ノルウェー「フッティルーテンでのごはん」の思ひで…

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ごはんの時間です.
今日はノルウェーの会社「フッティルーテン(Hurtigruten)」で西海岸のクルーズです.

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料理はビュッフェとコースがあり,その日の旅程によって決められています.
基本的に朝と昼はビュッフェ,夜はコース料理です.ドレスコードなどはなく,通常の服装で大丈夫です.朝,昼,夕食はクルーズ代金に含まれています.アルコール類は有料で注文できます.

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain 食事について

乗船時の受付の際にもらう封筒に食事時間やテーブルNo.が書かれています.だいたい,
朝食ビュッフェ 7:00-10:00
昼食ビュッフェ 11:30-14:00
夕食コース 18時から または 20時から
という感じです.ビュッフェ形式の食事は自由席です.

 

エクスカーションにする日は食事の時間が違うこともあります.(エクスカーション参加の場合は特別な時間が設定されることもあります).
通常,朝と昼食はビュッフェ形式,夕食は3コース料理となります.ベルゲンに到着する日など船のスケジュールによって,昼食がコース料理,夕食がビュッフェとなる日があります.変更がある日はエレベーターにお知らせがあります.

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昼食がコース料理になった日のお知らせで,時間やテーブルが指定されます.また『Daily program』にも食事形式の変更が書かれています.
 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain Norway's Coastal Kitchen

ノルウェー西海岸を行くフッティルーテン.34の港に寄港する船は毎日新鮮な素材を手に入れる機会があります.地元の漁師や農家が新鮮な食材を届けており,肉や魚,野菜や果物の供給者が200以上いるそうです.80%以上の食材がノルウェー産なのだとか.

地元の食材を味わうことも旅の楽しみの一つです.生産量が限られる小規模農家のチーズなどその地域にしかない貴重な食材を食べることができるかもしれません.
《ころ》「world cheese award in 2016で優勝したチーズだって.」 

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伝統的な保存魚,トナカイやヘラジカなど日本人にとっては珍しい食材もたくさんあります.ニシンやフィヨルドで養殖されるサーモンなどお馴染みの魚でも調理法や味付けが全く異なります.


サーモンの燻製,Salmon pastrami(Laksepastrami)です.

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《わん》「燻製の具合が控えめで美味しかったね♪」

ベリーやハーブ類もノルウェーの味を作っています.きっといい経験になるでしょう...
《わん》は殺人的なニシンのしょっぱさを忘れることができません.

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ニシンのマリネと卵・タマネギサラダ.食べられないほどしょっぱい,しょっぱいニシンでした...周りの人は普通に食べていたから...ヨーロッパ人にとってはそれほど濃い味ではないのかも!?


【朝食】
朝食はパンやフルーツ,ヨーグルト,ハム,チーズなどホテルの朝食ビュッフェのような感じです.
ビュッフェ形式の朝/昼食は時間帯によって混雑します.

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【昼食】
肉や魚などのメイン料理,伝統的な料理もあります.

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昼食は毎日それなりにメニューが異なります(.ピクルス系は同じものが並びます.
《わん》「昨日の夜ご飯で出たものが並んでるね!」
ケーキやアイス,スープも種類が変わります!!デザートは美味しかったですが,スープはしょっぱい...北欧の味です.違う種類というのは楽しみの一つですが,明日食べよう♪と思っていたケーキがもう一度出ることがなく,ちょっとがっかりした《ころ》

 

【夕食】
通常の夕食は3コース料理.昼食などの会場と同じですが,(乗船時に教えてくれる)指定された番号のテーブルへ座ります.

f:id:osanpowanko:20190418171036j:plainテーブルにはDAY●と書かれた冊子が置いてあります.今日いる場所,そしてその土地の特産品とその料理の解説,アレルギー情報が記載された冊子です.ワインリストも掲載されています.
追加の料理やアルコール類は有料で注文できます.ワインも料理に合わせたもので,毎晩異なる種類からワインを注文できます.タップウォーター(無料の水)も注文できます.

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain Á la Carte Restaurant

追加料金を支払って楽しむ食事(à la carte option)もあります.通常の食事とは違う場所です.前日までの予約が必要です.

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3,4,5コースのいずれかを選ぶことができ,料金は220クローネから320クローネです(2018年夏の価格).メニューを見るとそれぞれの料理に価格が記載されているので,1品だけ注文することもできそうです.クルーズカードで支払いができます.ちなみに,スイートなど客室のグレードによっては,ここでの食事が“通常”となる場合があります(追加料金なしで利用可能ということ).

