【訪問日:2019年8月】
観光の時間です.
今日はベルギーの「ヘント(Gent)」でお散歩です.
レイエ(Leie)川とスヘルデ(Schelde)川が合流する地点に広がるヘントの街.水辺の風景の美しさが有名です.
今日はヘントの街を運河クルーズでお散歩です.
運河クルーズ(De bootjes van Gent)
利用したのは, De bootjes van Gentの運河クルーズ(City Boat Trips).
レイエ川の西岸,Korenleiに乗り場があります.4月から10月は10-18(20分おきくらいに出発).11月から3月は平日11-18,土日10-17(10:45から15:45の1時間ごと(1日6便)との情報もありました).
大人7.5ユーロ(シティーカードヘントで 1社‐1回のみ無料).
レイエ川の東岸Grasleiから出発する Gent Watertoeristが運営するツアーもあります.
今回のクルーズは約40分です.
舟は満員.混んでいるので次のクルーズにしようと思っていたら,「まだ乗れるから!」と無理やり席を空けさせて 《わん》達を乗せてくれました...
みんなの頭の隙間から眺めを楽しみます!
レイエ川の東西を結ぶ橋Grasbrug.
ここからは,みんなが写真を撮っています♪
【レイエ(Leie)川の両岸】
レイエ川(フランス語名はLys)の両岸に並ぶギルドハウス.川面に写り込む中世の眺めはヘントを代表する風景です.
《わん》「ヘントは世界大戦中の被害が少なかったから歴史的建物が多く残っているんだって!」
西岸がコーレンレイ(Korenlei),東岸がグラスレイ(Graslei).ここが,11世紀における貿易の中心地でした.運河のおかげで北海とつながることのできた町は発展したのです.
壮麗なギルドハウスが立ち並ぶグラスレイ.
交易を求めて商品を持ち寄る人々でにぎわう港湾地区で,建物はかつての穀物計量所や貯蔵庫・倉庫だそうです.
港使用税徴収官の小さな家.
《ころ》「あの家かなぁ?」
17世紀バロック様式の料金徴収所で,運ばれてくる穀物を貯蔵しておくストック料金も徴収していたそうです.青いドアの小さな家の右隣はCooremetershuys.
中世のころの穀物取引を管理していた建物.ヘント港では穀物を専門に取り扱っていたそうです.
聖ミカエル橋(Sint-Michielsbrug)の下もくぐります.
レイエ川にかかる石造りの橋.「そこから眺める鐘楼,聖バーフ大聖堂,聖ニコラス教会の3つの塔が並んだ姿はこの町を代表する風景」ということで,橋にはたくさんの人がいました.
橋のたもとにあるのは聖ミカエル教会(Sint-Michielskerk).
130m以上の塔を作る予定でしたが,資金不足のため完成しなかったとのこと.ビール醸造者ギルドからの寄付金が減ったからだそうで,塔(というか屋根)の高さは24mです.《わん》「後になって,地盤が安定しないことが発覚したから,高い塔にしなくて良かったんだって!」
レイエ川の西側,コーレンレイの建物.
ファサードに2羽の金色の白鳥がデザインされているのは16世紀のビール醸造所.後に酒場になったそうです.その2軒右隣の建物はてっぺんに金色の船の形をした風見鶏が付いています.ここは非自由船頭たちのギルドハウス.彼らは権利が制限されており,街の中心部への運送が規制されていました.また通行税などを多めに支払う必要があったそうです.
ここら辺の建物は,保存されていたデッサンに基づいて20世紀以降に再建設された部分もるそうです.
運転手さんがけっこう詳しく説明してくれますが,日本語の解説も貸してくれます.ガイドのおじさんが指で示して紹介してくれたのは「ヘントの小便小僧」
《わん》「あ‼ 見つけた.白い建物のドアの上の方だよ!3つ並んでる!!」
小便小僧は『なめし皮業者のマスコット』で,フランドル各地で見られたそうです.
舟は乗船した橋(Grasbrug)を起点にいろんな方向へ,のんびりと進みます.
《ころ》「川からだといつもと違った姿を見ることができるね!」
大砲デュル・グリート(Dulle Griet)またはMad megの近くも通ります.1431年頃に作られたもので,1万2500㎏,長さは5mあるそうです.運河ツアーからではよく見えなかったのですが,Grootkanonpleinのお散歩中,大砲の中を覗いてみると...
!!!
《わん》「一度も発砲したことがないらしいから...」
この大砲のある橋の近くには伝統菓子を扱うカワイイお店があります.
《ころ》「あ!石のお城だ」
フランドル伯城(Gravensteen)の脇も通ります.1180に建てられた要塞は19世紀末に修復が完了しました.
水門RaboTの近くにはこんな看板も.
ヴェネチアのような大観光地でなくても,オーバーツーリズムの問題があるようです.
《ころ》「素敵な観光地だけれど,生活するのは大変なのかもね」
運河ツアーでは,歩いていくのはちょっと大変なところまで連れて行ってくれます.
のんびりと川から眺める景色はとても綺麗でした.
《ころ》「橋と建物の景色は,舟からじゃないと撮れないね!」
中世の街並みを眺める運河クルーズはライトアップされる夜に乗るのもお勧めとのこと.
夜の街のお散歩やガイドツアーもオススメめされています.Ghent Illuminated walkのオススメコースは5㎞,約2時間です...
つぎはどこをお散歩しようかなぁ...
ベルギー
北はオランダ,南はフランスなどと国境を接している.
北部(オランダ語圏)フランデレン地域と南部(フランス語圏)ワロン地域,首都ブリュッセルで構成されている.東部にはドイツ語を話す地域もある.ブリュッセルは北部地域にあるがフランス語を使う人が多く,駅や通りはオランダ語・フランス語が表記されている.ブリュッセルにはEU主要機関やNATO本部が置かれている.
世界的に有名なチョコレートメーカーが多く王室御用達ブランドは日本でも人気.ワッフルやビールなど食文化の豊かさも多くの観光客を惹きつけている.
ベネルクス(ベルギー,オランダ,ルクセンブルクの3ヵ国)は経済的な結びつきが強く1960年にはベネルクス通商協定が結ばれ,欧州共同体の基礎となっている.
国名 | Kingdom of Belgium(ベルギー王国) | |
人口 | 1,141万人 | |
面積 | 30,528平方キロメートル | |
言語 | オランダ語,フランス語,ドイツ語 | |
通貨 | ユーロ(EUR) | |
時間 | UTC+1(日本時間 -8時間,夏季は -7時間) |
川野祐司(2019)「ヨーロッパ経済の基礎知識2020」文眞堂.
Visit Ghent:https://visit.gent.be/en