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スウェーデン 「カールスクローナの町」の思ひで…

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain 【訪問日:2016年8月】

 
観光の時間です.
今日はスウェーデンの「Karlskrona」でお散歩です.

 

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スウェーデン南部にあるブレーキンゲ(Blekinge Län)地方の中心都市がカールスクローナです.今回はお散歩しませんでしたが,カールスクローナの町中にはBlekinge Museumがあります.
日本の観光ガイドブックでは紹介されることが少ないので,聞いたことがない人もいるかもしれませんが,1998年に旧市街と海軍基地がユネスコ世界遺産に登録されています.

1680年に創設されたカールスクローナの町は,30ほどの小さな島々から成ります.重要な軍港のある港町で,メインの島Trossöにはスウェーデン海軍最大の基地Karlskrona naval baseがあります.世界遺産となっている町を観光したり,美しい島々を周ったりなど休暇先として人気の町です.

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain Stortorget

 

町の中央広場Stortorgetは2万5000平方メートルもあり,スウェーデンの地方都市の中で最も大きな広場なのだそうです.

 

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スウェーデン語のStortorgetはGreat Square(大広場)の意味です.
ローマの広場に倣って作られたカールスクローナの大広場.大規模な広場が設計されたのは,海軍基地をストックホルムからカールスクローナへと移動させただけではなく,ヨーロッパの超大国を目指していたという背景があります.スウェーデンの首都をカールスクローナにしようと考えられていたこともあったようで,このような立派な広場が造られたのだとか.しかし,18世紀にはスウェーデンの軍事的優位性は失われ,首都の移動も果たされなかったのだとか.
広大な敷地のほとんどは駐車場として利用されています.

 

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お散歩をした日は,花や果物を売るマーケットが少しだけ出ていました.

 

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赤いリンゴ,青いリンゴ,暗い赤色のリンゴ,丸いリンゴといろんな種類のリンゴを扱っていました.リンゴの間には,同じサイズの洋ナシが並んでいます.ブルーベリーやラズベリーも売っていました.安くはないけれど,大きくて鮮やかな色の果実は美味しそうです.《わん》はおやつにラズベリーを買いました♪
広場の中心に立つ像はこの町を作ったKing Karl XI.

 

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1680年,彼はスウェーデン海軍の新しい基地をこの地に置くことを決めました.
広場を囲むのは立派な建物たちです.

【Karlskrona Rådhus】
カールスクローナの市庁舎です.

 

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Karl XIの像の後ろに位置しています.現在では市庁舎として使われておらず,ブレーキンゲ地方(Blekinge County)の地方裁判所となっているのだとか.

【Trefaldighetskyrkan】
大きなドーム型屋根が特徴の教会.

 

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Trefaldighetskyrkan(Holy Trinity Church)は広場の南側にあります.1846年までドイツ人コミュニティーの教会だったのでGerman Churchとも呼ばれています.この建物は古代ローマの神々を祭った神殿,パンテオン(Pantheon)風になってるのだとか.8角形のベースとドーム型の屋根が特徴です.広場に面したところにはポーチがあり,4つの柱が三角形の屋根を支えています.
ドームの内側は美しい装飾が施されています.白を基調とした教会内は落ち着いた雰囲気でした.

 

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見学は自由,無料です.お祈りをしていない時間は,入ることができます.開館時間はたぶん8時から19時です.

【Fredrikskyrkan】
広場の東側にある教会です.

 

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2つのタワーが目印のバロック様式教会です.1720年に始まった建設は,完成までに24年もの歳月を要しました.石造りのこの建物にはエーランド島の石灰岩が使われているそうです.1790年にはカールスクローナの町で大火災が起き,Fredrikskyrkanも木製の屋根部分や鐘のフレームを失いました.しかし内装や教会自体には大きな影響はなかったそうです.屋根部分が銅素材になったのは1805年の再建の時です.1968年には内部も大幅に修復されています.
教会内部にあるオルガンも見どころなのだそうです.また南側のタワーには35個のカリヨン(carillon)が取り付けられており,毎日15時には美しい音色を聞くことができるのだとか(日に3回という情報もあります).オルガンの演奏もカリヨンの音色も聞けなかったなぁ...


