【訪問日:2018年8月】
観光の時間です.
今日はノルウェーの「オスロ(Oslo)」でお散歩です.
ノルウェー国王ハーラル5世(Harald V)とソニア王妃(Queen Sonja)が住んでいる王宮(Det kongelige slott).
1849年に完成したネオクラシカルスタイルの建物です.
王宮のガイドツアー
夏期のみ王宮内見学のガイドツアーが催行されています.
大人135クローネです.2018年は6月23日から8月18日まででした.この期間中は毎日20分おきくらいに行われていますが,英語のツアーは4回(12時,14時,14時20分,16時)です.
ticketmaster.noで事前に購入するか,オスロビジターセンターでも購入できるようです.チケット販売開始は,毎年3月1日です! チケットに残りがある場合,ツアー開始前に販売されますが,人気があり枚数制限があるため確実に見学したい場合は事前購入をお勧めします.
ガイドツアーの集合場所は宮殿の裏側.
ツアー開始時間は12時でしたが,10分以上前から案内のアナウンスがはじまりました.
入場前セキュリティーチェックがあります.
王宮内の写真は禁止です.
舞踏会場や教会,王と内閣が集まる会議室などを案内してくれます.もちろん今でも使われている部屋です! 室内に飾られている絵画と王宮の歴史の解説もしていました.
印象的だった部屋はThe Bird Room.王様との謁見前に通される控えの間です.ロイヤルファミリーの祭典行事の記念撮影が行われる部屋でもあります.ノルウェーの景色や山,鳥が描かれており,つたが絡まった柱とその奥に広がる景色は,まるでテラスから美しい風景を眺めているような気分になります.
《わん》「部屋の壁紙,天井などに描かれた絵の中には43もの鳥がいるんだって! あと蝶も隠れてるらしいよ!!」
《ころ》「そんなに見つけられなかったなぁ...蝶々?」
本物の自然と同じように,鳥は簡単に見つけることができませんでした.
約50分の見学.英語のツアーです.見学できる範囲が限られているということもありますが,規模は小さめの印象です.
王宮ガイドツアーは毎年テーマが決められ,見学できる内容が少しずつ異なるそうです.2018年はCarl Johan王(カール3世ヨハン)のノルウェー国王即位200年を記念したものでした.彼は城の建築を任命しましたが,完成前に亡くなったため住むことができませんでした.
完成までに25年もの歳月が費やされた王宮.王宮を手掛けた建築家はLinstow.彼は内装デザインもしており,インスピレーションを得るために外国旅行をしています.コペンハーゲンやハンブルク,ミュンヘン,ベルリン,ドレスデンを訪れたそうです.
最初にデザインされた王宮は現在のものとは異なる外観でした.計画を実現するのに十分な資金が集まらなかったようで,デザインが変更され,シンプルなものに変更されたのです.最初のデザインモデルは残っており,ガイドツアーでその模型を見ることができました.
王宮の前に立つのは,カール3世ヨハン(在位1818-1844)の騎馬像です.
《ころ》「あ‼! カモメが休憩してる.騎馬像の先に延びるメイン通りKarl Johans gateはこの王様の名から付けられたのかな!?」
王宮の庭
裏にある王宮公園(Slottsparken)は無料で自由にお散歩できます.1847年にオープンしてからずっと公共の施設として開放されています.
池や芝生,木々が美しいガーデン.
《ころ》「今まで見てきた他の王宮よりも規模が小さめだね!」
《わん》「歩く距離が少なくて良かった♪」
平日(毎日との情報も)の13:30に衛兵の交代式があるそうです.衛兵さんたちはフレンドリーで,勤務中ですが観光客の質問に答えていました.
公園の西側にstallbygningenという建物があるので,行ってみました.
The Queen Sonja Art Stable
stallbygningenとは厩舎のこと.
1848年に建てられた王宮の厩舎.改装された旧厩舎はArt Stableとして一般公開されています.ソニア王妃の80歳の誕生日を記念して2017年にオープンしました.
お散歩をした2018年8月には民族衣装が展示されていました(企画展Tradition and inspiration).企画展の内容は毎年変更されるようで,2019年2月からはサーミのアート作品が展示される予定です.
大人100クローネ.オスロカードは使えません.
bunads(ブーナッド)というノルウェーの民族衣装.王族が着た衣装が展示されています.女王陛下などが展示会のために衣装を貸し出してくれたそうです.
《ころ》「この衣装はQueen Sonjaがオープニングセレモニーで着てたものかも!」
ノルウェー民俗博物館にも展示されていたbunad.されている美しいし刺繍は出身地を示しています.今回の展覧会ではAkershus, Rogaland, Vest-Agder, Setesdalといった地域やミサのための特別な衣装が展示されていました.
つぎはどこをお散歩しようかなぁ...
【今回の観光地】
ノルウェー王宮,Det kongelige slott(Oslo Royal Palace)
Slottsplassen 1, 0010 Oslo
公式URL(The Royal Residences):https://www.royalcourt.no/seksjon.html?tid=27681&sek=27261
ノルウェー
スカンジナビア半島の西に位置し,スウェーデン,フィンランド,ロシアと国境を接している.西側は長い海岸線となっており多数のフィヨルドがみられる.本土の北に位置するスヴァールバル諸島(Svalbard)もノルウェー領.南北に細長い国土は,北半分くらいが北極圏で,夏と冬で昼夜の長さが大きく異なる.フィヨルドと独特の地形を見せる山々,手つかずの自然,オーロラなど大自然の魅力に惹きつけられた人々が訪れる国.
EU加盟国ではないがEEA(欧州経済領域)に参加しているため,EUの単一市場にアクセスできEU加盟国と自由な交易を行うことができる.シェンゲン協定国でもあるため,エリア内の自由な往来も可能.主産業は石油,天然ガスでイギリスやドイツへ輸出している.天然資源からの収入は政府系ファンド「ノルウェー政府年金基金グローバル」に積み立てられており,外国企業に投資されている.GDPに占める割合は小さいが水産業も盛んで,養殖サーモンは日本にもたくさん輸出されている.
国名 | Kingdom of Norway(ノルウェー王国) | |
人口 | 525.8万人 | |
面積 | 約38.6平方キロメートル | |
言語 | ノルウェー語 | |
通貨 | ノルウェ-・クローネ(NOK) | |
時間 | UTC+1(日本時間 -8時間,夏季は -7時間) |
川野祐司(2018)「ヨーロッパ経済とユーロ 補訂版」文眞堂.
二宮書店編集部(2018)「データブック オブ・ザ・ワールド 2018年版」二宮書店.
外務省:http://www.mofa.go.jp/mofaj/index.html
Visit Norway:https://www.visitnorway.com/
VISIT OSLO:https://www.visitoslo.com/en/