【訪問日:2017年8月】
観光の時間です.
今日はオーストリアの「ウィーン(Wien)」でお散歩です.
ウィーンの2大バロック宮殿といわれるシェーンブルン宮殿とベルヴェデーレ宮殿.
ベルヴェデーレ宮殿は上宮と下宮と2つの宮殿があります.
ベルヴェデーレ宮殿
ヨハン・ルーカス・フォン・ヒルデブラントが設計したベルヴェデーレ(上)宮殿の完成はシェーンブルン宮殿のより25年ほど後のこと.
繊細な装飾や美しい曲線といったバロック建築の特徴を見ることができます.上宮より少し前に完成した下宮.遠くに見えるレンガ色の屋根の建物です.
上宮と比べると少しシンプルな感じといわれます.でも,内部は豪華でチケットを購入すれば豪華な部屋の数々を見学できるそうです.
上宮と下宮の間にはウィーンでも美しさが評判のバロック庭園があります.
ベルヴェデーレ宮殿は対トルコ戦争の時代ハプスブルク軍の総司令官であった有名な軍司プリンツ・オイゲンの住居で,上宮は式典用,下宮は居住用だったそうです.皇帝だけではなく,司教といった地位の高い人たちの間でもイタリア人建築家を招きイタリアンスタイルの建築物を建てるのが流行していたのだとか.
ベルヴェデーレ上下宮殿はオーストリアギャラリーという美術館となっています.
上宮,下宮,21世紀ハウスの3つがあり,3つの施設に入るのならコンビチケットがお得です(下宮から21世紀ハウスまで徒歩で移動すると15分程度かかります).
チケット売り場は大行列...
今回は上宮だけを見学.入場料は15ユーロでした(2018年夏も15ユーロです).
ベルヴェデーレ上宮は世界最大のクリムト(Gustav Klimt)コレクション.クリムトやシーレ,モネ,マネ,ルノワール,ゴッホ,ムンク,などなど美術に詳しくない人でも聞いたことのある有名画家の作品が並んでいます.
有名な作品が並ぶ美術館.2017年6月から一部の絵画を除き写真撮影が可能となりました(フラッシュ、三脚、自撮り棒は禁止).
《ころ》「あ!これ見たことある.」
《わん》「ダヴィッド(Jacques-Louis David)作の『ベルナール峠からアルプスを越えるボナパルト』だね.同じような絵が5枚あって,そのうちの1つらしいよ.」
こちらはモネ(Claude Monet)の作品.
有名作品が並びますが...やはり,みんなのお目当てはこちら.
クリムトの「接吻」です.接吻の前は観光客でいっぱいです.
壁一面にわたる大きな絵.
こちらは小さな絵が壁一面に飾られています.
peter fendiによるシュテファン大聖堂の油絵もありました.
絵画だけではなく美しい宮殿の様子も見ることができます.
つぎはどこをお散歩しようかなぁ...
【今回の観光地】
Schloss Belvedere(ベルヴェデーレ宮殿)
Prinz Eugen-Straße 27,1030 Wien
営業時間:
毎日9:00-18:00(金曜日は21時まで).
URL:https://www.belvedere.at/en
【ベルヴェデーレ宮殿へのアクセス】
トラムDでSchloss Belveder下車.
電車やトラム18,0,バス69Aを利用した場合Quartier Belvedere.
オーストリア
ヨーロッパ大陸のほぼ中央に位置する内陸国.9つの州から構成される連邦国家で,そのうちのひとつウィーンが首都である.首都ウィーンには国際原子力機関(IAEA)やOPECなど国際機関の本部が置かれている.国際的な都市である一方,ハプスブルク帝国の都であったウィーンには多くの観光客が訪れる地でもある.
スウェーデン,フィンランドとともに1995年にEUへ加盟した.ユーロは2002年1月よりドイツなどとともに流通が開始している.オーストリアは音楽の都でもあり世界屈指のオペラ座「ウィーン国立歌劇場(Staatsoper)」を始め様々な歌劇場やホールがある.また,毎年夏にはザルツブルク音楽祭が開催される.数多くの音楽家の生家や居住地があり,モーツァルトやベートーベンといった音楽家のミュージアムがある.ザルツブルクやインスブルックもオススメ.
国名 | Republic of Austria(オーストリア共和国) | |
人口 | 約880万人 | |
面積 | 約8.4万平方キロメートル | |
言語 | ドイツ語 | |
通貨 | ユーロ | |
時間 | UTC+1(日本時間 -8時間,夏季は -7時間) |
二宮書店編集部(2018)「データブック オブ・ザ・ワールド 2018年版」二宮書店.
Lina Schnorr(2014)「皇帝の都ウィーン」(ISBN 978-3-9503268-2-6).
外務省:http://www.mofa.go.jp/mofaj/index.html
オーストリア政府観光局:http://www.austria.info/jp