ノルウェー「ノルウェーの電車」の思ひで…

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain 【訪問日:2018年9月】


観光の時間です.
今日はノルウェーのベルゲンからオスロまで電車でお散歩です.

f:id:osanpowanko:20190709180028j:plain



 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain ベルゲン中央駅(Bergen Railway Station)

ベルゲン中央駅は,ツーリストインフォメーションなどがある町の中心から少しだけ離れています.フィッシュマーケットまで歩いて10分くらいです.

f:id:osanpowanko:20190709180201p:plain

トラムバスステーショントラムBybanen乗り場も近くにあります.
小さな駅ですが,駅構内にはカフェやキオスクがあり,ちょっとした食べ物や飲み物を購入できます.

f:id:osanpowanko:20190709180412j:plain

オスロ=ベルゲン間の電車(Bergensbanen - Oslo to Bergen by train)での旅は世界で最も素晴らしい列車の旅と評価されています.年間を通して運航しているので,夏の輝く緑や冬の雪景色など,乗る時期に応じて様々な景色を楽しめます.息をのむような美しい景色.ヨーロッパで,いや,世界で最も壮観な景色を楽しめる旅ができると,あこがれている人も多いです.7時間(22駅)全てを見るのではなく,フィヨルド観光やフラム鉄道Flåm Railway(Flåmsbana)などにアクセスするために利用する人も多いです.

f:id:osanpowanko:20190709180437j:plain

有名な観光ルート,Nutshell
オスロから電車でMyrdal駅まで行き,フラム鉄道に乗り換えフラムへ.その後ボートでGudvangenへ行き, バスに乗ってVossへ.このVoss駅で再び電車に乗りBergenへ行くというのが一般的なルートです.

ノルウェーでの電車の旅はfantastic experienceと紹介されています.

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain ベルゲンからオスロへ

ノルウェー鉄道(https://www.vy.no/en)のホームページで,乗車券を事前に予約・購入できます.
※ノルウェー鉄道 NSBは『Vy Group』に名前が変わりました※
調査・プラン係の《りん》が日本出発前に予約を取っておきました.「窓側で,柱がなさそうな席を選んだよ!」

ベルゲン発11:59の電車.

f:id:osanpowanko:20190709181231j:plain
《わん》
「あれ!? まだ乗れないんだ.まだ出発まで20分あるしね♪」
しかし...

f:id:osanpowanko:20190709181004j:plain
出発4分前になっても,車両へ近づくことができません.だんだんと人が集まってきました.
係りの人が規制ロープの前に建っていたので聞いてみると,
「ドアが壊れていて修理するから...いつ出発するか分からない」と言われました.誰も知らないそうです.ちなみに,遅延を知らせる駅構内の放送や表示はありません.

駅構内は状況が分からない乗客たちでいっぱいです.

f:id:osanpowanko:20190709181201j:plain

「バスが用意されているみたい」や「他の電車に乗る...」といった話があちらこちらから聞こえてきました.ツアー客など次の予定が迫っている人は他の電車で出発していきました.
《ころ》「日本からのツアー客,フロム鉄道に乗り換えるらしいけれど...間に合ったかな!?」

13時過ぎ.
《ころ》「あ‼ 係りのおじさんが何か言ってる.聞きに行こう!」

f:id:osanpowanko:20190709181236j:plain

構内放送などありません.駅員のおじさんが小さな声でしゃべっているのを一生懸命に聞きに行かなければなりません.「1~3両目は使えません.4両目以降に乗ってください.フリーシートです」とのこと.
《わん》「え!!!フリーシートって...早くいかないと座れなくなっちゃうんじゃない!?」
せっかく座席指定でチケットを取っていたのに,電車は遅れるし,指定席も無効になってしまいました.


「座席予約してたんですけど.返金はありますか」と尋ねるお兄さん.「知りません.」と駅員さん.

《わん》「とにかく,早く座ろう!!」

f:id:osanpowanko:20190709181632j:plain

なんとか座席を確保できました.1時間以上遅れて,ようやく電車出発.
《ころ》「こんなに遅れたのに,ドアの問題は解決してないんだね...」

 

さて,絶景が楽しめるというベルゲン線.
ベルゲンからオスロへ出発した電車ですが,最初の方はトンネルばかりでした.
「ベルゲン=オスロ間にはトンネルが180個くらいあるんだって!」トンネルは岩がむき出しな感じのところもありましたよ.
「向かって左側の方がいい景色かなぁ!?」と自分とは反対側の窓ばかりのぞく《ころ》.《わん》「そのうちどっちもいい景色になるよ.」

f:id:osanpowanko:20190709181923p:plain

f:id:osanpowanko:20190709181845p:plain

Daleのあたりでは,進行方向 右側もいい景色が見えるように♪
電車からの景色は,やはり素晴らしかったです.トンネルも多いので,シャッターチャンスを逃さずに!


