クロアチアのユーロ導入
2023年1月からユーロに。
EUでユーロが使える国が20ヵ国となりました。
ユーロ導入基準
EU加盟国は(デンマークを除き)ユーロに参加しなければならず、導入に向け満たす条件があります。
収斂基準
・インフレ率
・財政赤字
・為替レート
・長期金利
2022年6月、欧州委員会はクロアチアが基準を満たしたと判断しました。
2022年秋からは、旧通貨クーナとユーロの2つの価格が表示されます。
旧通貨クーナは銀行預金などを通じて回収されます。
ユーロとクーナが両立する期間は2ヵ月ほどありますが、2週間ほどで新しい通貨(ユーロ)に移行できるといわれています。
ユーロの金融政策は欧州中央銀行(ECB)が行いますが、財政規律の維持は各国に任されています。
ドイツにある新しいECBの本部,ECB新庁舎(New European Central Bank)です。
ユーロの硬貨は8種類。
額面が記載されている面は共通ですが、反対側は各国で独自のデザインを採用できます。
《ころ》「同じ金額の硬貨でもいろんなデザインがあるから、おもしろいよね♪。デザイン変更を行った国もあるし、記念硬貨を発行することもあるし...全部は集められないね~」
観光地ではいろんな国の硬貨が流通しています。
でも...
《わん》「最近はクレジットカードでの支払いが増えたから、硬貨のデザインを気にすることがなくなったなぁ。」
ユーロ紙幣は6種類。
紙幣のデザインは共通です。2013年からは第2シリーズ(エウロパ紙幣)が発行されています。
「ユーロのお札にはECB総裁のサインが印刷されているんだよ!だから...総裁が変わるとちょっとだけデザイン変更になるんだね‼」
大きなユーロのマークと黄色い星があしらわれたモニュメントは2001年1月に設置されました。これは、旧ECB庁舎の前にあります。
ユーロ地域の拡大
ユーロは1999年、11ヵ国で発足。現金の流通が開始したのは2002年です。
1999年:ベルギー、ドイツ、アイルランド、スペイン、フランス、イタリア、ルクセンブルク、オランダ、オーストリア、ポルトガル、フィンランド
2001年:ギリシャ
2007年:スロベニア
2008年:キプロス、マルタ
2009年:スロバキア
2011年:エストニア
2014年:ラトビア
2015年:リトアニア
2023年:クロアチア
ユーロ地域の人口は3億人以上!!!
ブルガリアやルーマニアもユーロ導入に向けた準備を進めています。
共通通貨にするメリット
為替変動がなくなります。
クロアチアの主な貿易相手国はドイツやイタリアなので、為替の安定による恩恵は大きいと思われます。
また、自国通貨安に伴う(外貨建て)債務の拡大を防ぐこともできます。
一方、物価が高くなったと感じることもあるようです。
交換レートが細かいため、きりの良い価格へ切り上げたり...便乗値上げを感じる住民も多いのだとか。
豊かなユーロ地域からの人や投資の増加が価格高騰を招くこともあります。
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クロアチア
ハンガリーやスロベニア,ボスニア・ヘルツェゴビナなどと国境を接しており,南側は広くアドリア海に面しています.1991年から95年に旧ユーゴスラビアからの独立を巡り紛争を経験し,国内の民族構成が変化しました.EUには2013年7月に加盟しました.
ザグレブよりも右の地域がスラヴァニア,プリトヴィッツェの左側の海沿いの地域をダルマチアといいます.ダルマチアの犬は,ダルメシアンです!
クロアチア語ではクロアチアのことを「Hrvatska(フルヴァツカ)」といいます.従って,国名コードはHRとなっています.またクロアチアのウェブサイトのアドレスは「.hr」が入っています.
国名 | Republic of Croatia(クロアチア共和国) | |
人口 | 426.2万人(長野県の2倍くらい) | |
面積 | 5万6,594平方キロメートル(九州の1.5倍くらい) | |
言語 | クロアチア語 | |
通貨 | クーナ(HRK)(1クーナ=18円)2023年よりユーロ | |
時間 | UTC+1(日本時間 -8時間,夏季は -7時間) |