オーストリア「シェーンブルン宮殿」の思ひで…

 

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観光の時間です.
今日はオーストリアの「ウィーン(Wien)」でお散歩です.

 

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ハプスブルク家の夏の離宮だったシェーンブルン宮殿は,ヨーロッパ有数のバロック宮殿のひとつだそうです.シェーンブルン宮殿は1996年世界遺産に登録されました.

 

 f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain シェーンブルン宮殿


ウィーン中心部から西南方向.ウィーンを訪れる観光客に大人気のシェーンブルン宮殿があります.

 

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地下鉄U4を利用すると旧市街(Schwedenplatz)から約20分です.Schönbrunnの駅から宮殿のメインエントランスまでは5分くらい歩きます.

地下鉄シェーンブルン駅からは,ぞろぞろ観光客が正門へ向かって歩いていきます.
《ころ》「みんなについて行けばたどり着くね♪」

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正門を入って,左手にあるのがビジターセンター.ここでチケットの購入などができます.一般的なツアーで時間指定も特にないのなら,機械でチケットを購入した方が簡単です(チケット販売機はクレジットカードでしか支払えません).

 

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宮殿の見学をするのならGrand Tourがオススメです.
主な見学コースと大人の料金です.

【宮殿見学】
・Grand Tour(17.5ユーロ)40部屋の見学
・Imperial Tour(14.2ユーロ)22部屋の見学
【宮殿と庭園や他博物館とのコンビチケット】
・Classic Pass(24ユーロ)40部屋の見学とグロリエッテ,迷路庭園,皇太子の庭園,オランジェリー
※Gloriette(3.8ユーロ),Maze(5.5ユーロ),Privy Garden(3.8ユーロ),Orangery Garden(3.8ユーロ).
・Family Pass(21.9ユーロ)シェーンブルン内の子供ミュージアムの見学とセット
・Sisi Ticket(29.9ユーロ)ホーフブルク王宮の博物館とセット

種類によってはファミリーチケットもあります.現地の窓口や販売機で購入する以外に,公式ホームページでも購入することもできます.

 

広大な庭園を持つシェーンブルン宮殿

 

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全敷地を表したした地図で見るとちょっとの距離ですが...《わん》「正門から宮殿入り口までも結構遠いね...」

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宮殿の建物が現在のような黄色になったのは19世紀に入ってからのことだそうです.

1569年,皇帝マクシミリアン2世がこの土地を入手しました.その時はカッターブルクと呼ばれていたこの土地が,美しい泉を意味するシェーナブルンネンから派生したシェーンブルンの名になったのは1612年ごろ.丘のふもとにあった水は,毎日王宮まで運ばれていたそうです.
シェーンブルンの狩猟の館は,1690年代後半から宮殿構想計画案が出され費用面で実現されない計画があったものの,歴代皇帝によって建築・造成が進められました.18世紀の半ばに女帝マリア・テレジアの指示で大幅な改装が行われ現在みられるようなハプスブルク家の夏の離宮となりました.

無料開放されている庭園は市民の憩いの場として親しまれています.

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ジョギングしている人を見かけることも.噴水や泉,彫刻,美しい花などを見ることができます.

遠くに見える建物がグロリエッテ

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《ころ》「グロリエッテではマリア・テレジアが祝宴を催した当時の姿に修復されたカフェレストランがあるらしいよ.」
《わん》「今回はここから見るだけにしよう…」

有料ですが...広い広い園内を走るPanorama Trainもあり夏は運行しているそうです.日本庭園,植物園,温室...動物園まであります.現存する世界最古の動物園といわれるシェーンブルン動物園”次回は行ってみなくちゃ! 宮殿以外の博物館もあり,馬車博物館の見学や宮廷劇場で行われている人形劇やコンサートを見ることもできます.

 

 f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain 宮殿内の見学

城内の撮影は禁止です.
宮殿内のツアーはオーディオガイドをもって好きな速さで回ることができます.でも,人が多すぎて先へ進めない時もあります.
マリア・テレジアとその子供達が過ごした部屋や1762年当時6歳だったモーツァルトが演奏した「鏡の間」,皇帝フランツ=ヨーゼフや皇妃エリザベートが生活した部屋などを見学できます.豪華な内部はマリア・テレジアの時代にロココ様式に改装されたそうです.金箔の装飾や陶器の暖炉,クリスタルのシャンデリアなどがあります.

ハプスブルク家の夏の離宮.1441室もあります...が,公開されているのは40室なので安心です.それでも宮殿見学には時間がかかります.オーディオガイドをじっくり聞かずに見学しても40分くらいかかります.

 

お散歩をしたのは夏の観光シーズンでしたが,朝早くいったためかチケットは並ばずに購入でき,すぐに見学を始めることができました(宮殿見学は見学開始時間を指定します).
見学後,お昼ごろになったら観光客が増えており団体客もいました.

  

つぎはどこをお散歩しようかなぁ... 

  


【今回の観光地】

Schloss Schoenbrunn(シェーンブルン宮殿)

Schönbrunner Schloßstraße 47, 1130 Wien
営業時間:
宮殿(Schönbrunn Palace)は8:00から18:00くらいまでです(季節により閉館時間が異なります).庭園やオランジェリーなど各施設で営業時間があるので確認してください.
URL:https://www.schoenbrunn.at/en/

【シェーンブルン宮殿へのアクセス】

地下鉄U4を利用し,Schönbrunn下車. トラム10か60,バス10Aを利用しSchönbrunn下車. 

   

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain オーストリア

 

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ヨーロッパ大陸のほぼ中央に位置する内陸国.9つの州から構成される連邦国家で,そのうちのひとつウィーンが首都である.首都ウィーンには国際原子力機関(IAEA)やOPECなど国際機関の本部が置かれている.国際的な都市である一方,ハプスブルク帝国の都であったウィーンには多くの観光客が訪れる地でもある.
スウェーデン,フィンランドとともに1995年にEUへ加盟した.ユーロは2002年1月よりドイツなどとともに流通が開始している.オーストリアは音楽の都でもあり世界屈指のオペラ座「ウィーン国立歌劇場(Staatsoper)」を始め様々な歌劇場やホールがある.また,毎年夏にはザルツブルク音楽祭が開催される.数多くの音楽家の生家や居住地があり,モーツァルトやベートーベンといった音楽家のミュージアムがある.ザルツブルクやインスブルックもオススメ.

 

国名 Republic of Austria(オーストリア共和国)

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人口 約880万人
面積 約8.4万平方キロメートル
言語 ドイツ語
通貨 ユーロ
時間 UTC+1(日本時間 -8時間,夏季は -7時間)

 

【参考ホームページ・参照文献】

二宮書店編集部(2018)「データブック オブ・ザ・ワールド 2018年版」二宮書店.

Lina Schnorr(2014)「皇帝の都ウィーン」(ISBN 978-3-9503268-2-6).
 

外務省:http://www.mofa.go.jp/mofaj/index.html
オーストリア政府観光局:http://www.austria.info/jp