ドイツ「マールブルク」の思ひで…

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain 【訪問日:2019年8月】


観光の時間です.
今日はドイツの「Marburg(マールブルク)」でお散歩です.

f:id:osanpowanko:20190821084413j:plainフランクフルト中央駅からICやREで来ることができる街.
1800年初頭にグリム兄弟が通ったマールブルク大学があることでも有名です.

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain エリザベート教会(Elisabethkirche)
住所:Elisabethstraße 12,35037 Marburg
開館時間:
4月から9月は9-18.10月は9-17.11月から3月は10-16.

チューリンゲンのエリザベス,エリザベート(ドイツ語の発音ではエリーザベト)を記念する教会で,基本的な部分は1283年に完成したそうです.

f:id:osanpowanko:20190821093505j:plain

近くで見るととっても大きいことが分かります.

f:id:osanpowanko:20190821093851j:plain

f:id:osanpowanko:20190821094405j:plain

道路を渡って,少し離れないと正面全体が写真に納まりません!!

中世のころは重要な巡礼地のひとつだったエリザベート教会は,今でも毎年何万人もの人が訪れています.教会の身廊(入り口から入って手前側)は自由に見学できます.

f:id:osanpowanko:20190821094821j:plain

歴史のある建物ですが,パイプオルガンはカラフルでモダンな感じでした.

f:id:osanpowanko:20190821094843j:plain

内陣の方へ行くには入場券が必要です.2.7ユーロ.日本語のパンフレットもくれます.ガイドツアーも行われているようです.

f:id:osanpowanko:20190821095014j:plain
有料ゾーンの手前にあるのがエリザベートの像.1470年に制作されたもので,いくつかあるエリザベート像の中でも人気の作品だそうです.
博物館内,内陣左側はエリザベート礼拝堂と呼ばれる場所.

f:id:osanpowanko:20190821095318j:plain

エリザベートの墓所や祭壇があります.内陣右側には方伯家の墓もあります.

f:id:osanpowanko:20190821095526j:plain

教会内のステンドグラスにはエリーザベトの生涯が描かれたものもあります.
病人や貧しい人のための施設をひらいて世話をしたエリザベートは死後,聖人となりました.

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain 旧市街(Altstadt)

丘の上に位置している旧市街Oberstadt(オーバーシュタット).歩いていくこともできますが,無料のエレベータも利用できます.エレベーターで昇ったところもいい景色.遠くの山の中に,皇帝ヴィルヘルムの塔「Kaiser-Wilhelm-Turm」が見えています.

f:id:osanpowanko:20190821103116j:plain

f:id:osanpowanko:20080501160348j:plain

Lahnbergeという丘に建つ塔には上ることもできるんだよ!!167段の階段を上る必要があります...


坂道が多いオーバーシュタット. 

f:id:osanpowanko:20190821101317j:plain木組みの装飾がカワイイ家,石畳,細い路地...この町の雰囲気が,グリム兄弟の童話に影響を与えていると言われています.
町の所々にグリム童話のオブジェがあります.
「8つの顔...」

f:id:osanpowanko:20190821101911j:plain「『おおかみと七ひきのこやぎ』かな」

f:id:osanpowanko:20190821103318j:plain

f:id:osanpowanko:20190821112246j:plain

f:id:osanpowanko:20090419194531j:plainオブジェを巡るルートは,グリム兄弟の小道(Grimm-Dich-Pfad)といって観光ルートにもなっています.

f:id:osanpowanko:20190821112649j:plainルートには入っていませんが,グリム兄弟の像もあります.

f:id:osanpowanko:20190821160109j:plain

眩しくて撮れていないけれど...

