【訪問日:2019年8月】
観光の時間です.
今日はオランダの「Amsterdam(アムステルダム)」でお散歩です.
I amsterdam City Card(24時間)で市内観光です.
アイアムステルダムシティカードについてはこちらもご参照ください.
アムステルダム中央駅
Station Amsterdam Centraal
東京駅のモデルになったと言われているアムステルダム中央駅.1889年に完成したこの建物は建築家Pierre CuypersとA. L. van Gendtのデザイン.Pierre CuypersはRijksmuseumもデザインしています.
《わん》「砂地に打ち込まれた8,657本の木の杭で支えられているんだって!! アムステルダム博物館で解説されていたね!」
《ころ》「そんなところに地下鉄も通っているなんて...すごいね!!」
中央駅前は観光客でいっぱいです.
運河クルーズ
Amsterdam canal cruise
アムステルダムの運河クルーズは,いくつもの会社が運営しています.
アイ アムステルダムシティカードで無料になりますが,1社のみで利用可能.運河クルーズの参加企業はBlue Boat CompanyやStromma,Loveers Canal Cruisesなど5社.小冊子に乗り場や営業時間が記載されています.乗り場は中央駅周辺やアムステルダム国立美術館周辺にあります.どのクルーズもだいたい1時間くらいだそうです.
《わん》達が乗船したのはこの会社のツアー.
カウンターでアイアムステルダムシティカードを見せると,チケット(レシート)を発券してくれました.
いろんな国の言葉でガイドが聞けるボートですが,音量やスイッチが壊れている座席もありました.
まずは中央駅の後ろ側,Amsterdam Noordです.
高い建物はA'DAM Toren.建物自体は1971年からあったそうですが,展望デッキやレストランとしてオープンしたのは2016年のこと.《わん》「縦の並んだ3つの×印はアムステルダムの紋章に由来するデザインかな!?」100m近い高さ設置されたswingという遊園地にあるような乗り物も写っています.
左側の変わった形の建物はEye Filmmuseum.映画館やカフェ,イベント会場です.
観光クルーズ船は低い橋の下をくぐって,運河の方へ.
17世紀に排水と開拓を通じて開発された運河.アムステルダムの運河(Amsterdam Canal Ring)は2010年に世界遺産に登録されています.
運河沿いに並ぶ印象的なファサード・切妻をもつ建物たち.
運河沿いの典型的な家は“狭く高く”設計されたという特徴があります.むかしは敷地面積が制限されていたためです.
屋根の下の壁から突き出ている桁(のような柱と)とフック.
これは荷物を積み上げる装置です.アムステルダムにはたくさんの商品が持ち込まれ,保管・取引,輸送されていたのです.
運河クルーズはどんどん進み,有名なフラワーマーケットの裏側も通りました.狭い橋の下を通る時は,舟を切り返し,少しこすりながら進みます.
アムステルダムでも最も歴史があると言われるOude Kerk(旧教会)も運河から眺めることができます.
…が,お散歩をしたのはとても暑かった日.太陽が照り付ける船内に1時間近くいた人たちは疲れているし,暑いし,まぶしい外を見るのがちょっと辛そうでした.
レンブラントの家ミュージアム
Museum Het Rembrandthuis
住所:Jodenbreestraat 4
開館時間:10-18(4月27日と12月25日休館)
URL:https://www.rembrandthuis.nl/?lang=en
大人14ユーロ(I Amsterdam City CardやAmsterdam Passなどで無料になります).オーディオガイドを貸してくれます.レンブラントが1639年から1658年の間に住んでいた家です.
こちらはキッチンの様子.インテリアも当時の様子を再現しているそうです.館内はお客さんでいっぱい!!
狭い部屋は入れないほどでした.
ライデン(Leiden)産まれのレンブラントが文化や富の中心地アムステルダムへ来たのは1631年のこと.レンブラントが購入した家は,アトリエでもありました.最も大きな部屋はスタジオとして使われており,有名な作品の多くはここで描かれたそうです.
収集したオブジェなどもあります.
《わん》「デッサンに使う道具かな!?」
《ころ》「アルマジロみたいな珍しい動物の剥製もあったね!!」
レンブラントのworkshopには50人近い生徒たちがいて,授業料を払っていたそうです.しかし,修行を積んで職人となった人たちは毎年の学費よりも高い収入を得ることができたのだとか.
アムステルダム博物館
AMSTERDAM MUSEUM
住所:Kalverstraat 92
開館時間:10-17(毎月第2木曜日は22時まで)
URL:https://www.amsterdammuseum.nl/en
15ユーロ(I Amsterdam City Cardなどで無料になります).
