【訪問日：2017年9月】
観光の時間です．
今日はベルリン近郊のポツダムをお散歩です．
今日はポツダムの町の西側にあるSanssouci Parkへ来ました．ポツダム中央駅から695番のバスで来ることができます．
サンスーシ宮殿は月曜，新宮殿は火曜が休みです．
Park Sanssouci
庭園内にはメインの城2つ（Schloss Sanssouci，Neies Palais）に加え，宮殿や館，オランジェリーなど様々な時代に作られた建物が点在しています．
建築物と庭園は1990年にユネスコ世界遺産に認定されています．庭園は無料で見学できます．生垣や花壇，芝生を手入れする庭師が60人ほどいるそうです．庭園の広さは約300ha．東西を貫く通りは約2㎞です．とっても広いので，園内を走るバスを利用しました．
庭園内を走っているといってもパーク内専用の観光バスではなく，路線バスが敷地内を回っています．例えば695番は（平日なら）約20分間隔で来ていました．本数は少なくないと思いますが，宮殿は入場時間が決められているのでバスの時間も考えて見学する必要があります．
自転車に乗っている人や，観光馬車を利用している人もいました．
サンスーシ宮殿の近くにあるのはVisitor Centre at the Historic Mill．
新宮殿の近くには別のインフォメーション（Visitor Centre at the Neues Palais）があります．
インフォメーションでチケットを購入しますが，その時に何時から入場できるかが分かります．
こちらはNEUES PALAIS（新宮殿）の入場時間と残りのチケット枚数です．
シングルチケットではなくSanssouci +のようなコンビチケットを買った場合，（2つ目の）宮殿のも入場時間を予約しておく必要があると言われました．宮殿の見学は1時間かかると想定されており，それに基づいて2つ目の宮殿の予約時間も決められてしまいます．「...急いでみるので大丈夫」といえば，ぎりぎりの時間の予約も取ってくれます．
1時間かかるとされる新宮殿は早歩きで観れば20分くらいです．
城内へは予約時間にならないと入れませんが，見学はどちらの宮殿からでも可能です．時間が限られていて，どちらか一つの宮殿しか行けないのなら新宮殿がオススメです．
洞窟（装飾）の間の貝殻や珊瑚を使った装飾が印象的な部屋です．
【Sanssouci +というチケット】
Sanssouci +はいくつかの城に入れるチケットです．
Sanssouci PalaceやNew Palace，Orangery Palaceに加えCecilienhof PalaceやCharlottenhof Palaceへの入場も可能なチケット（Premium Day Ticket）です．
このチケットの購入にベルリンウェルカムカードを使うことができ20%引きになります（19ユーロが15.20ユーロになりました！）．
宮殿内で写真を取りたい場合は3ユーロを支払います．腕に巻き付ける紙をもらえるので，しっかりつけておきましょう．
Neues Palais（New Palace）
4月から10月は10:00-17:30
11月から3月は10:00-16:30
火曜日はお休み
シングルチケットは8ユーロ．
まずは新宮殿と言われるNeues Palais，バロック様式の宮殿です．
内装はエレガントと言われるサンスーシ宮殿とは異なり，かなり豪華・煌びやかな装飾されています．
フリードリヒ2世（Friedrich II）が命じた「18世紀で最大の城」の建築．
《わん》「大きいねぇ」 《ころ》「そうだねぇ」
1769年に完成した新宮殿は豪華なお城となりました．贅沢に装飾されたホールやギャラリーがあります．
今も昔も訪れたゲストを感動させる部屋，Grottensaal（Grotto Hall）です．
大規模な修復が行われていますが，オリジナルと同じような美しさを保っています．24000もの貝殻や鉱物，宝石が使われているそうです．
大理石画廊Marmorgalerie（Marble Gallery）
音楽の部屋
芸術性の高い部屋ばかりで見どころいっぱいです．
天井の絵も光の具合も，とっても素敵でした．
新宮殿の各部屋は建築学的名作が多いと言われています．このような豪華な城の建設は，経済安泰やプロイセンの力を示すためでもあったそうです．しかし実際は，七年戦争（1756–63）で国庫は疲弊していたのだとか．
ファサードは節約のため（赤煉瓦ではなく）塗装されたものだったそうです．
ゲストを招いて大規模な晩餐会が行われた新宮殿とは異なり，居心地の良い雰囲気があるのがサンスーシ宮殿です．
Schloss Sanssouci（サンスーシー宮殿）
4月から10月10:00-17:30
11月から3月10:00-16:30
月曜日はお休み
入場料（シングルチケット）は12ユーロ．
