【訪問日:2019年8月】
観光の時間です.
今日はベルギーの「アントワープ(Antwerp(Antwerpen))」でお散歩です.
Historic Centreをお散歩.
グローテマルクトについてはこちらをご参照ください.
DIVA(Antwerp Home of Diamonds)
住所:Suikerrui 17
URL:http://www.divaantwerp.be/nl
営業時間:10-18.水曜日休み.
ダイヤモンドミュージアムです.入場料は10ユーロ.アントワープシティーカードで無料になります.オーディオガイドが付いています!タッチパネル式の解説もあり,英語も選択できます.
ダイヤモンドが使われた宝飾品,銀細工,ダイヤが描かれた絵画,研磨に使われる道具などが展示されています.展示スペースも落ち着いた高級感のある雰囲気です.
一つ一つの展示をゆっくりとみていたら,結構時間がかかります.
キラキラと光り輝く美しい宝石たちは,写真では残せません…場内がちょっと暗すぎです.
思い出を残したいのなら...
豪華な宝飾品を付けたような合成写真を作成し,自分宛てにメールで送信できます.無料です.
《わん》「似合ってる~?」
博物館があるのは,16世紀以降,宝石商や金細工職人,ダイヤモンドディーラーが集まっていた場所.アントワープは今日においても研磨・取引の中枢であり,信頼のおけるダイアモンドの中心地です.
Visit antwerpenによるとダイヤモンド原石の86%,仕上げ後のダイヤモンドの50%がアントワープで取引されているとのこと.ダイヤモンド関連の企業は1700以上あるそうです.ダイヤモンドの輸出はベルギーの主要産業の一つと言われています.
販売している宝石店では義務付けられていますが,ダイヤモンドを購入するときは4Cなどの情報が記載されたCertificate(品質証明書)の確認を!
【ダイヤモンドの評価基準The 4Cs】
Carat:重さ(1カラット=0.2g)
Colour:色(fancy diamonds以外では無職の方が価値がある)
Clarity:透明度(純度を表す)
Cut:カット
アントワープのダイヤモンドにはComplianceが5つ目のCとして追加されています!
アントワープ聖母大聖堂(De Kathedraal)
聖母大聖堂 Onze Lieve Vrouwekathedraal
住所:Handschoenmarkt 3
URL:http://www.dekathedraal.be/
開館時間:10-17,土曜は15時まで.日曜は13-17.
建築が始まったのは1352年のこと.約170年の歳月をかけて作られた聖母大聖堂.増築や修理・改装が繰り返され,各時代の建築スタイルが調和してみられる姿となっています.
《わん》「ベルギーで一番大きなゴシック教会だって.」
工事中です...ベルギーに2つしかないブラバントゴシック様式の完全な塔の姿を見ることができませんでした.
小塔は2つ建てられる予定でしたが,火災に遭い,南側の塔の建設資金が再建に充てられました.結局,123mの北塔に対し南塔は65mほどになっています.
入館料は6ユーロ.アントワープシティーカードで無料.
《りん》「2020年には入場料が8ユーロになります,だって」
《ころ》「アントワープシティーカードも値上げしそうだね...」
大聖堂内.
絵画の下には日本語での解説もありました.
画家ペーテル パウル ルーベンス(Rubens)の傑作が4点(「キリスト降架」「キリスト磔刑図」「聖母被昇天」「キリスト復活」)ありますが,ステンドグラスやオルガン,説教壇,聖母礼拝堂など見どころたくさん!!
オルガンは2つあり,古い方は19世紀に造られたオルガン.オルガンケースはさらに古く貴重なものなのだとか.
主祭壇を飾っているのは「聖母被昇天」
《ころ》「この作品がこの場所にあることで,ひとつの芸術作品ができてるって感じだね!!」
アントワープ出身の芸術家Jan Fabreの作品,「十字架を持つ男(De man die het kruis draagt)」という近代アート作品のような銅像もあります.
日本人の間では「フランダースの犬」のクライマックスの舞台として有名なアントワープ聖母大聖堂.
ネロがクリスマスイブの晩に見たのは「キリストの降架」.
「この画かな!?」
当時お金を払った人しか見ることができなかった絵にはカーテンが掛けられていたのですが,ネロが訪れた最後の日は偶然にもカーテンが開いていたのでした.
大聖堂の前にはモニュメントが...
少年と犬をデザインしたのはBatist Vermeulen.近くには,「友情の物語」という日本語での説明プレートもありました.
《わん》「みんな写真を撮っているけど,何のことか分かるかなぁ」
《ころ》「キャンプで寝てるみたいだしねぇ」
バロック美術の巨匠ルーベンスが後世に残る傑作を生み出した町アントワープには,聖母大聖堂以外にも彼の作品を見ることのできる場所がたくさん!
ルーベンスの家(Rubenshuis)では絵画だけではなく,ルーベンスが設計したインテイリアや庭も楽しめます.1968年に火災に遭い全焼した聖パウロ教会(Sint-Pauluskerk)では,奇跡的に持ち出されたバロック絵画や彫像が修復された館内に展示されているそうです.また,聖ヤコブ教会(Sint-Jacobskerk)の礼拝堂にルーベンスや一族が埋葬されています.
つぎはどこをお散歩しようかなぁ...
ベルギー
北はオランダ,南はフランスなどと国境を接している.
北部(オランダ語圏)フランデレン地域と南部(フランス語圏)ワロン地域,首都ブリュッセルで構成されている.東部にはドイツ語を話す地域もある.ブリュッセルは北部地域にあるがフランス語を使う人が多く,駅や通りはオランダ語・フランス語が表記されている.ブリュッセルにはEU主要機関やNATO本部が置かれている.
世界的に有名なチョコレートメーカーが多く王室御用達ブランドは日本でも人気.ワッフルやビールなど食文化の豊かさも多くの観光客を惹きつけている.
ベネルクス(ベルギー,オランダ,ルクセンブルクの3ヵ国)は経済的な結びつきが強く1960年にはベネルクス通商協定が結ばれ,欧州共同体の基礎となっている.
国名 | Kingdom of Belgium(ベルギー王国) | |
人口 | 1,141万人 | |
面積 | 30,528平方キロメートル | |
言語 | オランダ語,フランス語,ドイツ語 | |
通貨 | ユーロ(EUR) | |
時間 | UTC+1(日本時間 -8時間,夏季は -7時間) |
川野祐司(2019)「ヨーロッパ経済の基礎知識2020」文眞堂.
Visit Antwerp:https://www.visitantwerpen.be/en