【訪問日:2019年8月】
観光の時間です.
今日はオランダの「Maastricht(マーストリヒト)」でお散歩です.
オランダの南東部に位置し,ドイツやベルギーと近い街.ECからEUとなった条約,マーストリヒト条約(1992年)が結ばれた街です.
Maastricht Visitor Center
マーストリヒトは観光客の多い町.
フェスティバルなどのイベントもあり,たくさんの人が訪れます.観光地を示した看板もあり親切です.オランダのツーリストインフォメーション「ⅰ」は「VVV」と表されます.
営業時間:10‐18(土日は17時まで.日曜は11時から.)
住所:Kleine Staat 1,6211 ED Maastricht
Kleine Staatにあるツーリストインフォメーション.この建物はDinghuisと呼ばれる歴史のある建物だそうです.階段を上った所のドアは入り口ではありません.インフォメーションは1階です.マグカップやボールペンといったマーストリヒトグッズも販売していました.
ツーリストインフォメーションと同じ通り(Kleine Staat 21)にあるチーズ屋さん,Cheese & More by Henri Willig.ガイドブックでも紹介されているお店ですが,日本へ持ち帰る際の梱包も行ってくれる便利なお店です.
店内にはたくさんのチーズが並び,試食もできます.チーズだけではなく,ジャムのようなものやチーズナイフ,チーズボードもありました.
《ころ》「カラフルな包装が可愛いね♪」
マーストリヒトの他に,アムステルダムやエダムにも店舗があります.オランダのチーズはとっても美味しいので,ぜひ食べてみてください.
Markt
市庁舎のあるマルクト広場.
《わん》「マーケットが出てる♪」
マルクト広場は中世から市場が立った広場だそうで,今も賑わっています.
マルクト広場では水曜と金曜にマーケットが開催されているそうです(8-13時くらい).洋服やバッグ,野菜や果物,魚,肉,花,チューリップの球根...オランダっぽい商品も並びます.
もちろんチーズの店も出ています.
お店のおじさんが大きなチーズの塊を,大きなナイフで切ったところです.
美味しいチーズを食べたかったのですが...
「大きすぎる...」マーケットのチーズ屋さんはそれなりの大きさのチーズしか売ってくれないようでした.
マーケットは観光客でいっぱいですが,地元の人も買い物に来るようです.近くの駐車場の入り口は,順番待ちの車が長い列を作っていました.大きな布を販売する店や,クッションの中綿(スポンジ)を販売しているお店,焦げ付いた鍋をきれいにする洗剤など...並んでいる商品を見ているだけでも楽しめます.
市場のお店ばかり見ていましたが,マルクト広場の周辺にはオランダ土産を販売する店やカフェなどがありました.
魚介を扱うテントで,魚のミックスフライを購入.
ちょうどお昼ごはんの時間だったので,フライを買うお客さんで店舗前はいっぱい! なかなか順番が来ませんが,列っぽいところに並び,順番を待ちました.注文すると,カウンターの後ろで揚げてくれます.
Vis Mix(5.5ユーロ)です.店舗の前に置かれているテーブルでいただきます.
揚げたて,熱々の魚介類.ソースも選べます.すり身,イカ,貝,魚...6種類くらい入っていますが,《ころ》「ほとんどすり身だねぇ.」
魚の店舗が出るのは金曜日だけとの情報もありました.
甘いものも売ってる♪
リンブルク州にあるマーストリヒトの名物パイは“リンブルク・フラーイ(vlaai)”というパイですが...今日はこのお菓子を食べました♪
【oliebollen (オリボレン)】
オランダのクリスマスや年末の定番のお菓子だそうです.その季節には屋台(oliebollenkramen)がたくさん出るのだとか.
マーストリヒトのマーケットのでは,10個で8ユーロでした.「粉糖かける!?」ってお店のおねぇちゃんが聞いてくれました.
紙の袋に入っているので...ちょっとペチャっとなってます.
オリボレンは,ドーナツのように油で揚げたパン生地のお菓子.レーズンが入っているものもあります.たっぷり粉砂糖をふりかけて甘くして食べるのが一般的なのだそうです.
《わん》「モッチモチだぁ!」
ずっしりした食べ物で味がシンプルなので...ドライフルーツ(主にレーズン)入りの方が美味しいかも♪
おやつを食べたので,もうひとつの広場へ行ってみます.
