【訪問日：2017年8月】
観光の時間です．
今日はチェコの「プラハ（Praha）」でお散歩です．
ロマネスク，ゴシック，ルネッサンス，バロック，アールヌーボー...と各時代の建築物が保存された町並みを残すプラハ．数世紀にわたる様々な様式の建築物を見ることができます．
今日はプラハの街をバスでお散歩です．
PRAGUE - HISTORICAL CITY
約2時間かけてプラハ市内を巡るバスツアー．旧市街と新市街，プラハ城など有名な観光スポットやヴルタヴァ川とそこに架かる橋，そして貴重な建築物を座ったままで楽しめます．途中でバスを降りての自由行動の時間もあります．
プラハカードで無料になります♪ 通常価格は大人400 CZK．プラハカードを購入したら，ぜひ参加したいアトラクションです．夏は9:00-16:00の間に11回くらいツアーがあります．
チケット売り場（乗り場）は，2ヵ所あります．
Bus Stop A - Staromestske namesti（Old Town Square）のPařížská street．
Bus Stop B - Namesti Republiky（Republic Square）のMunicipal Houseの向かい側．
市民会館，Municipal House（Obecní dům）はリバティ様式の傑作だそうです．1911年に完成した建物の外壁はスタッコ細工や彫刻で飾られています．
特に中央入り口の美しいモザイクで飾られているファサード（カーレル・スピラーによる『プラハ賛美』）が目を引きます．
《ころ》「バスに乗る前から建築物の見学ができるね！」
内部は，ミュシャなどチェコを代表する芸術家の作品で飾られています．ガイドツアーに参加することでアールヌーボーの豪華な内部装飾を見ることができるそうです．
今回はBus Stop Bでチケットを購入しました．
出発地点もここです（ツアーの終了地点はBus Stop Aの旧市街広場だった気がします）．
MARTIN TOURと書かれたバス．日本語でオーディオガイドが聞けます！
《わん》「25ヵ国後に対応の音声ガイド！ 日本語は21番だよ♪」
さっそく見えてきたのが鉄道のプラハ本駅（Praha Hlavní Nádraží）．
《ころ》「ま，まぶしい...」
アールヌーボー風の駅舎．3階には美しい装飾の円天井があり，カフェもあるそうです．
続いてはプラハ国立歌劇場（Státní opera）．
と，工事中の国立博物館（Národní muzeum）．
石の柱や階段が見事なのだそうです...内部の吹き抜けとなっている空間も美しいそうですよ！ 19世紀後半に建設された国立博物館はルネッサンス様式の建物です．
聖ヴァーツラフの騎馬像（Pomník svatého Václava）の横を通り過ぎ...ヴァーツラフ広場（Václavské náměstí）を進みます．
広場というよりも大通りのようなヴァーツラフ広場は長さが750m，幅60mで，ホテル，レストラン，銀行などが並びます．
中央で停車しているトラムはカフェとして営業しているようです．
黄色い建物，25番地のEvropa Hotelはリバティー（アールヌーボー）様式の建物として有名だそうです．アールヌーボー様式に改築されたのは20世紀初めのころなのだとか．現在はホテルとしての営業はしていないようです．
カレル広場（Karlovo náměstí）西側にあるKarlovo nám通りにはこんな建物を見ることができました．
壁の装飾や窓の作りが特徴的なこの建物の1階はホームセンターだそうです．
バスは進み…左側に見えてきたのは新しい建築様式の建物．
1996年に建てられたDancing House（Tančící dům）．プラハにある現代建築の代表です．プラハ初の機能主義建築で，社会主義政権崩壊後，最初になされた現代建築として注目されています．建築家フランク・ゲーリーとミルニッチの共同作品です．有名な映画俳優にヒントを得てデザインされた踊る家”は彼らの名前「ジンジャーとフレッド」という愛称でも親しまれています．
《わん》「隣の建物と全く違う様式で不思議な感じだね」
ダンシング・ビルは川の近く．
橋を渡り旧市街の方へ向かいます．カレル橋は歩行者専用のため，バスでは通りませんが，カレル橋の入り口である旧市街橋塔（Staroměstská mostecká věž）の横を通ります．
バスも通れるMánesův mostを通ってプラハ城の方へ... 橋を渡る直前にはプラハのネオルネッサンス様式の代表と言われるルドルフィヌム（Rudolfinum）の横を通過します．
芸術の家と呼ばれるルドルフィヌム．チェコ・フィルハーモニー管弦楽団の本拠地です．国際音楽祭「プラハの春」のメイン会場となるホールもあるそうです．
