ノルウェー「フッティルーテンのエクスカーション」の思ひで…

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クルーズの時間です.
今日はノルウェーの会社「フッティルーテン(Hurtigruten)」で西海岸のクルーズです.

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ノルウェーの自然をより身近に感じる機会.
エクスカーション(Optional excursions)に参加すると,船からの眺めとは違った風景を楽しめます.

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain オプションのエクスカーション

歴史や文化を感じるガイドツアーや経験・知識豊富なスペシャリストが付いてくれるエクスカーションもあります.

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バスに乗って景色を眺める楽なツアーから,犬ぞりやホースライディングといったアクティブな経験まで様々なタイプがあり,毎日開催されています.全行程(往復の12日間)だと90以上のエクスカーションが用意されているので,選ぶのは一苦労...季節限定の体験もあります.
公式ホームページでは概要の他,所要時間やレベル,服装が表示されているので,自分の体力にあったものを選択できます.
エクスカーション詳細:https://www.hurtigruten.jp/cruise/norway/excursions/

英語の公式ホームページの方が細かい情報を確認できます.)


船が寄港している間に行って帰ってくるものや,エクスカーションに参加している間に船が進み次の寄港地で合流するという,ちょっと長めのプログラムもあります.エクスカーションに参加して船を追いかけている間は,船からの景色や船内イベントを楽しめないということに注意が必要ですね.

 

【申し込み】
ツアー申込の時に同時に予約できます.事前にエクスカーションを申し込んでおくと,乗船時にチケットをもらえます.昔の飛行機のチケットのような長方形でちょっと分厚い紙に印刷された名前やExcursion Code.大事そうなチケットですが,使いません.エクスカーションの時に提示する必要などもありませんでした.

乗船後,船内のインフォメーションデスクでも申し込みができます.でも,人気のエクスカーションは乗船後の予約ができない場合もあります.

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《ころ》「定員に達してしまったんだね…」
それとは反対に,定員に達することなくキャンセルとなることも...
《わん》が楽しみにしていたVisit the Salmon.《わん》「ノルウェーといえばサーモンだよね!!!」
水産文化センターへ行き養殖についての話を聞きエサやりを見学できるエクスカーションです.

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予定表を見ると横線が...船内のインフォメーションデスクで確認すると「参加申し込みをしたのは2名でさぁ,キャンセルになったんだよ!」と船のクルー.その2人は《わん》《ころ》です.
エクスカーション催行日の翌日,部屋のドアに封筒が挟まっており「Cancelled Escursion」が改めて知らされました.
《ころ》「自分で予定表(『Daily program』)を見て確認していなかったら,キャンセルに気が付かなかったね...」
《わん》「新鮮なサーモンの試食がぁ...」《わん》はちょっとノルウェーが嫌いになりました.
支払ってしまった代金は後日クレジットカードに返金されると説明がありましたが,結局は船内での買い物・飲食といった支出(クルーズカードで購入したもの)と相殺されていました.天候によりキャンセルになることもあるので,エクスカーションを申し込んだときは催行日前日に確認しましょう.


《わん》と《ころ》が参加したエクスカーションを少し紹介します.

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain The Northernmost Town In The World(Hammerfest)

バスで行くエクスカーション.船を出るとバスが待っています.

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ガイドの言語別にバスが分かれていることもあります.複数のエクスカーションが同時開催される場合は,いろんなバスが待っているので注意してくださいね.
バスからは船とはまた違った景色を楽しめます.「トナカイ!!」

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道路わきの草むらでお食事中のトナカイにも出会いました.ここは,Hammerfest(ハンメルフェスト)という町.オイルガスの町で,近くのMelkøya島にはヨーロッパで最初のLNGベースロード施設が作られたそうです.
窓から見える景色に合わせて,ガイドさんが解説してくれます.

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エクスカーションには,その場所専門のガイドさんが付くこともあります.

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2007年ユネスコに登録されたシュトルーヴェの測地弧を見学.《ころ》「暖かくてとても良い天気だね♪」
 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain A taste of Vesterålen(Harstad-Sortland)

バスでのエクスカーションで,広大な景色や山々を楽しめるガイド付きツアー.エクスカーションでのDifficulty levelは“Level 1”で,気軽に参加できるプログラムです.
約4時間と長いエクスカーションで,下船する港と乗船する港が異なります(Harstadで下りSortlandで乗る).

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《わん》「船さん,いってらっしゃーい」

《ころ》「しばらくトロルフィヨルド(船の名前)とはお別れだね.」

《わん》と《ころ》のバスは,ドイツ語と英語のグループ.ドイツ語-英語の解説がひたすら続きます.町の歴史や建物についてなどなど...英語-ドイツ語がランダムな感じの解説なので,途中からほとんど聞いてませんでした...ので,合っているか分かりませんが,世界最北の石積教会を見学.Harstadの町のwhite medieval churchでは,お祈り!?に参加です.