【Vattenborgen】
2つのタワーが目印のFredrik Churchの南側にあるのがVattenborgen.

 

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1863年頃に町の貯水施設として建てられました.スウェーデンで最初に作られた水道設備のひとつです.今は美術館(art museum The Kulenovic Collection)となっているそうです. 

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain Karlskrona Tourist Office

 

カールスクローナのツーリストインフォメーションは広場に面したところにあります.

 

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Karlskrona Tourist Office
Stortorget 2
S-371 34 Karlskrona
営業時間
詳細はhttp://www.visitkarlskrona.se/en/opening-hours-at-karlskrona-tourist-office


写真左に移っているのが,Fredrikskyrkanの後ろ姿.ツーリストインフォメーションは右側に移っている建物です.町の地図や小冊子をもらえます.

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain TROSSÖの南側

 

メインの島TROSSÖも大きな島ではないので,歩いて観光できます.今度は南側をお散歩してみます.
大広場(Stortorget)の南側は公園になっています.


【Amiralitetsparken】
1880年代に造られたAdmirality Park.20種の木々が植えられています.公園は町の景色に溶け込んでいて,お散歩をしているといつの間にか緑の多い場所に来ていました.

 

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公園内には時計台があります. 

 

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1699年に建てられたと考えられています.旧造船所に時間を知らせる役割もあったそうです.1909年からはAdmiralty churchの鐘楼(Admirality Bell Tower)として使われているそうです.

鐘楼から5分くらい歩くとAdmiralty Churchがあります.Vallgatanを海へ向かって(東へ)歩きます. 

 

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すると右奥に赤い建物が見えてきます.


【Amiralitetskyrkan Ulrica Pia】
メイン広場があるTrossö島の南東に位置しています.Storotorgetからもそんなに遠くなく700m位です.

 

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Admiralty Church in Karlskronaはスウェーデンで最も大きな木製の教会です.赤でペイントされた教会はギリシャ十字の形をしており,メインの建物の屋根は4本の大きな木製柱で支えられているそうです.
赤い色の外とは異なり,教会内部のインテリアは海を思わせる青や緑の色で統一されています.

 

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祭壇に置かれている絵はアントワープ大聖堂にあるルーベンスの『The Coup de Lance』のレプリカです.ちなみに,アントワープ大聖堂はフランダースの犬の最終回の舞台です.
この教会の前にいたのがこちら.

 

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【Rosenbom】
手を差し出す木製の像...
この彫刻作品はGubben Rosenbom(The Old Rosebom)です.グレーの髪の男の人の像は1700年代中頃の水兵さんの衣装を着ています.1793年のこの像に関する記録が残っているそうで,スウェーデン海軍の船乗りMats Hindriksson Rosenbomがモデルになっているといわれています.1750年頃には施しのための募金箱として役立っていたそうです.左手に持っているポスターには古いスウェーデン語で寄付を願う言葉が書かれているのだとか.
帽子の下にはお金を入れる場所があるようです.

 

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《ころ》「だから背中の所に階段があるんだね!!」

現在,教会の前に立っている像はコピーされたもの.18世紀中ごろに作られたオリジナルの作品はAdmirality Church教会の中に... 

 

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1956年以降,オリジナルの像が保存されています.


RosenbomはSelma Lagerlöf(セルマ・ラーゲルレーヴ)の作品『Nils Holgerssons underbara resa genom Sverige(ニルスのふしぎな旅)』で世界的に有名になったそうです.主人公の少年ニルスを帽子の下に隠して助けるというエピソードがあるみたいです.

教会の近くにはこんなモニュメントも. 

