【訪問日:2016年8月】
観光の時間です.
今日はスウェーデンの「マルメ:Malmö」でお散歩です.
マルメ中心部にはGamla Staden(旧市街)と言われている地区があります.中央駅の南側,マルメ城(Malmöhus Slott)の東側に位置する運河で囲まれたエリアです.
The Malmö Festival
お散歩をしたとき,ちょうどマルメフェスティバルの期間でした.
マルメの夏といえば毎年8月に開催されるマルメフェスティバル(Malmöfestivalen).1年で最も大きなお祭りなのだとか.
お祭り期間の1週間はさまざまなイベントが開催され,町全体がお祭り騒ぎに...というわけで,お散歩をした2016年夏も大変な感じになっていました.
《わん》「お祭りだなんて...知らなかったね.人が多すぎて大変だ.そうえいば,通行禁止区間もあって車の運転が大変だったよ.」
《ころ》「...まぁ,年に1度のフェスティバルを見られたってことで...」
マルメのサマーフェスティバルには毎年1400万人もの人が訪れるのだとか.
サマーフェスティバルはマルメだけではなく各都市で行われています.お祭り目当てで行くのなら良いですが,観光へ行く際はその年のフェスティバル期間を(町のホームページなどで)調べてから予定を立てた方がいいかもしれません” 期間を外せばホテルも安くなります.
旧市街には出店が並んでいる道もあり,その道は特に大混雑!!
出店は日本のお祭りと似ている感じで,バックやアクセサリーなどを売っています.ブレスレットやネックレスなどもありました.
食べ物を扱う屋台も出ていますが,人,人,人.
ケバブ,ピザ,チュロス,wok(中華)の店は長ーい列ができています.いつになったら食べられるのだろう!?
運河沿いには移動遊園地が設置されていました.
乗り物だけではなく,ルーレットやくじ引きなどもありました.当たらなさそう...ですが,お菓子の景品がもらえるかも⁈
中央駅前のスペースには特設ステージが設けられており,歌が披露されています.
お客さんも大盛り上がりです.
街中を写した写真はどれも人だらけ.マルメの街の雰囲気が伝わるかなぁ...人ごみの中お散歩した旧市街を紹介しました.
中央駅からMälarbronを渡りHamngatanを進むと大広場(Stortorget)に着きます.
Stortorget
Stortorgetはマルメの街で最も大きな広場です.1540年に作られたマルメで最も古い広場でもあります.かつて北欧で最大の市場が開かれていたこの広場は,現在もイベントの中心地となっています.
広場中央には馬に乗ったKing Karl X Gustav(カール11世)の像が,広場の東側には美しいファサードを持つ旧市庁舎があります.が,良い写真はありませんでした.中央に立つ銅像カール11世は,デンマークからマルメを取り戻した王様です.また,市庁舎が建てられたのは広場建設と同じ1540年代です.
市庁舎の何軒か右隣にあるのがpharmacy Lejonetです.
【pharmacy Lejonet】
住所:Stortorget 8
1571年創業のマルメ最古の薬局.“ライオンの薬局”と言われるように
《ころ》「薬局のそばに金のライオン像があるんだって!! 見に行きたいなぁ」
《わん》は疲れていましたが,一緒に探してくれました.
あっ!!
《わん》「小さっ!!.像っていうか...マスコット的存在だね.」
内装は1897年以来の重厚なものなのだとか.今でも薬局として営業を続けています(平日9:00-18:00,土曜10:00-15:00).お散歩をしたときは閉まっていたので店内を見ることはできませんでした.
ライオン薬局の建物右下には「LEJONETPASSAGEN」と書かれたアーチがありました.そこをくぐるとパサージュとなっていて,反対側の通り(Kalendegatan)に続いていました.
パサージュといっても,店がたくさんあるわけではありません.タイルや建物の外壁,中庭のような空間が素敵な通りでした.
パサージュを出て左,Kalendegatanを北に進むとSt Peter's Churchです.(大広場にある)市庁舎の裏側に位置しています.