オーバーシュタットには,こんなモニュメントも♪

f:id:osanpowanko:20190821102945j:plain

公式ホームページではWasserscheide(分水嶺)と紹介されています.そこにあるブロンズ像は,Christian.マールブルクでお仕事をしていた人物.Christianは駅でポーターをしていたなどなど...マールブルクに尽くした人のようです.昔,ドイツ人の知り合いに「マールブルク最後の郵便配達人」と教えてもらいました.葉巻をくわえ,親しみやすい顔をした小さめの像はつい写真に撮ってしまいます.

f:id:osanpowanko:20190821103459j:plain

モニュメントをみたり,木組みの家をみたり,石畳で疲れるけれど楽しくお散歩できます.《ころ》「坂道を歩くのは大変だけれど,町並みも綺麗だしお買い物も楽しめるね♪」

 

【マールブルクでお買いもの】
マルクト広場へ続く通り,Wettergasseにあるお店を紹介します.

チョコレートショップ「HUSSEL」(Wettergasse 18).

f:id:osanpowanko:20190821103852j:plain

量り売りのチョコレートの他,袋に入ったチョコ,クッキー,ナッツなどの菓子類を販売しています.ルビーチョコもありました.
形が崩れたものなど,訳あり品の割引もあります.

チョコレートショップの斜め前,Wettergasse 17にあるのはブラシやさん.

f:id:osanpowanko:20190821104702j:plain

大きなブラシが並んでいますが,店内には小さなヘアブラシやシェービングブラシなども.キッチン用品のヘラなども扱っています.

Wettergasse 11にあるティーショップ「TeeGschwendner」.

f:id:osanpowanko:20190821105902j:plainカウンターの後ろには,大きな缶に入った茶葉が壁一面に並んでいます.町のおばあちゃんが,いつもの紅茶を買いに来ていました.
観光客もお買い物できます.カウンターの後ろ以外にも,店内には茶葉が並んでおり,それぞれ香りを試すことができます.りんごやベリー,ローズヒップなどが入った赤い色の茶葉は甘酸っぱい香り.アーモンドミルクという紅茶はホッとする香り.冬に飲みたいです.お土産に買って帰りました.
古い切手屋を扱う店,おもちゃ屋さん,かばん屋さん,靴屋さん,洋服屋さん,パン屋さん...など,のんびり見ていたら,観光が進みません.カフェやレストランもありますよ♪

 

エリザベート教会からSteinwegやWettergasseを通ってMarktへ.やっとマルクト広場へ到着です.買い物をしなければ10分くらいで歩いてこれます.
マルクト広場にはちょうど観光用列車が来ていました.

f:id:osanpowanko:20190821110510j:plain

中央に写っている時計の付いた建物が市庁舎(Rathaus)です.


次は,旧市街の広がる丘のてっぺんに位置するお城(方伯城,マールブルク城と呼ばれることもあります)へ行ってみます.
マルクト広場から歩いていくと...

f:id:osanpowanko:20190821113753j:plain

こんな階段を上る必要があります.
お城へ行くのに観光用列車(Marburger Schlossbahn)やバスも利用可.

f:id:osanpowanko:20190821110553j:plain

Marburger Schlossbahnは片道6ユーロ(MarktplatzからSchlossまで,1周乗る場合は10ユーロ.).エリーザベト教会近くのSteinwegを出発し,マルクト広場に来て,お城へ行きます.お城からの帰りは,マルクト広場に寄らず,Steinwegへ行きます.
Steinweg・Marktplatz・Schlossの3つの停留所から1日3便出発しています.営業しているのは『4月は土日のみ.5月から9月末は水曜から日曜.10月からは天候が悪くなければ土日.』だと思います.
公共交通機関のバスは,1回券が2.2ユーロ.1日券が4.3ユーロ.5人まで使えるグループチケットもあり,1日有効なものが7.8ユーロです.お城(Schloss)へ行くには10番のバス.中央駅(Hauptbahnhof)と城を結んでいる便利な路線ですが,1時間に1本しかありません!!


