オーストリア「ウィーン旧市街~リンクの内側~」の思ひで…

 

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観光の時間です.
今日はオーストリアの「ウィーン(Wien)」でお散歩です.

 

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リンク(Ring)という1周約4㎞の内側がウィーン旧市街.リンクの内側とその周辺に観光スポットが集まっています.

今回はリンクの内側をお散歩です.
リンクに囲まれた旧市街「ウィーン歴史的地区」は2001年にユネスコ世界文化遺産に登録されています.旧市街のシンボルがシュテファン大聖堂です.

 

 f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain シュテファン大聖堂(St. Stephansdom)


ウィーンのシンボル,オーストリア最大のゴシック建築の建物です.
シュテファン大聖堂のもととなった教会が完成したのは1164年のこと.聖シュテファン大聖堂の名で知られるようになったのは1220年以降のことだそうです.

 

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最も高い塔は136.44mの南塔,ゴシック建築で最も美しいと称される鐘楼は「シュテフル塔」と呼ばれています.343の階段を上がると塔の小部屋(Türmerstube)がありウィーン市街の眺望を楽しめます.またカテドラルの屋根に使われている23万枚近いタイルも間近に見ることができるのだとか.
北塔にはプンメリン(Pummerin)と呼ばれるオーストリア一の大きさを誇る鐘(ヨーロッパで2番目に大きいらしい鐘)がつるされています.

 

南塔からは素晴らしい眺めが望めるそうですが…エレベーターで北塔に上りました(2018年夏は6ユーロのようです).

 

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屋根に使われているカラフルなタイルを間近に見ることができます.1950の数字は復元した年なのだそうです.

大聖堂内部は繰り返し改装されました.
この日はイベント(ミサかな?)があり聖堂内部の見学は限られていました.それでもたくさんの人が見学に来ています.みんな柵の外から一生懸命に祭壇や柱の装飾を眺めていました.

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なお,大聖堂や宝物館,北や南の塔,ガイドツアーなどにはそれぞれお金がかかります.全ての見学が含まれるチケットは19.9ユーロです.

見どころは内部だけではありません!

 

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聖堂の北側にあるのが「カピストラーノの説教壇」.写真左下の金色の装飾が付いているのです.トルコ人の侵入に対する勝利を誇る聖人像だそうです.


旧市街のシンボル,シュテファン大聖堂.
その広場から南に延びているのがケルントナー通り(Kärntner Str).この通りをずっと進むとオペラ座の方へ行くことができます.シュテファン寺院から西に延びているのがグラーベン(Graben)通り.ペスト記念柱が立つ通りです.

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グラーベン通りの突き当りを左折すると,コールマルクト(Kohlmarkt)通りとなります.コールマルクト通りは王宮へとつながっています.これらの通りは歩行者専用となっており有名ブランドやカフェなどが並ぶショッピングストリートとなっています. 

 

 f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain 王宮


ミヒャエル広場に面して建つ王宮.
ドーム型の屋根をもつミヒャエル門をくぐると王宮などの見学入り口があります.

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 そのまま進んで行くと王宮中庭です.かつて(そり滑りやホースショーといった)宮廷の娯楽が行われていた場所なのだとか.現在では,楽団の演奏を楽しむことができるようです(夏期,土曜日午前中).左手に見えるのが,レンガ色が特徴的なスイス門.ウィーンに残る貴重なルネッサンス様式の建造物だそうです.

 

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門の名は,18世紀に王宮の警備をしていたスイス兵に由来します.スイス門をくぐるとスイス宮とウィーン少年合唱団が参加することで有名な日曜ミサが行われる王宮礼拝堂です.
スイス門をくぐらず,ミヒャエル門からまっすぐ歩き続け,もうひとつのアーチ(建物の下)をくぐると広々としたところに出ます.英雄広場です.
(結構遠いですが...)目の前にはブルグ門が見えます.

 

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写真では見えていませんが,ブルグ門にきざまれているのは皇帝フランツ1世の座右の銘といわれる言葉『Iustitia Regnorum Fundamentum(正義は国家の礎なり)』です.
ブルグ門まで行かずに...左側にはオイゲン公騎馬像と新王宮があります.

 

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新王宮は古楽器や武器などの博物館になっています.

「町の中の町」といわれるほど広大な敷地の王宮.展覧会の会場や大学の研究施設,個人の住宅もあるそうです!!
ブルグ門の外はリンク通りです. 

  

つぎはどこをお散歩しようかなぁ... 

  


 

   

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain オーストリア

 

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ヨーロッパ大陸のほぼ中央に位置する内陸国.9つの州から構成される連邦国家で,そのうちのひとつウィーンが首都である.首都ウィーンには国際原子力機関(IAEA)やOPECなど国際機関の本部が置かれている.国際的な都市である一方,ハプスブルク帝国の都であったウィーンには多くの観光客が訪れる地でもある.
スウェーデン,フィンランドとともに1995年にEUへ加盟した.ユーロは2002年1月よりドイツなどとともに流通が開始している.オーストリアは音楽の都でもあり世界屈指のオペラ座「ウィーン国立歌劇場(Staatsoper)」を始め様々な歌劇場やホールがある.また,毎年夏にはザルツブルク音楽祭が開催される.数多くの音楽家の生家や居住地があり,モーツァルトやベートーベンといった音楽家のミュージアムがある.ザルツブルクやインスブルックもオススメ.

 

国名 Republic of Austria(オーストリア共和国)

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人口 約880万人
面積 約8.4万平方キロメートル
言語 ドイツ語
通貨 ユーロ
時間 UTC+1(日本時間 -8時間,夏季は -7時間)

 

【参考ホームページ・参照文献】

二宮書店編集部(2018)「データブック オブ・ザ・ワールド 2018年版」二宮書店.

Lina Schnorr(2014)「皇帝の都ウィーン」(ISBN 978-3-9503268-2-6).
 

外務省:http://www.mofa.go.jp/mofaj/index.html
オーストリア政府観光局:http://www.austria.info/jp