ノルウェー「ヴァイキング船博物館」の思ひで…

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観光の時間です.
今日はノルウェーの「オスロ(Oslo)」でお散歩です.

 

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オスロ西部ビグドイ半島にある博物館をお散歩です.
今日はヴァイキング船博物館に行ってみました.

 

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain Viking Ship MUseum

Viking Ship MUseum(Vikingskipshuset,ヴァイキング船博物館)
https://www.khm.uio.no/english/
Huk Aveny 35,0287 Oslo
5月から9月9:00-18:00.
10月から4月10:00-16:00.

 

入場料は大人100クローネ.オスロパスで無料になります.

オスロ市内にあるHistorical Museum(住所Frederiks gate 2, 0164 Oslo)と共通チケットです.48時間以内なら同じチケットで入場できます.

1904年に発掘された実物の9世紀のバイキング船を展示している博物館.非常に保存状態の良いと言われる大きなバイキング船が3隻展示されています.
入り口を入って正面にある舟はOseberg.820年ごろに造られました.

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1904年に発掘されたOsebergは女王の船だったそうで,贅沢な埋葬の品があったのだとか.豊かな装飾が特徴的な船で,発見されてから21年もの歳月をかけて復元されています.発掘作業は丁寧に進められ,バラバラになっていたオーク材の木片は乾燥させたのちに再構成されました.90%がオリジナルの木だそうです.

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美しい曲線と繊細な彫刻.造られたのは1000年以上の前だと思うと,ヴァイキングの造船技術の高さに驚かされます.


戦争で亡くなったと思われる男性が埋葬されていたGokstadは高速船として活躍していたそうです.

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こんなふうに船を高い位置から見学することもできます.
海洋に出ることもできたという航海に適した船Gokstad.両サイドに手漕ぎのオールを設置する穴も現存しています.この船は帆を張って進むこともできたようです.
ヴァイキング船の中には30m近いものもあり,大洋の荒波を超えて,イギリスやバルト諸国,さらにフランスまで...ノルウェー,デンマークを出身地とするヴァイキングは西方のグリーンランドや北米へと進行していったそうです.侵略の際には約40人が乗った大型の船が60隻も集まって侵略することもありました.侵略者ではありましたが,ヴァイキングの切り開いた航海路は通商ルートとなり後のハンザ同盟の発展へとつながっているそうです.

1867年に発見されたTune.発掘保存されている最初のヴァイキング船です.

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貨物収用もできる軍艦のような船だったようです.でも収容能力が限られているので,価値のあるものを少しだけ積んでいたと考えられています.
Oseberg,Gokstad,Tuneはオリジナルのバイキング船.いずれも船として海で活躍したのちに,陸に上げられお墓として使われていました.


1903年に発掘されたOseberg.女王とともに埋葬されていた装飾品の一部も展示されています.木製の手押し車のようなカートや骸骨,テキスタイルや金属で作られた道具も展示されていました.他にも舟の飾りのような装飾品が展示されています.

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動物の頭部分を模った木製の装飾品.何百年もの時がたっているのに,美しいままで残っています.銀装飾が施されていたものもあるそうです.


天井や壁に映し出される映像でヴァイキング船の旅を体験できます.

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発掘されたヴァイキング船は貴重なものですが…それがメインの展示物というシンプルな博物館なので,お客さんを飽きさせない工夫のようです.このフィルム映像は毎年50万人にも上るお客さんを夢中にさせています.アニメーションで当時の様子が再現されることで実物の展示により興味が持てますね♪
このアニメーションは歴史的に正しいとされる研究に基づいて作成された作品なのだとか.船の製造や戦いへ向かう様子,墓としての船などヴァイキング船を主役にしたヴァイキング時代を観ることができます.

 

エントランス付近のショップでは,ヴァイキング時代のデザインに基づいたアクセサリー,おもちゃ,雑貨などを土産として売っています. 

 

つぎはどこをお散歩しようかなぁ... 

  


   

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain ノルウェー

 

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スカンジナビア半島の西に位置し,スウェーデン,フィンランド,ロシアと国境を接している.西側は長い海岸線となっており多数のフィヨルドがみられる.本土の北に位置するスヴァールバル諸島(Svalbard)もノルウェー領.南北に細長い国土は,北半分くらいが北極圏で,夏と冬で昼夜の長さが大きく異なる.フィヨルドと独特の地形を見せる山々,手つかずの自然,オーロラなど大自然の魅力に惹きつけられた人々が訪れる国.
EU加盟国ではないがEEA(欧州経済領域)に参加しているため,EUの単一市場にアクセスできEU加盟国と自由な交易を行うことができる.シェンゲン協定国でもあるため,エリア内の自由な往来も可能.主産業は石油,天然ガスでイギリスやドイツへ輸出している.天然資源からの収入は政府系ファンド「ノルウェー政府年金基金グローバル」に積み立てられており,外国企業に投資されている.GDPに占める割合は小さいが水産業も盛んで,養殖サーモンは日本にもたくさん輸出されている.

 

国名 Kingdom of Norway(ノルウェー王国)

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人口 525.8万人
面積 約38.6平方キロメートル
言語 ノルウェー語
通貨 ノルウェ-・クローネ(NOK)
時間 UTC+1(日本時間 -8時間,夏季は -7時間)

 

 

【参考ホームページ・参照文献】

川野祐司(2018)「ヨーロッパ経済とユーロ 補訂版」文眞堂.
二宮書店編集部(2018)「データブック オブ・ザ・ワールド 2018年版」二宮書店.

 

外務省:http://www.mofa.go.jp/mofaj/index.html

Visit Norway:https://www.visitnorway.com/

VISIT OSLO:https://www.visitoslo.com/en/