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リトアニア 「The Hill of Crosses(十字架の丘)」の思ひで…

LT:リトアニア 観光

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain 【訪問日:2015年8月】

 

観光の時間です.
今日はリトアニアの「Šiauliai(シャウレイ)」近郊をお散歩です.

 

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「十字架の丘」はシャウレイという町の12㎞北東にあります.
ガイドブックでも紹介されている有名な観光地,十字架の丘はリトアニアを代表する巡礼地としても知られています.聖地として多くの人に認識されるようになったのは20世紀に入ってからのこと.1993年にヨハネ・パウロ2世(Pope John Paul II)が訪れたことで,さらに有名になりました.

 

  f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain 十字架の丘の始まり

 

「十字架の丘」の発祥については定かではないようですが,この地に初めて十字架が立てられたのは,19世紀中頃と考えられています.当時のロシア皇帝統治下における犠牲者を悼んだものだったと言われています.また,病気が改善することを願った人が丘に十字架を立てることを神に約束したという言い伝えもあります.

 

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十字架があるといっても墓地のように死者が弔われているわけではなく,この場所の十字架は人々の信仰の象徴です.高さ数メートルもある十字架など芸術的な点からも評価されています.2001年には「リトアニアの十字架の手工芸とその象徴」のひとつとしてユネスコ無形文化遺産に登録されました. 

 

  f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain たくさんの十字架

 

おびただしい数の十字架が置かれている「十字架の丘」.

 

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近くで見るとこんな感じです.大きな十字架にいくつもの小さな十字架やロザリオ(数珠のような祈りの道具)が掛けられています.

 

最初の計測が行われたとされるのは1900年です.その際に130の十字架が確認されたことが歴史的書物に記載されているのだとか.1938年には400以上の十字架があったそうです.しかし1961年,旧ソ連により5000近い十字架が撤去されました.ソ連による十字架の撤去は何度か試みられ道路封鎖や水没作戦といった策が行われましたが,その度に密かに十字架が持ち込まれたのです.そして,十字架の丘は現在のような姿となりました.
リトアニアが独立した1990年,4602㎡の範囲において14387個の大きな十字架,40944個の小さな十字架がカウントされました.2006年,十字架の数は10万を優に超えていると言われています.現在も日々増え続けており20万を超えるとの報告もあります.

 

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巡礼者のものだけでなく,バイクグループの十字架や政治政党の十字架などもあるのだとか.人々の名前が刻まれているものもあります.エストニアのフェリー事故の後に捧げられた十字架など,人々の願いや災害,災難への哀悼の意が込められているものもあるのです.
お散歩をした時には1メートル近い大きさの十字架を持って丘に向かっている人を見かけましたよ!! 

 

  f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain たくさんの人が訪れる十字架の丘

 

丘の上の方から眺めた景色です.

 

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人々は丘を目指してまっすぐの道を歩いてきます.この日は,大型バスでたくさんの観光客が来ているようでした.時間がピッタリ重らななくて良かった...バスでの観光だけではなく,自動車で来ている観光客もたくさんいました.インフォメーションと専用駐車場が整備されているのですが...

 

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専用駐車場に止めていない人もいました.なんだか自由な感じで,写真の右側に写っているように道路脇に駐車し,丘へ見学に行く人がいます.「みんながそうしているので...後ろに続く」という感じでした.でも,あと何年化したら規制が厳しくなりそうな観光地です.現時点では入場料はありませんたが,十字架の丘の入口にゲートを作って入場料を取っちゃったりして...


専用駐車場には売店もありました.ロザリオや十字架が売られています.ここで購入したものを丘に残していく人もいるようです.

 

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駐車料金はインフォメーションのオフィスで支払います.乗用車の料金は0.9ユーロでした.レシートのような大きな紙がお金を支払ったという証拠です.帰るときに出口で見せるとバーを開けてくれるとの事でしたが,チェックがあるかもしれないので,一応フロントガラスの見えるところにおいて,丘へ向かいました.