【S:t Petri Kyrka】
住所:Göran Olsgatan 4
1300年代に建てられたゴシック様式(Baltic Brick Gothic)の聖ペトロ教会です.
この教会はマルメで1番古い建物です.
《ころ》「大きくて...上まで写真に入らなかった」
何度か崩れてしまっているため,現在見られる塔は1890年に再建されたものです.教会内の見学は無料でした.お祈りなどをしていない時間に見学させてもらいましょう” 開館時間は10:00-18:00です.
もう一度,大広場(Stortorget)に戻ります.
【Södergatan】
薬局があるのは大広場の端っこ.ここから延びる通りがとSödergatan(スーデルガータン通り)です.
鼓笛隊の銅像「Optimistorkestern(The Band of Optimists)」が目印です.歩行者専用のこの通りには,カフェやレストラン,ショップが並んでいます.
ショッピングストリートのスーデルガータン通りを歩くと,もうひとつの広場,Gustav Adolf Torgに到着です.2つの広場は400mくらい離れています.
Gustav Adolf Torg
この広場が旧市街の南端とされています.マルメで2番目に大きいグスタフアドルフ広場がこちら.
最初のほうでも紹介しましたが,マルメフェスティバルのため広場や周辺の道は人で埋め尽くされていました.
大人気だった「Malmöfestivalen」の赤いオブジェ.写真を撮るもの大変だったのに,お祭りが終わった次の日は見向きもされなくなり...
寂しい姿となっていました.
グスタフ6世アドルフは1804年ごろにマルメの発展に貢献した王です.彼の名が付けられたグスタフアドルフ広場は,小さな噴水や芝生スペース,ベンチなどが設けられたくつろげる空間です.市が開かれる広場でもあるそうです.
もう一度...大広場を起点に考えると,隣(南西方向)には小さな広場Lilla Torg(リラトリィ広場)があります.Torgとは広場を意味する単語です.
Lilla Torg
Lilla Torgは立派な建物に囲まれた小さな石畳の広場.大広場(Stortorget)だけではスペースが足りなくなったため,1590年ごろに造られました.
半木造といった立派な建物は16世紀にマルメがスカンジナビア最大の都市に発展していたころの名残です.広場を囲む建物の多くはレストランやカフェとなっています.夏にはテラス席が並びますが,この日もお客さんでいっぱいです.
つぎはどこをお散歩しようかなぁ...
スウェーデン
スカンジナビア半島の東側に位置するスウェーデン.北西部のノルウェーとの国境にはスカンジナビア山脈があります.国内には約9万もの湖沼が存在し,またストックホルム群島(Stockholms skärgård)には2万4千もの島々が点在するなど独特の地形を有しています.
国土は南北に細長く,国土の約14%は北極圏に位置し,夏至前後の1-2ヵ月は太陽が沈みません.北部の冬は7ヵ月にも及びます.一方,南部は北大西洋海流の影響を受けるため高緯度にもかかわらず比較的温和な気候です.人口の90%は南半分に居住しています.
1995年にEUへ加盟しましたが,通貨統合への参加は見合わせており,ユーロは導入していません.スウェーデンの中央銀行リクスバンク(Sveriges Riksbank)は,1668年に誕生した最古の中央銀行として知られています.
国名 | Kingdom of Sweden(スウェーデン王国) | |
人口 | 968万人 | |
面積 | 約45万平方キロメートル | |
言語 | スウェーデン語 | |
通貨 | スウェーデン・クローナ(SEK) | |
時間 | UTC+1(日本時間 -8時間,夏季は -7時間) |
二宮書店編集部(2016)「データブック オブ・ザ・ワールド 2016年版」二宮書店.
外務省:http://www.mofa.go.jp/mofaj/index.html
新世紀シリーズ「スウェーデン」(ISBN 88-476-1805-3),Casa Editrice Bonechi.
在日スウェーデン大使館公認 観光情報サイト:http://letsgo-sweden.com/
guidebook sweden:http://www.guidebook-sweden.com/en
visitsweden:http://www.visitsweden.com/sweden/
The official visitor site of Malmö:http://www.malmotown.com/en/
Malmo.com:http://malmo.com/