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町の歴史サーメ民族のことを紹介するミュージアム見学もあります.ミュージアムの入場料金はエクスカーション代金に含まれています.
バスはいくつかのビューポイントで停車します.

f:id:osanpowanko:20190418145004j:plainそして,Gullesfjordをフェリーで渡ります.その間船内ではシナモン風味のお菓子とブラウンチーズ,コーヒーが出ます.

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「これがVesterålenの味!? ちょっとがっかりだなぁ」と《ころ》

最後にフッティルーテンの船と合流.この橋でバスと船が交差するというおまけ付き.
《わん》「“交差”するんじゃなくて,この位置から船が通るのを見ていたいよね...」
船のタイミングに合わせてバスが出発します.

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「あ‼ あの人のスマホ画面に船が写ってる!」

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A taste of Vesterålenは冬でも美しい景色を楽しめるオススメのエクスカーションだそうです.

f:id:osanpowanko:20190418145304j:plain今回もとても良い天気でした. 

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain The Lofoten and Vesterålen Islands(Svolvær-Stamsund)

ロフォーテン諸島は主に6つの島で構成されています.多くは橋でむすばれており車でのドライブもできます.
今回はバスで北側のSvolværからStamsundへ南下するエクスカーションです♪

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美しい青色の水面には,山の姿が映っているところも♪ バスの窓からのんびりと景色を楽しめます.「カリブ海のビーチみたいだけれど,水は冷たいよ 笑」とガイドさん.

絵本の中にあるような町,小さな漁村に漁師小屋Rorbu,岩肌がむき出しになった山などノルウェーっぽい景色に出会える旅です.

f:id:osanpowanko:20190418145425j:plain小さな村の中を歩くだけだと思ったら...気が付いたらツアーの人たちがいなくなってる.
「みんなどこ行ったの?」「いつバスに戻ればいいのかな...」
ちゃんとアナウンスを聞いていなかったのでちょっと心配になりました.バスに戻ってもだれもいない...どうやら小さなギャラリーを見学する必要があったようです.行ってみました.入り江に沿ってギャラリーが点在している町,ヘニングスバーグ(Henningsvær)のアートギャラリー「KAVI FAC ORY」を見学しました.現代アートギャラリーはアート作品なので,町とは関係のない展示物.「アートな作品がいっぱいだね.日本人の作品もあるって.」《わん》と《ころ》がすごいスピードで出てきたので,ギャラリーのおばちゃんが心配していましたが,バスの出発の時間です.

夜9時前.暗くなり始めた景色も,昼間とは違った美しさです.

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自然のヘラジカも見ることができました!


沿岸の小さな村にとっては,フッティルーテンのエクスカーションによる収入が生活の支えとなっているようです.
寄港時間が長い港では,エクスカーションに参加せず自分で好きなように街歩きを楽しむこともできます♪ 

 

フッティルーテンの思ひで…

フッティルーテン

ノルウェー西海岸のクルーズ  

クルーズ船の設備

エクスカーション

船内イベント  

フッティルーテンの料理

クルーズの乗下船について

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つぎはどこをお散歩しようかなぁ... 

  


f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain ノルウェー

 

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スカンジナビア半島の西に位置し,スウェーデン,フィンランド,ロシアと国境を接している.西側は長い海岸線となっており多数のフィヨルドがみられる.本土の北に位置するスヴァールバル諸島(Svalbard)もノルウェー領.南北に細長い国土は,北半分くらいが北極圏で,夏と冬で昼夜の長さが大きく異なる.フィヨルドと独特の地形を見せる山々,手つかずの自然,オーロラなど大自然の魅力に惹きつけられた人々が訪れる国.
EU加盟国ではないがEEA(欧州経済領域)に参加しているため,EUの単一市場にアクセスできEU加盟国と自由な交易を行うことができる.シェンゲン協定国でもあるため,エリア内の自由な往来も可能.主産業は石油,天然ガスでイギリスやドイツへ輸出している.天然資源からの収入は政府系ファンド「ノルウェー政府年金基金グローバル」に積み立てられており,外国企業に投資されている.GDPに占める割合は小さいが水産業も盛んで,養殖サーモンは日本にもたくさん輸出されている.

 

国名 Kingdom of Norway(ノルウェー王国)

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人口 525.8万人
面積 約38.6平方キロメートル
言語 ノルウェー語
通貨 ノルウェ-・クローネ(NOK)
時間 UTC+1(日本時間 -8時間,夏季は -7時間)

 

 

【参考ホームページ・参照文献】

川野祐司(2019)「ヨーロッパ経済の基礎知識2020」文眞堂.
二宮書店編集部(2018)「データブック オブ・ザ・ワールド 2018年版」二宮書店.

 

外務省:http://www.mofa.go.jp/mofaj/index.html

Visit Norway:https://www.visitnorway.com/

Hurtigruten:https://global.hurtigruten.com/