【訪問日:2019年8月】
おやつの時間です.
今日はベルギーの「ヘント(Gent)」でお散歩です.
ベルギーワッフルは2種類あります.リエージュ風とブリュッセル風.ヘントでは2種類両方を味わうことができます.
リェージュ風
多くのお店で販売しているワッフルはリェージュ風.せっかくなのでリエージュ風ワッフルを食べ比べ.
広場Groentenmarktにあるお店,2件へ行きました!
最初のお店はSalon de Chocolat(住所:Groentenmarkt 17).
《ころ》「ワッフルくださいな♪」
プレーンタイプのワッフルを注文.2.5ユーロでした.
重い感じの生地は,しっかりとした食感♪ ちょっと甘めです.
2軒隣のお店,Juffrouw Strik(住所:Groentenmarkt 19).お持ち帰りで注文すると,紙皿に乗せてくれました.
価格は3ユーロ.たまご感があって甘さ控えめで美味しいワッフルです♪
《ころ》「ヘントはフランデレン地域なのに,普通のお店では(ワロン地域の)リエージュ風ワッフルを売っていることが多いんだね!」
《わん》「ヘントでブリュッセル風ワッフルを食べるなら,カフェMAXに行こう♪」
ブリュッセル風
「ブリュッセル・ワッフル」と呼ばれてはいますが,その発祥地はヘント.
聖ニコラス教会の裏手(Goudenleeuwplein)にあるカフェ「MAX」が四角くサクッとした生地のBrussels'Waffle発祥の店として有名です.
住所:Goudenleeuwplein 3
営業時間:火曜日休み.11:00-17:30(木曜は12時から.土日は18:30まで.)
1808年,Consaelの一族はヘントの市場でワッフルの原型ともいえるスパイスケーキの売店を始めました.Maximilien Consaelは豪華な屋台を作り,アムステルダムやロッテルダムで催される祭りで,フリッターやドーナツのような揚げ菓子を販売していたそうです.その大規模な移動店舗に,1845年ごろからMAXの看板が掲げられていたそうです.その店でブリュッセルワッフル(Brusselse wafels)やアップルフリット(appelbeignets)が提供されていたのです.
※1839年にブリュッセルワッフルが生まれたとも言われています※
質の良いバターや小麦から作られるワッフルは大人気.生地の仕込みは一家の秘密で,お店のスタッフですら仕込み作業には関わることができませんでした.秘密のレシピで作られる生地を焼き上げる鉄製のワッフルアイロンも美味しいワッフル作りに欠かせないものでした.
今でも“MAX”のロゴ入りのものが使われています.
《ころ》「これが表面の形(独特の凹凸)を作り出すんだね!」
伝統の味・製法が6世代にわたって受け継がれており,今でも子孫が伝統的な味を再現しています.
アールヌーボー様式のエレガントな内装.ワッフルを売るお店がこの場所に来たのは1999年のこと.
店内に展示されていたパネルの写真です.
昔の豪華な移動店舗と同じようなインテリアが今のお店でも再現されています.
夕方に行った為か,お客さんも少なくゆっくりと過ごせました.お土産にもできる缶入りワッフル(クッキーのようなお菓子)やレシピ本も販売していましたよ♪
ワッフルは11時から18時の間,注文できるようです.一番シンプルなシュガーワッフルは7ユーロ.チョコレートやクリーム,フルーツなどのトッピングが増えるにつれて高くなります.
《わん》「ちょっと高いけれど...せっかくだからWaffle Max(16.5ユーロ)を食べよう!」
《わん》と《ころ》が楽しみに待っていると...厨房のおじさんが手招き.ワッフルを作る所を見せてくれました!
《わん》「お店のホームページやガイドブックの写真にも出ている有名なおじさんだ!!!」伝統の味を引き継いでいる継承者です.
「ワッフルはパリッとしてなきゃいけない」のだとか。くぼみは透けるほど薄く焼き上げることが大切です!
一緒に記念撮影もしてくれました♪
鉄製の特別な器具で焼き上げたマックスのワッフル.
フレッシュフルーツとアイスクリーム,ホイップクリームがトッピングされた豪華なワッフル!
《ころ》「スイカまで乗ってる!」「ちょっと苦い!?」と感じたのは,グランマニエ(オレンジリキュール)が入っているからだと思います.リッチなデザートです.とても大きく感じますが,(リェージュワッフルとはことなり)サックサクの軽い生地なので,一人で食べきれます♪(角があたると痛いくらいに 笑”)サクッと焼きあがっています.
四角い形でサックリ・バリバリの軽い食感のブリュッセルワッフル.
表面に大きなレリーフがついているのが特徴.そのデコボコにフルーツソースやクリーム,アイスなどをからめて食べます.
トッピングが乗っていることが多いブリュッセルワッフルは,店内で座って食べることが多いです.マーケットの屋台で注文したブリュッセルワッフル.
シンプルに砂糖だけのものを頼むとちょっと寂しい感じです.
でも、シンプルなトッピングこそが生地の食感を楽しめるおすすめの食べ方”とも言われています。
リェージュワッフルは(ドーナツのように)生地自体がとても甘いため,クリームなどのトッピングは無く,食べ歩きに向いています.
つぎはどこをお散歩しようかなぁ...
ベルギー
北はオランダ,南はフランスなどと国境を接している.
北部(オランダ語圏)フランデレン地域と南部(フランス語圏)ワロン地域,首都ブリュッセルで構成されている.東部にはドイツ語を話す地域もある.ブリュッセルは北部地域にあるがフランス語を使う人が多く,駅や通りはオランダ語・フランス語が表記されている.ブリュッセルにはEU主要機関やNATO本部が置かれている.
世界的に有名なチョコレートメーカーが多く王室御用達ブランドは日本でも人気.ワッフルやビールなど食文化の豊かさも多くの観光客を惹きつけている.
ベネルクス(ベルギー,オランダ,ルクセンブルクの3ヵ国)は経済的な結びつきが強く1960年にはベネルクス通商協定が結ばれ,欧州共同体の基礎となっている.
国名 | Kingdom of Belgium(ベルギー王国) | |
人口 | 1,141万人 | |
面積 | 30,528平方キロメートル | |
言語 | オランダ語,フランス語,ドイツ語 | |
通貨 | ユーロ(EUR) | |
時間 | UTC+1(日本時間 -8時間,夏季は -7時間) |
川野祐司(2019)「ヨーロッパ経済の基礎知識2020」文眞堂.
Visit Ghent:https://visit.gent.be/en