【訪問日:2018年8月】
クルーズの時間です.
今日はノルウェーの会社「フッティルーテン(Hurtigruten)」で西海岸のクルーズです.
フッティルーテンでの船旅にはノルウェーの自然・歴史・文化を知り尽くしたエキスペディションチームが同行します(MS Vesteralen/MS Lofotenを除く).船内や外デッキでお話をしてくれたり,エクスカーションでの案内をしてくれたりします.
今日は船内で行われるイベントについて紹介します.オプショナルエクスカーションとは異なり,無料で参加できます.
屋内ホールでのレクチャー
安全に関するガイダンスはもちろんのこと
ノルウェーの自然環境のお話やちょっとしたノルウェー語のレッスン,写真コンテストなど楽しめるイベントが用意されています.
楽しめるかは人それぞれですが...ファッションショーや船エンジンの構造を解説してくれることも.
ノルウェーについてのお話会では,簡単なノルウェー語表現を教えてくれたり寄港地の町の紹介をしてくれたりします.プレゼンテーションではクジラの生態やノルウェーに生息するクジラの種類,調査捕鯨についてなどを英語で説明してくれますし,海鳥に関する講義もありました.先住民サーミに関するお話もあります.参加は自由で無料です.
屋外デッキのイベント
船内のイベントホールで行われる他,外デッキで景色を見ながら説明してくれることもあります.
晴れた日にはトロールフィヨルド(Trollfjorden)の間を進みます.
海峡RaftsundetとフィヨルドTrollfijordenを行く中,クルーがマイクを持って解説してくれました.
長さ2㎞,幅100mほどのトロルフィヨルド.1045mの山Trolltindenと998mの山Blåfjelletに囲まれたフィヨルドクルーズは山肌を近くに感じます.
《わん》「船の名前にもなってるフィヨルドだね!」
フィヨルドをイメージしたカクテルも販売されます.
アルコール無しも選べます.グラス込みで72クローネ.
慌てていた《ころ》はグラスをデッキに置いて行ってしまいました...「取りに戻ったけれど,片づけられちゃってた.」せっかくの思い出が...けっこうショックです.
北極圏通過記念ではシャンパン(有料)を楽しめます!
Leaving the Arctic celebrationの様子.この日は北極圏ポストカードがショップで限定販売されました.
(Arctic Circle at 66°33’N)北極圏通過の記念写真♪
《わん》と《ころ》の頭の間に,通過記念のオブジェがあります...
風が強くて寒いデッキで開催されていたのはa spoonful of cod liver oil.北極圏通過イベント,魚オイルの時間です♪
クルーは漁師さんの黄色い服を着て,イベントを盛り上げてくれます! 味見する勇気のある人たちが並び,みんな恐る恐る魚オイルを口へ運びます.
もちろん挑戦.少し生臭いオイル...ですが,思っていたよりも優しい匂いでした.頑張った人はスプーンをもらえます!
《ころ》「今度こそ忘れずに!ちゃんと持って帰る!!!」
《わん》「魚臭いスプーンだよ.」
北極圏を横切るHelgelandの海岸線には美しい景色が広がっています.島々の間を行く船,言い伝えのある山など魅力的な景色が広がります.
【The Seven Sisters(De Syv Søstre)】
Sandnessjøen港とBrønnøysund港の間.海岸沿いに7つの山頂を見ることができます(Geirangerfjordenのビューポイントである滝ではありません).ここを通過するときも解説してくれたと思います.この地域には女トロールが石になったという言い伝えがあるそうです.
《ころ》「7つ見えてるかなぁ?」
7つの山は本当に近くに位置するので,登山に慣れている人は1日で全ての山に登れるそうです.
【Torghatten】
帽子のような形の山.《わん》「この山にもトロールが出てくるおとぎ話があるんだって!」
Brønnøy Kingの帽子と言われる岩山には,中央に穴が開いています.ズームで撮った写真を拡大すると!!!
《ころ》「人が写ってる!!!」
《わん》「上からでも,下からでも行くのが大変そうな岩山の穴だね.」(Brønnøysundから陸路で行くことができ,30分くらいで登れるそうです)
夜の9時半.屋外デッキで行われたのは...Have a taste of fresh prawns from Lyngenというイベント!!! エビの時間です♪
《ころ》「エビください~」
用意したエビがなくなるまで無料で配布されます.《ころ》「2回ももらっちゃった!」.エビと一緒に味わう白ワイン(有料)もありました.
ダンスの時間もあります♪ クルーズスタッフがダンスを教えてくれるイベント.
みんなで一緒に踊れるよ!...あまり近付くと誘われそうなので,離れたところからそっと見学しました.15人くらい参加してました.
船上では,ビューポイント解説やノルウェーの味を体験するイベントが行われています.船員は歴史や環境など知識豊富.有料のエクスカーションでも船員の知識を生かしたものがありますが,船内イベントでは無料でレクチャーを楽しめます.
イベントの情報は船内インフォメーションデスクにおいてある『Daily program』にも掲載されています.
そうそう,屋外デッキで景色を眺め写真を撮る際はカメラの落下に注意してください.《わん》と《ころ》が美しいフィヨルドの景色を眺めていた時,ゴン-ポチャ...という音が.近くにいたおばちゃんがカメラを落としたようです.今まで取った美しい景色がフィヨルドに沈んだ瞬間です.あまりにも可哀そうで,周りにいる人たちは声をかけることができませんでした.おばちゃんはショックが大きすぎたようで,無言で船内に戻っていきました...
フッティルーテンの思ひ出
つぎはどこをお散歩しようかなぁ...
ノルウェー
スカンジナビア半島の西に位置し,スウェーデン,フィンランド,ロシアと国境を接している.西側は長い海岸線となっており多数のフィヨルドがみられる.本土の北に位置するスヴァールバル諸島(Svalbard)もノルウェー領.南北に細長い国土は,北半分くらいが北極圏で,夏と冬で昼夜の長さが大きく異なる.フィヨルドと独特の地形を見せる山々,手つかずの自然,オーロラなど大自然の魅力に惹きつけられた人々が訪れる国.
EU加盟国ではないがEEA(欧州経済領域)に参加しているため,EUの単一市場にアクセスできEU加盟国と自由な交易を行うことができる.シェンゲン協定国でもあるため,エリア内の自由な往来も可能.主産業は石油,天然ガスでイギリスやドイツへ輸出している.天然資源からの収入は政府系ファンド「ノルウェー政府年金基金グローバル」に積み立てられており,外国企業に投資されている.GDPに占める割合は小さいが水産業も盛んで,養殖サーモンは日本にもたくさん輸出されている.
国名 | Kingdom of Norway(ノルウェー王国) | |
人口 | 525.8万人 | |
面積 | 約38.6平方キロメートル | |
言語 | ノルウェー語 | |
通貨 | ノルウェ-・クローネ(NOK) | |
時間 | UTC+1(日本時間 -8時間,夏季は -7時間) |
川野祐司(2019)「ヨーロッパ経済の基礎知識2020」文眞堂.
二宮書店編集部(2018)「データブック オブ・ザ・ワールド 2018年版」二宮書店.
外務省:http://www.mofa.go.jp/mofaj/index.html
Visit Norway:https://www.visitnorway.com/
Hurtigruten:https://global.hurtigruten.com/