 

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写真では全然わからないと思いますが,舗装された道の先に「十字架の丘」はあります.
こちらが“リトアニアの景色”として観光ガイドやテレビで紹介される画です.

 

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もちろん,おびただしい数の十字架ですが,思っていたよりも広大ではありませんでした.何もないところにある小さな丘に,ものすごい数の十字架が集まっているという感じです.周りの“何もない”空間も広大なので,全体としては十字架の丘が小さく見えます.

 

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実際に自分の目で見る景色は,テレビや写真とは違うということですね”
楕円形の丘の大きさは長さ60mで幅が40から50mと言われています.でも,十字架の数は,本当にたくさんあり圧倒されてしまいます!!

 

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十字架が丘になっている場所は真ん中に階段があるので,丘の上,そして丘の向こう側へ行くことができます.丘の向こう側には修道院がありました.

 

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Franciscan monasteryはお祈りできるように中に入ることができます.見学は,静かにそっと行いましょう”

 

帰り.駐車場から出るときのチェックが甘かったです...近くで日付などを確認すると思っていたのですが,窓の向こうにいるおばちゃんが電話をしながら特に何の確認もせずにバーを開けてくれました.せっかく正直にお金を支払ったのに…

 

つぎはどこをお散歩しようかなぁ... 

 


 

【今回の観光地】

Kryžių Kalnas

Jurgaičių、Meškuičių、Šiauliai 81439

インフォメーションの開業時間
月-金は9:00-18:00,土-日は10:00-17:00.

参考URL:http://www.hillofcrosses.com/

 

【十字架の丘へのアクセス】

Šiauliaiの町から車で15分程度.A12を北(ラトビア方面)に進み右車線(4033)へ入ります.

 

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「Kryžių Kalnas 2」という看板が出ているので,目印にしてください.

 

(リトアニアでの運転)

速度制限は,街中:50km/h,郊外:90km/h,主要高速道路:110km/hです.ヘッドライトは常に点灯させる必要があります.高速道路は無料です.高速道路にはバス停が設けられていたり,Uターンレーンがあったり,側道を人が歩いていたりするので運転には注意しましょう.

(リトアニアの営業時間の表示)
リトアニアでは曜日にローマ数字を当てはめ営業時間を表示している店があります.Iが表すのは月曜日です.例えば「I-V, 8-22」と表示されていたら「月曜日から金曜日の8:00-22:00」という意味です.

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain リトアニア

 

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バルト三国の1つでラトビア,ベラルーシ,ポーランド,ロシア(カリーニングラード)と国境を接しています.バルト海をはさんだ西側にはスウェーデンがあります. 1940年に旧ソ連邦に編入され,1990年ソ連からの独立宣言を議会で採択しました.2004年にはエストニア,ラトビアとともにEU加盟しています.リトアニアが2015年1月にユーロを導入したことで,バルト三国すべてでユーロが流通することとなりました. 公用語のリトアニア語はバルト系言語で,ラトビア語と同じグループに属します.宗教は主にカトリックで,文化面はポーランドの影響が大きいと言われています.

 

国名 Republic of Lithuania(リトアニア共和国)

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人口 291.6万人
面積 約6.5万平方キロメートル
言語 リトアニア語
通貨 ユーロ(2015年に導入)
時間 UTC+2(日本時間 -7時間,夏季は -6時間)

 

【参考ホームページ・参照文献】

二宮書店編集部(2015)『データブック オブ・ザ・ワールド 2015年版』二宮書店.

Danguolė Kandrotienė (2015)「Lithuania 100 places to visit」TERRA PUBLICA(978-9955-652-99-1).

 

外務省:http://www.mofa.go.jp/mofaj/index.html

DTACリトアニア観光情報局:http://www.dtac.jp/baltic_eeurope/lithuania/

True Lithuania:http://www.truelithuania.com/