5コースといっても決められたものが出てくるのではなく,
スターター:4種類
メイン:5種類
デザート:4種類
チーズの盛り合わせ
の中から好きなものを5つ選びます.3コースを注文したら,3つ選ぶということ.メインを2つでも良いそうです!!

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通常の夕食(夜のコース料理)と違って,一皿の量も多めです.5コースでメインを2つとかにしてしまうと...苦しいです.
《わん》「料理が出るのに時間かかったね.」
《ころ》「きっと,きちんと料理してくれているんだよ.」
Reinsdyr(トナカイ肉)やklippfisk(干したタラ)などノルウェーならではなの食材を味わえます.鴨肉など比較的なじみのある食材でも,調理法やスパイスによっていつもとは違う味に感じることができます.お肉系は基本的にレアな仕上がりでした.魚料理はソースが美味しかったです.北欧の料理はしょっぱすぎますが,スープ以外はそこまで塩味がきつすぎませんでした.ノルウェーの味を楽しんでください.


レストランで食事をするには,事前予約が必要です.

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各地域の特産品と伝統料理を静かな空間で味わえます.

追加料金を支払って(アラカルトレストランで)食事をしている人はあまりいませんでした.
《わん》「他のお客さん,ほとんどいないね」
通常の食事でも十分に満足できているのでしょう.《ころ》「追加料金なしでもノルウェーの食材を楽しめるしね♪」
通常の夕食はコースメニューですが,それで提供されているものと,アラカルトメニューのレストランで楽しめる料理は違う気がします.量だけではなく,味や調理法,盛り付けなども...「やっぱり大量に準備する必要がある料理とは違うね!」
例えばホタテ(KamskJell)のスターター.

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Frøyaという島で獲れたもの.ベーコンと一緒に調理されていてもホタテの味を強く感じました.
アラカルトメニューは季節ごとに違い,旬の食材を活かした美味しいノルウェー料理を楽しめます.レストランで提供される料理も,沿岸から仕入れる新鮮な素材を基につくられています.魚介類など生きたままの食材が届けられることもあるそうです.同じようなものでも美味しいし,肉の質などちょっとグレードアップしてる感じです.
《ころ》「今日のみんなの夜ご飯(通常のコース料理)はどんなのだったのかな!?」
レストランでは満足な伝統料理を食べることができますが,いつもの夕食もその日限定の料理.ちょっと気になる《ころ》でした.

 

レストランにも限定メニューがあります.

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ノルウェー北部が特産品のタラバガニはクルーズ日程5-7-8日限定のメニューです.
お知らせがさりげない感じで置かれているので,食べたいのに申し込めなかった人もいるかもしれません.

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain ノルウェーの食材紹介

●Røkelaks
(smoked salmon)スモークサーモン

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日本でも有名なノルウェーサーモン.
薄くスライスされたスモークサーモンは,ディルなどで風味付けされていることが多いです.肉厚の切り身を味わえるサーモン(laks)ソテーの定番ソースはマスタードソースだそうです.

 

●Ørret
(trout)マス
サーモンよりも深い甘みがあると言われるマス.伝統料理にはちょっと発酵させたマスもあるのだとか.

 

●Sild
(herring)ニシン
マリネとしてビュッフェに並んでいる定番の魚!
使われるハーブなどは様々.それぞれの味が楽しめそう.ですが,フッティルーテンの塩漬けニシンは...アンチョビ(塩漬け後オイル漬けにしたカタクチイワシ)を塩抜きせずに食べた感じです.

 

●Torsk
(Cod)タラ

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真っ白な美しい身は栄養満点!一流のシェフにより調理されるタラは,トリュフやキャビアと合わせて豪華な一品に仕上げ得られることも多いのだとか.写真の料理はリンゴンベリー(コケモモの実)のソースだったと思います.
北極地域の人々の生活を昔から支えてきた最も重要な魚,タラはロフォーテンといった漁村に住む人の生活の支えです.乾燥させたタラはヴァイキングの保存食でもあったそうです.