 

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Sprungen ur bokenというブロンズ像は『ニルスのふしぎな旅』の100周年を記念して造られた作品なのだそうです.『ニルスのふしぎな旅』は1906年11月30日に出版されています.

海沿いへ行くと石で作られた見張り台が見えてきます.

 

【Bastion Aurora】
Aurora Bastionはかつての城壁の一部です.民間人と軍人の区域を分けるための壁だったそうです.

 

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カールスクローナは町全体を壁で囲うことを計画していましたが,城壁の建設は一部分に留まったそうです.


城壁の隣にあるのが,ピンクと白の建物. 

 

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1910年頃に立てられました.州知事の邸宅兼レセプションルームだそうです.内部見学はできません.近くには海を眺めているErik Dahlberghの像があります. 

 

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カールスクローナの町をデザインした都市計画者のひとりです.

 

カールスクローナの町は半日観光にちょうど良いサイズの街でした!マルメ(Malmö)からなら自動車で2時間半程度で来ることができます.有料の橋を渡る必要がありますが,デンマークのコペンハーゲンからも同じくらいの時間で来ることができます.電車でも来ることができます.観光客はたくさんいますが,町中は比較的きれいで,(デンマークの)コペンハーゲンといった都会のようにタバコ臭かったりしません.少し歩くと公園があったり,海が見えたり...とのんびりお散歩をするのに最適です.今日は晴れていて良かった♪

 

つぎはどこをお散歩しようかなぁ... 

  


【カールスクローナへのアクセス】

カールスクローナの町中の駐車場マップです.
スウェーデン語ですが,参考になると思います.

コペンハーゲンから電車でくる場合,スウェーデン入国のためにパスポートのチェックがあります(難民問題に対処するための一時的な措置).必ず所持して電車に乗ってください.車でスウェーデンに入国する時には,オーレスン橋を渡って料金所の先にパスポートチェックがあります.ちなみに,デンマークもスウェーデンもシェンゲン協定エリアなので,パスポートはチェックするだけでスタンプはありません.

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain スウェーデン

 

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スカンジナビア半島の東側に位置するスウェーデン.北西部のノルウェーとの国境にはスカンジナビア山脈があります.国内には約9万もの湖沼が存在し,またストックホルム群島(Stockholms skärgård)には2万4千もの島々が点在するなど独特の地形を有しています.

国土は南北に細長く,国土の約14%は北極圏に位置し,夏至前後の1-2ヵ月は太陽が沈みません.北部の冬は7ヵ月にも及びます.一方,南部は北大西洋海流の影響を受けるため高緯度にもかかわらず比較的温和な気候です.人口の90%は南半分に居住しています.
1995年にEUへ加盟しましたが,通貨統合への参加は見合わせており,ユーロは導入していません.スウェーデンの中央銀行リクスバンク(Sveriges Riksbank)は,1668年に誕生した最古の中央銀行として知られています.

 

国名 Kingdom of Sweden(スウェーデン王国)

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人口 968万人
面積 約45万平方キロメートル
言語 スウェーデン語
通貨 スウェーデン・クローナ(SEK)
時間 UTC+1(日本時間 -8時間,夏季は -7時間)

 

 

【参考ホームページ・参照文献】

二宮書店編集部(2016)「データブック オブ・ザ・ワールド 2016年版」二宮書店. 

外務省:http://www.mofa.go.jp/mofaj/index.html

新世紀シリーズ「スウェーデン」(ISBN 88-476-1805-3),Casa Editrice Bonechi.

在日スウェーデン大使館公認 観光情報サイト:http://letsgo-sweden.com/

guidebook sweden:http://www.guidebook-sweden.com/en

visitsweden:http://www.visitsweden.com/sweden/

Visit Karlskrona - Official tourist guide:http://www.visitkarlskrona.se/en

The Naval City of Karlskrona:http://www.orlogsstadenkarlskrona.se/page/22/start.aspx