【訪問日:2017年9月】
観光の時間です.
今日はドイツの首都「ベルリン」をお散歩です.
今日は鉄道を利用してベルリンの街をお散歩しました.
30年近くにわたって西と東に分断された街,ベルリン.今日は街のいたるところに残る壁の跡を訪ねます.
ブランデンブルク門(Brandenburger Tor)
東西ドイツ統一の象徴と言われるブランデンブルグ門.
1946年頃,門はソ連側に位置しており,さらに近くに“壁”がつくられ立ち入り禁止地区となりました.東西が分かれていた時代は近寄ることができなかったのです.西ベルリンを囲む壁が作られたのは1961年8月のことです.
《ころ》「今では誰でもが自由に行き来しているね!」
門の上にはナポレオンがフランスへ持ち帰ったという馬車に乗ったヴィクトリアの像.
建てられたのは1791年頃.アテネ神殿の門がモデルになっているそうです.
U-Bahn(地下鉄)の駅,Brandenburuger Tor.この駅はS-Bahnも来ています.
ここだけではありませんが,ベルリンの観光地は目的地のイラストと矢印があります.
S-Bahn(電車)に乗ってベルリンの壁にまつわる場所へ...
Nordbahnhof
Nordbahnhof駅です.
駅の中が分断されていたという“Border Station”.このS-Bahnの路線と地下鉄(U-Bahn)の2路線は(出発と最終駅は西側にありましたが)東地区も通っていたそうです.東ベルリンにあった駅はghost stationsと呼ばれていました.駅に近づいた列車はスピードを落としましたが停まることはなかったのだとか.
地下鉄網にはバリケードが築かれましたが,トンネルを使って逃げようとした人もいたそうです.
Nordbahnhof駅構内には当時の様子を紹介する展示があります.
「何人かの人はトンネルを使った脱出に成功したんだ!!」
ガイドツアーで来ている人たちもいました.
駅の外には…
《ころ》「ここに壁があったんだね.」
《わん》「もう少し歩くと本物の壁が残っている部分があるよ」
Julie-Wolfthorn-Straße,そのままBernauer Str.を進むとベルリンの壁があります.
旧東ドイツのベルナウアー通りに保存されているベルリンの壁.昔の様子を説明するパネルも設置されています.
通りの向かい側にあるのがBerlin Wall Memorial(Gedenkstätte Berliner Mauer).ベルリンの壁記念館の訪問者・資料センターです.
ここは無料で公開されており,誰でも壁の歴史を知ることができます.営業時間は月曜以外の10:00-18:00です.
かつて国境地帯だった場所にできた記念館.パネルや映像で当時の出来事を紹介しています.
東ドイツ内にあった首都ベルリン.英米仏が西ベルリンをソ連が東ベルリンを分割統治していました.1961年8月13日,東西の行き来が遮断され,西ベルリンを取り囲むように壁が建設されました.全長は160㎞以上あったそうです.建物自体が壁となった場所もあり,その建物の窓から逃れようとした人もいました.建物の窓はレンガで覆われたそうです.
展望デッキもあります.
当時は,見張り台やフェンス,監視のための道などがあったそうです.
《わん》「壁だけでは人々の流出を防げなかったから有刺鉄線とかも付けたんだって」
教科書の中にある世界を感じることができました.
東ドイツ政府が東西の行き来の自由化を承認したのは,1989年11月9日のこと.
ベルリンにある蝋人形館(Madame Tussauds Berlin)にはベルリンの壁崩壊の場面が再現されています.
"Wallpeckers"はハンマーなどを使って叩いたり崩したり...喜びに満ちた市民は壁を壊しました.
BERLIN WALL MEMORIAL:https://www.berliner-mauer-gedenkstaette.de/en/index.html
チェックポイントチャーリー周辺
【Checkpoint Charlie】
近くにある鉄道駅はUバーンのkochstrasseです.U6で来ることができます.
フリードリッヒ通り(Friedrichstraße)とジィマー通り(Zimmerstraße)の交差点にあるチェックポイント・チャーリー跡.当時は国境検問所で,アメリカ管轄地区とソビエト管轄地区の境界でした.壁と同様に東西分断の象徴であり,映画にも登場するこの場所は人気の撮影スポットとなっています.
《わん》「あの人たちと写真を撮ってもらうのは有料かな!?」
写真左側に写っているのが壁博物館Mauermuseum - Museum Haus am Checkpoint Charlieです.
ベルリンの壁の歴史と東ドイツから逃げる人々に焦点を当てた展示だそうです.
すぐ近くにはTrabi Museum Berlinもあります.
【Trabi Museum Berlin】
東ドイツが製造した車Trabant(トラバント).Trabi(トラビ)はトラバントの愛称です.P50,P60,P601など年代別のモデルが展示されています.
ガラガラというエンジン音やレトロな見た目...愛好家も多いそうです.
ショップも併設されていて,トラバントがデザインされたカワイイお土産を購入できます.マグカップやTシャツ,キーホルダー,ミニカー,トートバッグなどいろいろありました.
営業時間は毎日10:00-18:00です.
トラバントを運転してベルリンを巡る観光ツアーも紹介されていました.
つぎはどこをお散歩しようかなぁ...
ドイツ
ヨーロッパ中央部に位置するドイツは16の州から成り,ライン川やエルベ川といった国際河川が流れている.
自動車や化学産業の分野で高い技術を持ち,EU最大の経済規模を誇る. 2011年に公表した「ハイテク戦略2020行動計画」では,インターネットを利用し工場や企業さらには異なる産業間をも相互接続することによりドイツ全体を一つの工場として機能させ生産性を向上させることが示されている.
1989年のベルリンの壁崩壊から約1年後,東西ドイツは統一された.その際,西ドイツマルクと東ドイツマルクを1:1の交換レートとしたため,今でも経済格差が残っており,旧東ドイツは旧西ドイツよりも失業率が高い傾向にある.
EU原加盟国のひとつで,EUにおいてフランスとともに中心的な役割を果たしている.欧州中央銀行(ECB)はドイツのフランクフルトにある.
国名 | Federal Republic of Germany(ドイツ連邦共和国) | |
人口 | 8,245万人 | |
面積 | 約35.7万平方キロメートル | |
言語 | ドイツ語 | |
通貨 | ユーロ(EUR) | |
時間 | UTC+1(日本時間 -8時間,夏季は -7時間) |
川野祐司(2019)「ヨーロッパ経済の基礎知識2020」文眞堂.
「ドレスデン ザクセンのレジデンス都市」B&V Verlag,(ISBN 978-938200-04-7).
外務省:http://www.mofa.go.jp/mofaj/index.html
visit berlin:https://www.visitberlin.de/en