アムステルダムの歴史を紹介している博物館.家庭で使われていた品から歴史的に重要な資料,絵画まで,たくさんのコレクションをグラフィカルにオシャレに...街の発展の様子が分かるように展示しています.
自転車の国オランダならではの体験もできます!
幼いころからルールを学んできたオランダ人たちに混じってサイクリングをするのは,ちょっと難しそうですね”
通勤・通学・お買い物,子供を乗せたり,休暇にサイクリングを楽しんだり…とオランダの人々にとって自転車は欠かせない存在のようです.
戦後の自動車ブーム時には自転車との事故が増大したそうです.自転車の存在はオランダの都市計画とも密接にかかわっており,自転車用の信号やレーン,サイクリングコースがあったりと現在では快適に過ごせる環境が整いました.アムステルダムの将来像は自転車専用レーンが必要なくなるほど車の交通量が減ること...らしいです.
国立美術館
Rijksmuseum
住所:Museumstraat 1
開館時間:9-17
URL:https://www.rijksmuseum.nl/en
入場料20ユーロ( I Amsterdam City Cardなどで無料になります).
レンブラントの「夜警」やフェルメールの「牛乳を注ぐ女」,ゴッホの作品などなど有名な美術作品がたくさん展示されています.
でも,お腹が空いたので,カフェで休憩.15時ごろなのにカフェは並んでいました...16時でも並んでた.
《わん》「疲れた...」
写真はトマトスープとニシン.ハンバーガーやスープなどもありましたよ.
混雑しているのはカフェだけではありません.有名な作品の周りは人だらけ.
「牛乳を注ぐ女」も大人気です.
レンブラントの「夜警」は研究と修復プロジェクトが進行中...(詳細はhttps://www.rijksmuseum.nl/en/nightwatch)
《ころ》「とても珍しい場面を見られたね.」
立派な船の模型が並ぶ部屋やアジアの陶磁器が並ぶ部屋,図書館,グラスや楽器のコレクション...などなど見どころいっぱいです.80の展示室があるのだとか...さらに,庭園にも彫刻が置かれています(9-18時,夏のみ見学可).じっくり鑑賞するには何日もかかるそうです.
ダイヤモンド博物館
Diamant Museum Amsterdam
住所:Paulus Potterstraat 8
開館時間:9-17
URL:https://diamonds-amsterdam.com/
国立美術館の近くにあります.入場料は10ユーロ(I Amsterdam City Cardなどで無料になります).
2007年にできた博物館.創設者のBen Meierはダイヤモンドの研磨職人で,オランダのジュリアナ女王のための作品も手掛けています.ダイヤモンドの世界を人々に伝えるために作った博物館には,原石が指輪として輝くまでの過程やアムステルダムの街とダイヤモンドの関わりについても紹介.
《ころ》「あ‼キャロブだ.」
写真中央に写っている黒い植物です.安定した重さのキャロブ(CAROB)の種が宝石原石の重さを計るのにつかわれていたとの説明がありました.
《わん》「カラット(carat)の語源がココにあるのは,やっぱり本当だったんだ!」
王様の王冠も展示されていました.
本物のダイヤモンドと模造ダイヤモンドを見極めるコーナーもありましたよ!!
つぎはどこをお散歩しようかなぁ...
オランダ
西ヨーロッパに位置し北海に面する国.ドイツやベルギーと国境を接している.
国土の約26%が海面下の標高で,最高地点は323mという平坦な土地を持つオランダは,ダムや堤防の建設といった水利事業が古くから行われてきた.風車や水車も土地の干拓のために建てられ,国土を水から守ってきた.限られた土地を有効活用するため,また気候変動による海面上昇への対策として,水上での酪農と製品生産が行われている.主要港湾都市ロッテルダムの港には世界初と言われる水上酪農施設(Floating Farm)が開業(2019年6月).このように農業・酪農分野における技術革新が続いている国で,ICTを取り入れた先進的なシステム・搾乳ロボットなどを開発するLELY(レリー)社が有名.農産物の輸出はアメリカに次ぐ世界第2位で,園芸(花)の輸出大国としても知られている.アールスメール花市場は有名.
EC(欧州共同体)原加盟国.1992年,EU(欧州連合)の創設を定めた条約が採択されたのはオランダ南部の都市マーストリヒト.
国名 | Kingdom of the Netherlands(オランダ王国) | |
人口 | 1,718万人 | |
面積 | 約41,9万平方キロメートル | |
言語 | オランダ語,フリース語(フリースランド州) | |
通貨 | ユーロ(EUR) | |
時間 | UTC+1(日本時間 -8時間,夏季は -7時間) |
川野祐司(2019)「ヨーロッパ経済の基礎知識2020」文眞堂.
I amsterdam:https://www.iamsterdam.com/en