フライトホフ広場(Vrijthof)
フライトホフ広場は旧市街の中心に位置する広場.中世は犯罪者にも逮捕権が及ばない教会の敷地とみなされていたため,Vrithof(自由広場)と呼ばれているのだそうです.
《ころ》「...こっちの広場でもイベント…」
《わん》「イベントやマーケットは面白いけれど,その街のいつもの景色が楽しめないね.」
フライトホフ広場はカフェやレストランが並び市民の憩いの場らしいですよ.
お昼頃お散歩したのですが,広場はイベントの準備中で近づくことはできませんでした.
《わん》「イベントは16時からだって!」
この日,開催予定のイベントはプルーヴェネミント('t Preuvenemint)という野外レストランイベント.「30以上のスタンドが並び高級レストランと同じサービスを提供.生演奏の音楽を聴きながら美味しい食事とワインを試す絶好の機会.」と紹介されていました.お散歩前にネットで調べたのですが,公式ホームページは英語がなく情報が少なかったです.入場自由で,イベント会場での支払いは「Preuvene card」のみ.そのカードは現地で買えるのか?などもう少し詳しい情報があったら,参加してみたいイベントでした.
フライトホフ広場を囲むようにして建つ教会.
聖セルファース教会(St Servaasbasiliek)とヤンス教会(St.Janskerk).
赤い色が特徴的なヤンス教会へ行ってみました.
【St.Janskerk(Sint Jans church)】
開館時間:月曜から土曜の11-16.(開館しているのはイースターから秋までとの情報もありました.)
聖セルファース教会のとなりにあるゴシック様式の教会.
14世紀から残る壁画やキリスト12使徒のレリーフのあるアーチなどを見学することができるようですが,今日は赤い色の塔を上ります!
イースターから10月末までは塔に上ることができ,大人2.5ユーロです.ぐるぐると石のらせん階段を上っていくと,フライトホフ広場,そしてマーストリヒトの景色を楽しめます.
お隣の聖セルファース教会(St Servaasbasiliek)も真上から見えました.
フライトホフ広場に面した聖セルファース教会.4世紀にマーストリヒトにやってきた最初の司祭,大司教・聖セルファチウス(Sint Servaas)に由来する教会で,広い礼拝堂とツインタワーが特徴的な建物です.
赤っぽい色をした塔のヤンス教会.
15世紀頃に建てられた高さ70mの塔.石を保護するために塗装され,こんな色になったのだとか.
ヤンス教会は塔に上らないのなら無料で見学できます.
オルガンコンサートが行われることもあるようです.
つぎはどこをお散歩しようかなぁ...
オランダ
西ヨーロッパに位置し北海に面する国.ドイツやベルギーと国境を接している.
国土の約26%が海面下の標高で,最高地点は323mという平坦な土地を持つオランダは,ダムや堤防の建設といった水利事業が古くから行われてきた.風車や水車も土地の干拓のために建てられ,国土を水から守ってきた.限られた土地を有効活用するため,また気候変動による海面上昇への対策のために,水上での酪農と製品生産が行われている.主要港湾都市ロッテルダムの港には世界初と言われる水上酪農施設(Floating Farm)が開業(2019年6月).このように農業・酪農分野における技術革新が続いている国で,ICTを取り入れた先進的なシステム・搾乳ロボットなどを開発するLELY(レリー)社が有名.農産物の輸出はアメリカに次ぐ世界第2位で,園芸(花)の輸出大国としても知られている.アールスメール花市場は有名.
EC(欧州共同体)原加盟国.1992年,EU(欧州連合)の創設を定めた条約が採択されたのはオランダ南部の都市マーストリヒト.
国名 | Kingdom of the Netherlands(オランダ王国) | |
人口 | 1,718万人 | |
面積 | 約41,9万平方キロメートル | |
言語 | オランダ語,フリース語(フリースランド州) | |
通貨 | ユーロ(EUR) | |
時間 | UTC+1(日本時間 -8時間,夏季は -7時間) |
川野祐司(2019)「ヨーロッパ経済の基礎知識2020」文眞堂.
Maastricht:https://www.visitmaastricht.com/