お城まで徒歩を選択した《わん》たち.急な階段で息が切れます.でも,途中には教会(Lutherische Pfarrkirchengemeinde St. Marien)があり,その前はちょっといい景色です.

f:id:osanpowanko:20190821112249j:plain

《わん》「疲れたぁ.ここで休憩していこう.」
マリエン教会は,内部を自由に見学できました.
教会を過ぎてからも,息を切らしながら一生懸命に階段を上ります.するとお城に到着です.
たくさん階段を上っただけあってお城の前も良い景色.

f:id:osanpowanko:20190821114736j:plain

《わん》「疲れたね.帰りはバスに乗ろう.城から出るバスは,(9時から18時の)毎時46分発.間に合うように観光してこよう!」

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain Landgrafenschloss

営業時間:火曜から日曜の10-18(11月から3月は16時まで),入場は閉館30分前まで.
住所:Schloss 1,35037 Marburg
URL:https://www.uni-marburg.de/de/museum

 

f:id:osanpowanko:20190821114836j:plain

城内は博物館(大学文化歴史博物館)となっているので見学できます.入場料は大人5ユーロ.
城で使われていた家具や武具だけではなく,宗教美術や昔の生活様式がうかがえる品々も展示しています.

f:id:osanpowanko:20190821120925j:plain

ドールハウス,変わった形の椅子や照明器具などもあります.遺跡のような部分が見える展示もありました.最初の住居の痕跡として,1000年ごろのものが見つかっているそうです.ゆっくり説明を読まなくても40分くらいかかりました.
改装中か何かで,なにも展示されていないフロアがいくつかありましたよ!

f:id:osanpowanko:20190821120550j:plain

《ころ》「あれ~? 何か展示されているのかな???」
 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain ラーン(Lahn)川
マールブルクを流れるラーン川.川沿いの道,Trojedammをお散歩しました.
お散歩をしたのは8月下旬.朝は空気が少し冷たく清々しいですが,太陽の光は強く昼から午後にかけてはとても暑くなりました.
ボートレンタルもできるようです.

f:id:osanpowanko:20190821150123j:plain

川沿いのカフェでくつろぐ人や,ベンチに腰掛けのんびりと過ごす人,ジョギングをする人など,町の人の憩いの場となっているようです.

木や草が自然な感じに生えているので,景色がさえぎられることもありますが...

f:id:osanpowanko:20190821150655j:plainオバーシュタットの旧市街とはまた違った景色を楽しめます.
車も通る大きな橋(Erlenring)から南の方向へ500mくらい歩くと,Hirsefeldstegという車は通行できない橋に着きます.

f:id:osanpowanko:20190821151423j:plain

この橋はラーン川とマールブルクの町の景色が美しいスポットです.
「...木が育ってる.」

f:id:osanpowanko:20190821151617j:plain

でも,ズームで撮ると,それなりにいい写真になります.

f:id:osanpowanko:20190821151639j:plain

木組みの家がカワイイ小さな町,マールブルク.ぜひお散歩してみてください.

  

つぎはどこをお散歩しようかなぁ... 

  


  

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain ドイツ

 

f:id:osanpowanko:20150117124200j:plain

 

ヨーロッパ中央部に位置するドイツは16の州から成り,ライン川やエルベ川といった国際河川が流れている.
自動車や化学産業の分野で高い技術を持ち,EU最大の経済規模を誇る. 2011年に公表した「ハイテク戦略2020行動計画」では,インターネットを利用し工場や企業,さらには異なる産業間をも相互接続することによりドイツ全体を一つの工場として機能させ生産性を高めることが示されている.
ヨーロッパへの難民流入に寛容な態度をとったドイツであったが,2018年頃からは難民排斥を訴える政党が躍進したり,難民の増加に伴う教育機関のひっ迫が問題となったりしている.
EU原加盟国のひとつで,EUにおいてフランスとともに中心的な役割を果たしている.欧州中央銀行(ECB)はドイツのフランクフルトにある.

 

国名 Federal Republic of Germany(ドイツ連邦共和国)

f:id:osanpowanko:20180402161706g:plain

人口 8,245万人
面積 約35.7万平方キロメートル
言語 ドイツ語
通貨 ユーロ(EUR)
時間 UTC+1(日本時間 -8時間,夏季は -7時間)

 

 

【参考ホームページ・参照文献】

川野祐司(2019)「ヨーロッパ経済の基礎知識2020」文眞堂. 

外務省:http://www.mofa.go.jp/mofaj/index.html

 

Marburg:https://english.marburg-tourismus.de/