VossからFinseへ向かうとき...「予約してる人がいるから,cafeに行って」
と言われました.

《ころ》「せっかく座席確保したのに!!!!」
《わん》達だってもともとは予約しているのにね!!!!!
しょうがないので,cafe車両へ移動です.背もたれの浅い椅子で過ごすしかありません.「でも座れてよかったね」

f:id:osanpowanko:20190709182351j:plain
cafe車両には,4人テーブルも6個くらいありました.
予約していた人たちが降りるのを見計らって席の確保です! カフェに行けと言った係りの人はもちろん教えてなどくれません.自分で席を見つけるしかありません.


Finse駅のあたりは山.ベルゲン鉄道で最も高い位置にあり,海抜1222mだそうです.

f:id:osanpowanko:20190709182204p:plain

f:id:osanpowanko:20190709182316j:plain


f:id:osanpowanko:20190709182238p:plain

車内の電光掲示板に時々英語の表示もでます.Myrdalなど観光地として有名な町では英語のアナウンスもあります.

電車が遅れたせいなのか,景色が良い場所だからなのか...なぜか何分も停車.

f:id:osanpowanko:20190709183238j:plain
《わん》「景色のいい場所で良かったね.」でも,次はトンネルの中で何分も停車.もちろん英語でのアナウンスなどなく,何で停まっているのか良く分かりません.Ustaoset駅に着くころには1時間40分くらい遅れていました.

「オスロ空港への電車.間に合うかな?」
《わん》と《ころ》はオスロへ到着後,空港へ移動の予定でした.
「分からないけれど...とりあえず予約した電車にはもう乗れないね.」

 

階段状の滝,青色,深緑色に見える美しい湖や川,岩山...

f:id:osanpowanko:20190709182634j:plain

f:id:osanpowanko:20190709182908p:plain
f:id:osanpowanko:20190709182657p:plain

f:id:osanpowanko:20190709182830p:plain

いろんな景色が楽しめます.
「やっぱり向かって左側がおすすめかなぁ.」なんて景色を楽しんでいると,係りの人が「今日オスロ空港へ行くの?」と聞いてきました.
飛行機への乗り継ぎを心配してくれているようです.
「電車が遅くなったから,次の駅で降りてタクシーに乗って」と言われました.
え!?お金かかるの...と心配になった《ころ》.確認してみると,追加料金は必要ないとのこと.電車の会社が手配したタクシーだそうです.タクシー代は必要ありませんでしたが,予約していた座席や空港への電車代はもちろん返金されません.
「電車に乗っててもいいけど,到着が夜遅くになっちゃうから,タクシーで行きなよ!」だとさ.夜遅くになるとオスロ中央駅からオスロ空港への電車もほとんどなくなってしまうそうです.

f:id:osanpowanko:20190709183743j:plain

Hønefossという駅で電車とお別れ.

f:id:osanpowanko:20190709183116j:plain

ということで...電車の旅,そしてノルウェーのお散歩が終わりました.

  

つぎはどこをお散歩しようかなぁ... 

  


f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain ノルウェー

 

f:id:osanpowanko:20190702154039j:plain
 

スカンジナビア半島の西に位置し,スウェーデン,フィンランド,ロシアと国境を接している.西側は長い海岸線となっており多数のフィヨルドがみられる.本土の北に位置するスヴァールバル諸島(Svalbard)もノルウェー領.南北に細長い国土は,北半分くらいが北極圏で,夏と冬で昼夜の長さが大きく異なる.フィヨルドと独特の地形を見せる山々,手つかずの自然,オーロラなど大自然の魅力に惹きつけられた人々が訪れる国.
EU加盟国ではないがEEA(欧州経済領域)に参加しているため,EUの単一市場にアクセスできEU加盟国と自由な交易を行うことができる.シェンゲン協定国でもあるため,エリア内の自由な往来も可能.主産業は石油,天然ガスでイギリスやドイツへ輸出している.天然資源からの収入は政府系ファンド「ノルウェー政府年金基金グローバル」に積み立てられており,外国企業に投資されている.GDPに占める割合は小さいが水産業も盛んで,養殖サーモンは日本にもたくさん輸出されている.

 

国名 Kingdom of Norway(ノルウェー王国)

f:id:osanpowanko:20180915172125g:plain

人口 525.8万人
面積 約38.6平方キロメートル
言語 ノルウェー語
通貨 ノルウェ-・クローネ(NOK)
時間 UTC+1(日本時間 -8時間,夏季は -7時間)

 

 

【参考ホームページ・参照文献】

川野祐司(2019)「ヨーロッパ経済の基礎知識2020」文眞堂.
二宮書店編集部(2018)「データブック オブ・ザ・ワールド 2018年版」二宮書店.

 

外務省:http://www.mofa.go.jp/mofaj/index.html

Visit Norway:https://www.visitnorway.com/

visitBergen.com:https://en.visitbergen.com/