 

●Kongekrabbe
(King crab)タラバガニ

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ノルウェー最北端の地域フィンマルク(Finnmark)の名物,タラバガニ.《わん》キルケネスで食べたね!!」


●Reinsdyr
(Reindeer)トナカイ

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サーミの伝統的な放牧によりフィンマルク圏で育てられたトナカイ肉.牛肉と同じようにステーキやハンバーグにして食べます.煮込み料理にしても美味しく,柔らかく料理されたトナカイ肉はリンゴンベリーを添えて食べます.さっぱりしてて美味しいお肉♪ 硬くもパサつきもなくて,ちょっとワイルドな感じのお肉.《ころ》はお気に入りです.酸味のあるブルーベリーの赤ワインソースが合っています.

 

●Lammestek
(Lamb steak)ラム肉ステーキ

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ノルウェー料理に欠かせない食材,子羊.
夏には放牧される羊.暑すぎない北ノルウェーの夏を栄養満点のハーブや草を食べて過ごします.この環境が霜降りの香り豊かな肉を作り出しているそうです.

 

●Elg
(Moose)ヘラジカ
ノルウェーに生息する鹿の中で最も大きな種.商業用に生産されるヘラジカの肉はほとんどないので,食べる機会も限られます.脂肪分が少ない赤身肉だそうです.
フッティルーテンのエクスカーション「Lofoten Islands」に参加しバスで移動していた時...
「あ‼ Mooseがいる」とガイドさん.

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ズームで撮った写真は,泥まみれでちょっと怖い生物でした.「角がないからメスかなぁ?」

 

●molte
(Cloudberry)クラウドベリー

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左手前に写っています.北極圏特産の黄色いクラウドベリーはgold of arcticと言われ昔から大切にされているベリーです.ヴァイキングの時代から薬として用いられていたベリーはビタミンやミネラルが豊富に含まれている食材.

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シロップやジャムもあります.寒い土地でも育つベリーですが,熟するのに時間がかかるので夏の終わりごろに旬を迎えます.

 

●Vaffelhjerte
(Waffle Hearat)ワッフル

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ワッフルは独特な味...少しハーブっぽい,カルダモンかなぁ!?
バニラチーズソースとワイン風味のルバーブコンフィが添えられていました.

 

●Brunost
ブラウンチーズ

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左側に写っている茶色い色をしたチーズ.ワッフルの上に乗っていました.
キャラメルのような濃厚な味と聞いていたし,色も茶色なのでそんな風に感じましたが…しょっぱいです.コクのあるチーズで,食べやすいチーズです. 
 

 

フッティルーテンの思ひで…

フッティルーテン

ノルウェー西海岸のクルーズ  

クルーズ船の設備

エクスカーション

船内イベント  

フッティルーテンの料理

クルーズの乗下船について

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つぎはどこをお散歩しようかなぁ... 

  


f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain ノルウェー

 

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スカンジナビア半島の西に位置し,スウェーデン,フィンランド,ロシアと国境を接している.西側は長い海岸線となっており多数のフィヨルドがみられる.本土の北に位置するスヴァールバル諸島(Svalbard)もノルウェー領.南北に細長い国土は,北半分くらいが北極圏で,夏と冬で昼夜の長さが大きく異なる.フィヨルドと独特の地形を見せる山々,手つかずの自然,オーロラなど大自然の魅力に惹きつけられた人々が訪れる国.
EU加盟国ではないがEEA(欧州経済領域)に参加しているため,EUの単一市場にアクセスできEU加盟国と自由な交易を行うことができる.シェンゲン協定国でもあるため,エリア内の自由な往来も可能.主産業は石油,天然ガスでイギリスやドイツへ輸出している.天然資源からの収入は政府系ファンド「ノルウェー政府年金基金グローバル」に積み立てられており,外国企業に投資されている.GDPに占める割合は小さいが水産業も盛んで,養殖サーモンは日本にもたくさん輸出されている.

 

国名 Kingdom of Norway(ノルウェー王国)

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人口 525.8万人
面積 約38.6平方キロメートル
言語 ノルウェー語
通貨 ノルウェ-・クローネ(NOK)
時間 UTC+1(日本時間 -8時間,夏季は -7時間)

 

 

【参考ホームページ・参照文献】

川野祐司(2019)「ヨーロッパ経済の基礎知識2020」文眞堂.
二宮書店編集部(2018)「データブック オブ・ザ・ワールド 2018年版」二宮書店.

 

外務省:http://www.mofa.go.jp/mofaj/index.html

Visit Norway:https://www.visitnorway.com/

Hurtigruten:https://global.hurtigruten.com/