【訪問日:2015年9月】
観光の時間です.
今日はエストニアの「タリン(Tallinn)」でお散歩です.
タリンに8ある地区のうちのひとつがピリタです.タリン市街から東へ5㎞ほど行ったところにあります.宮殿のある人気の観光地,カドリオルグとも近いです.
Pirita Promenade
カドリオルクからピリタ地区の間は約2㎞にわたり遊歩道が続いています.
タリン旧市街の景色を眺めることもできます.写真はPirita teeをピリタ地区からカドリオルグへ向けて車で走っていた時の眺めです.
ピリタにはタリンで最も大きなビーチやヨットハーバーがあり,プライベートハウスなどが多い地区なのだとか.ヨットハーバーは1980年のモスクワオリンピックで使われたのだそうです.毎年,バルト海ガレッタが開催されています.
ビリタの港には舟が停泊していました.ピリタ川(Pirita jõgi)がタリン湾(Tallinna laht)へそそぐところに位置しています.
St. Bridget's Convent ruins
ピリタ修道院/ビルギッタ修道院(St. Bridget's Convent)はピリタ川にかかる橋のそばにあります.
住所:Kloostri tee 1, Tallinn Pirita
営業時間:
(11月1日から3月31日)月曜から日曜12:00-16:00
(4,5,9,10月)月曜から日曜10:00-18:00
(6,7,8月)月曜から日曜9:00-19:00
URL:http://www.piritaklooster.ee/
2001年には隣に新しい修道院が完成したそうです.
見学するのは廃墟となっている部分.入場料は2ユーロですが,タリンカード(「タリンカード」の思ひで…参照)で無料になりました.
1407年に建設が始まった修道院.もともとは男女混合の修道院だったそうですが,後に女子修道院になりました.1577年のリヴォニア戦争で破壊されたそうです.現在では門と壁のみが残る廃墟となって残っていますが,当時はタリン最大規模の礼拝堂だったそうです.
印象的な姿は切り妻造りの正面.35mの高さがあるそうです.
男女が一緒に使っていたころは,真ん中の教会を挟んで北側を修道女が,南側を修道士が使っていたのだそうです.
階段のような部分も残っていました.
敷地は結構広かったです.大きな段差があったり,地面に穴が開いていたりもするので気を付けて散策してください“
石造りの巨大な壁だけが残り,今でもしっかりと建っている修道院跡はタリン旧市街とはまた違った不思議な雰囲気の漂う空間でした.この場所でコンサートが開かれたりもするそうです.
Tallinn TV Tower
テレビ塔へはシティーツアーのバスの他,公共のバスNo.34AやNo.38でも来ることができます.公共バスのバス停名は「TELETORN」です.
住所:Kloostrimetsa tee 58a, Tallinn Pirita
営業時間:夏は月曜から日曜10:00-19:00(チケット販売は閉館30分前まで)
URL:http://www.teletorn.ee/ja/
大人10ユーロ(タリンカードで無料になります)
Tallinn TV Tower(Tallinna Teletorn)はエストニア国内で最も高いビューポイントなのだとか.
《ころ》「あれ⁉ スールムナマギ(「バルト三国で一番高いところ」の思ひで…)は???」
《わん》「うーん.スールムナマギは標高300mくらいの所に30mくらいの塔があったんだよねぇ...タリンのTV タワーのある所は標高どれくらいなんだろう!??」
《ころ》「テレビ塔の方が高そうだよね~」
《わん》「でもテレビ塔の展望台は170mの高さだし,スールムナマギのが高いよ‼」
テレビ塔の全体の高さは314m.タワー自体はテレビ塔の方が高いですが,最も高い地点はスールムナマギということです.
ちなみに,今日も曇っています.
《わん》「展望台のあたりに雲がなくて良かったね…」
高速エレベーターで21階の展望フロアへ.
「わずか49秒であなたを北部エストニアの最高地点へお連れ致します。」とのことです.
景色の前に...展望フロア内の写真です.
画面と椅子がいくつも設置されています.「Estonian Hall of Fame」ではエストニアの業績が画像や文字で紹介されています.スカイプ(Skype)開発にかかわるストーリーを紹介するコーナーもありました.
階段を上るとレストランや屋外展望スペースもあります.
170メートルの高さからの景色です.
《ころ》「あ‼ さっきお散歩した修道院跡を見つけたよ.」
ピリタ地区の観光名所「Tallinn Botanic Garden」も見えます.植物園はテレビ塔の近くにありました.植物園もタリンカードで入場無料になります.
展望フロアの床には窓が設置されています.
ボタンを‟カチッ”と踏むと,真下の景色が...
テレビ塔では,追加料金を支払えば“Walking On The Edge”というアトラクションも体験できます.
つぎはどこをお散歩しようかなぁ...
エストニア
バルト三国の最も北に位置する国で,ラトビア,ロシアとは陸続きで国境を接しています.バルト海を挟んで北側にはフィンランドがあり,ヘルシンキとタリンの間ではフェリーも運行されています.言語や文化はフィンランドなどの北欧とよく似ていると言われており,バルト三国でエストニアだけが異なる言語グループに属しています.
2011年にバルト三国で最初にユーロを導入しました.EUへは2004年に加盟しています.
IT立国化が推進されているエストニアでは国政選挙もネット上で行うことができ,ITを通じた効率化が進められています.マイナンバーのICカードも普及しており,行政や納税の時だけでなく銀行のオンラインログインなどにも利用されています.インターネット電話サービスのSkype(スカイプ)がエストニアで開発されたことも有名です.ITイノベーション産業の誘致・育成が積極的に行われており,日本との間ではIT・サイバー分野での協力が行われています.
国名 | Republic of Estonia(エストニア共和国) | |
人口 | 131万人 | |
面積 | 約4.5万平方キロメートル | |
言語 | エストニア語 | |
通貨 | ユーロ(2011年に導入) | |
時間 | UTC+2(日本時間 -7時間,夏季は -6時間) |
二宮書店編集部(2016)「データブック オブ・ザ・ワールド 2016年版」二宮書店.
外務省:http://www.mofa.go.jp/mofaj/index.html
エストニア エストニアの古き町並みと田園,ISBN 978-9985-9969-04.
Visit Estonia:http://www.visitestonia.com/en/