フリードリヒ大王（Friedrich ，1712-1786）が建てたロココ様式の宮殿．建築に詳しかったフリードリヒ大王自身もデザインや設計に携わっていました．2年という期間で完成したとは思えないほど美しいお城．
1745年の建設当初は夏の宮殿でしたが，王のお気に入りの宮殿となったそうです．田舎でひっそりと静かに...のんびりと過ごすための家だったようです．Sanssouciはフランス語で「憂いのない」という意味．
予約時間近くには，たくさんの人が並んで待っています．
《わん》「早く始まらないかなぁ．」
音声ガイドの機械を借りて見学スタートです．
入口の広間．天井や柱の装飾が印象的でした．
ガイドを聞きながら，ぞろぞろと進む見学．ペースは自由ですが，人が多くて先へ進むのは大変です．
コンサートホールという部屋にはチェンバロのような楽器も展示されていました．
壁には大きな絵，天井から下がる照明...《ころ》「新宮殿よりも控えめと言われてるけれど，こっち（サンスーシ宮殿）も豪華な部屋だよね」
大理石の間．
大理石の柱は1枚岩だそうです．床に施された模様も素敵でしたよ．
サンスーシ宮殿の建物は，第二次世界大戦を生き延びました．しかし，避難させていた芸術作品や家具の一部は失われてしまったそうです．
階段状のブドウ園の上に建てられた宮殿．
ブドウの段々畑や屋外階段の先には噴水もあります．
サンスーシー宮殿の見学は，音声ガイドをあまり聞かずにどんどん進めば15分くらいで終わります．
Orangerieschloss（Orangery Palace）
4月は土日祝日のみ，5月から10月は月曜以外に営業．
10:00-18:00（5時半入場が最終）．
シングルチケットは6ユーロ．sanssouci+のチケットで入場できます．
フレデリックウィリアム4世（Wilhelm IV）によって建てられたイタリア風の建物．
この建物は2つの塔がある中央とガラス窓のある栽培ホールから成り，1860年頃造られました．外来の植物・樹木が越冬できるように作られた館です．建物の長さは300mもあり，サンスーシ庭園内にある建物で最も大きいのだとか．
現在ではロシア皇帝のために調度された部屋や絵画コレクションが見学できます．
オランジェリーはガイドツアーのみです．30分間隔くらいでツアーが行われていると思います．英語のツアーですが，日本語の解説冊子を借りることができます．
緑の寝室やブルーの間など，オリジナルのシルク生地が残っているそうです．
マイセンの陶磁器が飾られている部屋もあります．
建物中央に位置するRaffael Chaber．
イタリアの芸術家ラファエロの絵画が飾られる部屋．コピーコレクションですが，素晴らしい作品で埋め尽くされています．どこかで見たことがあるような絵がいくつもありました．
「みんな一生懸命に写真を撮っていたね！」
Orangerieschlossの前庭はいろんな花が咲いていてとてもきれいでした．
バス停Orangerie.
ここで下車すれば，オランジェリーとチャイニーズハウスが近くにあります．
つぎはどこをお散歩しようかなぁ...
ドイツ
ヨーロッパ中央部に位置するドイツは16の州から成り，ライン川やエルベ川といった国際河川が流れている．
自動車や化学産業の分野で高い技術を持ち，EU最大の経済規模を誇る． 2011年に公表した「ハイテク戦略2020行動計画」では，インターネットを利用し工場や企業さらには異なる産業間をも相互接続することによりドイツ全体を一つの工場として機能させ生産性を向上させることが示されている．
1989年のベルリンの壁崩壊から約1年後，東西ドイツは統一された．その際，西ドイツマルクと東ドイツマルクを1：1の交換レートとしたため，今でも経済格差が残っており，旧東ドイツは旧西ドイツよりも失業率が高い傾向にある．
EU原加盟国のひとつで，EUにおいてフランスとともに中心的な役割を果たしている．欧州中央銀行（ECB）はドイツのフランクフルトにある．
| 国名 | Federal Republic of Germany（ドイツ連邦共和国） |
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| 人口 | 8,245万人 | |
| 面積 | 約35.7万平方キロメートル | |
| 言語 | ドイツ語 | |
| 通貨 | ユーロ（EUR） | |
| 時間 | UTC+1（日本時間 -8時間，夏季は -7時間） |
川野祐司（2019）「ヨーロッパ経済の基礎知識2020」文眞堂．
「ドレスデン ザクセンのレジデンス都市」B&V Verlag，（ISBN 978-938200-04-7）．
外務省：http://www.mofa.go.jp/mofaj/index.html
visit berlin：https://www.visitberlin.de/en