プラハ城正面入り口 前のフラッチャニ広場（Hradčanské náměstí）付近で約40分の自由時間になります．
バスの運転手さんは，時計の模型を使って「●●時になったら出発するから！！！」と（たぶん）チェコ語と英語？で言っていました．ちなみに自由時間が終わっても人数のチェックなどはありません．時間までに戻ってこれなかったらここでツアーは終了ということになりそうです．
プラハ城の「戦う巨人たちの門（Sousoší Souboj Titánů）」です．
門を守る衛兵との記念撮影もできます！
バロック建築の建物が並ぶフラッチャニ広場．広場を囲む建物は1541年の火災後に復元されたものだそうです．
ぼやけた写真ですが...大司教宮殿（Erzbischöfliches Palais）です．17世紀後半にバロック様式となった建物で，ファサードにロココ調の装飾が施されたのは18世紀後半のこと．《ころ》「ツボみたいなのが乗ってる！チェスキークルムロフの町役場と一緒だね！」
近くには，ズグラッフィート装飾が施されたシュワルツェンベルク宮殿（Schwarzenberský palác）もあります．長方形の石が浮き上がって見えるルネッサンス様式の外観は修復されていますが，16世紀に描かれたものです．
休憩時間が終わり，再びバスで出発です．
聖ヤン・ネポムツキー教会（sv. Jana Nepomuckého）は内部の絵画やフレスコ画も美しいのだとか．
その後，バスはマラー・ストラナ（Malá Strana）の地区を走ります．
ヴルタヴァ川左岸，プラハ城の南側に広がるこの地区は1257年に創設された地区です．15世紀から16世紀にかけて何度も火災に遭ったため再建，拡張工事が進みました．その結果，貴族や裕福な商人が居住地として選ぶようになり豪華な屋敷や教会が増えていきました．18世紀頃からの街並みが残る地区として有名です．特にネルドヴァ通り（Nerudova）に並ぶ建物は後期バロック建築の好例と言われています．建物だけではなく壁にデザインされた紋章にも注目してください！
バスでの市内観光は旧市庁舎広場で終わりだったと思います．
歩いているだけでは見ることのできない景色を楽しんでください．
Martin Tour Prague Travelのツアーはプラハの市内バスツアーだけではなく，舟や徒歩でのツアーもあります．またチェスキークルムロフへ行くツアーや，オーストリアの，ウィーン，ドイツのドレスデンへバスで行くツアーもあります．
つぎはどこをお散歩しようかなぁ...
チェコ
ドイツ，ポーランド，オーストリアなどに囲まれた内陸国．
第二次世界大戦後はソ連邦圏に属し1989年に「ビロード革命」が起こるまで共産主義体制が続いた．ビロード革命の後，市場経済や欧州回帰への移行が始まった．スロバキアとの連邦国家が解消されたのは1993年のこと．チェコ共和国として独立し，NATO加盟（1999年）やEU加盟（2004年）を果たした．通貨はチェココルナ（CZK，Kč）を使っている．コルナ（もともとはチェコスロバキアコルナ）は2019年に発行100周年を迎える．スロバキアは2009年にユーロを導入したが，チェコはユーロ導入に積極的ではない．
チェコの大企業Skoda（シュコダ）は電車なども製造する重工業メーカー．シュコダ自動車（フォルクスワーゲンの子会社）が製造する車はヨーロッパや中国で多く販売されている．
| 国名 | Czech Republic（チェコ共和国） |
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| 人口 | 1,060万人 | |
| 面積 | 約78,866平方キロメートル | |
| 言語 | チェコ語 | |
| 通貨 | チェコ・コルナ（CZK） | |
| 時間 | UTC+1（日本時間 -8時間，夏季は -7時間） |
川野祐司（2018）「ヨーロッパ経済とユーロ 補訂版」文眞堂．
二宮書店編集部（2018）「データブック オブ・ザ・ワールド 2018年版」二宮書店．
bonechi（2015）「芸術と歴史の町プラハ」 ISBN 978-88-476-2006-3．
外務省：http://www.mofa.go.jp/mofaj/index.html
CzechTourism：http://www.czechtourism.com/home/
Prague.eu：https://www.prague.eu/en
Prague City Tourism：https://www.prague.eu/en?_ga=2.135714866.261243155.1532678222-80652288.1532678222
