【訪問日:2018年8月】
観光の時間です.
今日はノルウェーの「トロンハイム(Trondheim)」でお散歩です.
ノルウェー西海岸沿いにある町をお散歩です.沿岸急行船フッティルーテンが訪れる港Trondheimです.
ニデルバ川(Nidelva)河口の町トロンハイム(トロンヘイム)は,ノルウェーで3番目に大きな町です.997年ごろに町ができ,ノルウェーの首都として機能していたこともある歴史のある町で,現在では大学や研究所が置かれる町としても有名です.
トロンハイムの町歩き
トロンハイムの町,朝のお散歩です.
フッティルーテン南行きのクルーズではトロンハイムに朝早く寄港します.出航まで時間があるので町を観光できます.フッティルーテンのターミナルは街中心からちょっと離れたところにあり,10分くらい歩くと鉄道の中央駅へ着きます.
《ころ》「朝7時ごろだったけれど,お土産が買えるね!」
フッティルーテンの寄港時間に合わせた観光は朝早く,大聖堂やミュージアムなどは開いていませんが,駅にあるコンビニではちょっとしたお土産を買うことができました.
船のターミナル近くにあるスーパーマーケット「REMA 1000」は,平日は朝6時から営業しています(土曜は9時から)!
中央駅から観光地である大聖堂までは1㎞くらいあります...
トロンハイムの町は1681年に大きな火災に遭いました.火事の拡大を防ぐ目的で,町再建では幅の広い通りが作られたのだそうです.
一方で狭い通りには中世のころの面影を見ることができます.木造の建物が残っている場所もあり,古いものは1700年代の建物です.
町の中央広場は改装中...
完成予定は2020年夏です.
クリスチャン要塞(Kristiansten fort)
町を一望できるのがクリスチャン要塞です.
建てられたのは1681年のことです.1718年のスウェーデンによる攻撃から町を守った要塞ですが,その約100年後には役目を終えています.現在,無料で見学できる要塞敷地内からはトロンハイムの町とフィヨルド,山々の景色を楽しめます.
要塞内にはなんだかちょっと怖いアート作品も置いてあります.
クリスチャン要塞から旧市街橋を目指しBrubakken通りを歩きます.見晴らしの良い要塞から下へ降りる坂道で見つけたのは自転車リフト,Trampeです.
世界で最初に造られたと言われる自転車専用のリフト.自転車に乗ったままレールに沿って動く板みたいなのに右足を置き,坂の上へ連れて行ってもらいます.
使えるのは7:00-21:00.冬は使えないそうです.使い方は英語でも書いてありましたよ!
旧市街橋(Gamle Bybro)
最初にこの場所に橋が作られたのは1681年のことですが,現在の橋と門は1861年に建設されたものです.
1950年代に拡張された時には,もともと使われていた木枠をそのまま残したそうです.
川沿いに並ぶカラフルな建物.
もともとは労働者の家,倉庫や舟小屋としても使われていました.古いものは18世紀に建てられたそうです.現在では綺麗に改装されてお店やレストランとなっています.
ニデルバ川に架かる橋をもう一つ紹介します.
Elgeseter bru
自転車専用の道も整備されています.
お散歩をしたのは朝だったので,ちょうど通勤・通学時間でした.バスや車,人がたくさん行き来する大きな橋です.
《ころ》「川の向こう側に見えている教会のような建物は何だろう!?」
その建物の周辺は,ぞろぞろとたくさん人が歩いていました.ここはノルウェー最大の大学,ノルウェー科学技術大学です.
《わん》「大聖堂みたいな立派な建物だね.この町にはスカンジナビア最大の市立研究機関Sintefもあるんだって」
トロンハイムの住民の5人に1人は学生だそうです.
大学の施設が集まる地区からElgeseter橋を渡ると,トロンハイム一番の観光地,ニーダロス大聖堂の近くです.
ニーダロス大聖堂(Nidarosdomen)
ゴシック様式の大聖堂.
《ころ》「夏には塔に上ることができるんだって!! 階段でね!」
《わん》「営業時間前で良かった...」営業開始時間は9時です.
西正面の姿が有名だと思います.世界最北に位置するゴシック様式のカテドラルだそうです.
《わん》「バラ窓や聖人の彫刻がとても精緻につくられているね!」
《ころ》「ずっと見ていても新しい発見がありそう」
King Olav Haraldssonを埋葬する場所に大聖堂の建設が始まったのは1070年のこと.完成したのは1300年頃といわれています.現存する最も古い部分は12世紀のものだそうです.火災や落雷に何度も被害を受けていますが,そのたびに修復され現在でも修復・保存活動が続けられています.
亡くなったのちに聖人となったオラフ王と大聖堂へはヨーロッパからたくさんの巡礼者が訪れたことも,中世における町の発展に貢献しているそうです.
オスロからニーダロスNidarosまでは道しるべがあるのだとか.
《ころ》「コレのことかな???」
1997年にかつて巡礼の道だったところが再興し,その道をたどる人も多いそうです.
つぎはどこをお散歩しようかなぁ...
ノルウェー
スカンジナビア半島の西に位置し,スウェーデン,フィンランド,ロシアと国境を接している.西側は長い海岸線となっており多数のフィヨルドがみられる.本土の北に位置するスヴァールバル諸島(Svalbard)もノルウェー領.南北に細長い国土は,北半分くらいが北極圏で,夏と冬で昼夜の長さが大きく異なる.フィヨルドと独特の地形を見せる山々,手つかずの自然,オーロラなど大自然の魅力に惹きつけられた人々が訪れる国.
EU加盟国ではないがEEA(欧州経済領域)に参加しているため,EUの単一市場にアクセスできEU加盟国と自由な交易を行うことができる.シェンゲン協定国でもあるため,エリア内の自由な往来も可能.主産業は石油,天然ガスでイギリスやドイツへ輸出している.天然資源からの収入は政府系ファンド「ノルウェー政府年金基金グローバル」に積み立てられており,外国企業に投資されている.GDPに占める割合は小さいが水産業も盛んで,養殖サーモンは日本にもたくさん輸出されている.
国名 | Kingdom of Norway(ノルウェー王国) | |
人口 | 525.8万人 | |
面積 | 約38.6平方キロメートル | |
言語 | ノルウェー語 | |
通貨 | ノルウェ-・クローネ(NOK) | |
時間 | UTC+1(日本時間 -8時間,夏季は -7時間) |
川野祐司(2019)「ヨーロッパ経済の基礎知識2020」文眞堂.
二宮書店編集部(2018)「データブック オブ・ザ・ワールド 2018年版」二宮書店.
外務省:http://www.mofa.go.jp/mofaj/index.html
Visit Norway:https://www.visitnorway.com/
Hurtigruten:https://global.hurtigruten.com/
VisitTrondheim:https://visittrondheim.no/en
TRONDHEIM.COM:https://www.trondheim.com/