ノルウェー「フラム号博物館」の思ひで…

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain 【訪問日:2018年8月】


観光の時間です.
今日はノルウェーの「オスロ(Oslo)」でお散歩です.

 

f:id:osanpowanko:20181112154148j:plain

 

ノルウェーオスロ西部ビグドイ半島にある博物館をお散歩です.
今日はフラム号博物館に行ってみました.

 

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain Fram Museum - The Polar Ship Fram

Fram Museum(フラム号博物館)
http://frammuseum.no/
BYGDØYNESVEIEN 39,0286 OSLO
6月から8月は9:00-18:00.
他の月は10時からの開館で,終了時間は季節により異なります.


入場料は大人120クローネ.オスロパスで無料になります.

近隣には2つの博物館(the Kon-Tiki Museum and the Norwegian Maritime Museum)があり,コンビチケットを買うこともできます.

三角形の建物が印象的なフラム号博物館.建築家Bjarne Tøien によるこの建物は1934年のデザインコンペティションで選ばれたものです.

f:id:osanpowanko:20181112154458j:plain

館内も特徴的で,大きな大きな船が館内の大半を占めており,その周りおよび船内に展示物があります.
フラム号のメインマストの高さは34m.

f:id:osanpowanko:20181112154525j:plain

《わん》「三角形の建物の頂点よりも高かったらしい...展示されているフラム号のマストは低くされてるんだって.」

フラム号博物館は極地探検のために特別に作られた船.北極そして南極の調査で大活躍した船です.木製ですが強靭な船で過酷な環境下で任務を果たしました.

f:id:osanpowanko:20181112154550j:plain

フリチョフ・ナンセン(Fridtjof Nansen)を乗せて北極点近くまで往復し,さらにアムンゼンとともに南極大陸を往復したのです.北極探検の際には3年間も氷の世界に閉じ込められてしまったフラム号ですが,設計通りに氷の上に浮き上がりオスロへの帰還を果たしています.

様々な地へ赴いたフラム号は1914年にノルウェーに戻ってきました.荒らしなどの影響でひどく荒廃していましたフラム号はサンデフィヨルド市(Sandefjord)にある造船所で修理されました.

 

フラム号の船内見学もできます.エンジンルームやキャビンなど,クルーの気持ちを体験できるのです.クルーがどんな生活をしていたか,極地の厳しさなどを知ることができます.
展示物の中には約10ヵ国後に翻訳されるものもあります.日本語も選べました!!

f:id:osanpowanko:20181112154909j:plain

展示内容をじっくり読んだり見たりしたいと思ったら結構時間がかかると思います.

ミュージアムには極地探検家ナンセンについての紹介もあります.
1893年から96年にかけてナンセンは北極探検を何冊もの本にし,たくさんの人に伝えました.極地探検家として知られているナンセンはノーベル平和賞の受賞者でもあります.第一次世界大戦後,戦争捕虜や飢餓救済に尽力したナンセンは1922年にノーベル平和賞を受賞しています.

1911年に南極点へ到達したのはロアール・アムンセン(Roald Amundsen).アムンゼンの冒険で需要な役割を果たしたのは犬です.犬たちは出発時点で約300㎏の荷物を乗せたソリ引っ張り極点へ向かいました.

 

フラム号のデックからはnorthern lights showを楽しめます.
《ころ》「屋根がスクリーンになってる!」

f:id:osanpowanko:20181112154937j:plain

映像や光,音の演出もあり独特の雰囲気です.
ショップではフラム号で使われていたデザインの食器などを販売していました.

 

通路や船内にたくさんの展示がありますが,たくさんの人が訪れるミュージアムなので見学は大変です.

f:id:osanpowanko:20181112155126j:plain

団体客に巻き込まれてなかなか進めなかったりします.
2013年にオープンしたGjøa buildingにはフィルム上映室もあります.フラム号展示館とはトンネルでつながっているそうですが...行ってません.
《わん》「人が多すぎて,早く出ることばかり考えてたね...」
最初に北西航路を公開したGjøaが中央を飾る展示館.ホッキョクグマや氷の融解,海洋汚染など船の展示以外にも環境問題に関する展示があるようです.


フラム号博物館とコンティキ号博物館は小さめの博物館ですが,じっくり展示物を見たり解説を読んだりすると時間がかかります.またバスで訪れる団体客と一緒になってしまうと,身動きが取れないほど館内がいっぱいになってしまいます. 

 

つぎはどこをお散歩しようかなぁ... 

  


   

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain ノルウェー

 

f:id:osanpowanko:20181101193313p:plain

 

スカンジナビア半島の西に位置し,スウェーデン,フィンランド,ロシアと国境を接している.西側は長い海岸線となっており多数のフィヨルドがみられる.本土の北に位置するスヴァールバル諸島(Svalbard)もノルウェー領.南北に細長い国土は,北半分くらいが北極圏で,夏と冬で昼夜の長さが大きく異なる.フィヨルドと独特の地形を見せる山々,手つかずの自然,オーロラなど大自然の魅力に惹きつけられた人々が訪れる国.
EU加盟国ではないがEEA(欧州経済領域)に参加しているため,EUの単一市場にアクセスできEU加盟国と自由な交易を行うことができる.シェンゲン協定国でもあるため,エリア内の自由な往来も可能.主産業は石油,天然ガスでイギリスやドイツへ輸出している.天然資源からの収入は政府系ファンド「ノルウェー政府年金基金グローバル」に積み立てられており,外国企業に投資されている.GDPに占める割合は小さいが水産業も盛んで,養殖サーモンは日本にもたくさん輸出されている.

 

国名 Kingdom of Norway(ノルウェー王国)

f:id:osanpowanko:20180915172125g:plain

人口 525.8万人
面積 約38.6平方キロメートル
言語 ノルウェー語
通貨 ノルウェ-・クローネ(NOK)
時間 UTC+1(日本時間 -8時間,夏季は -7時間)

 

 

【参考ホームページ・参照文献】

川野祐司(2018)「ヨーロッパ経済とユーロ 補訂版」文眞堂.
二宮書店編集部(2018)「データブック オブ・ザ・ワールド 2018年版」二宮書店.

 

外務省:http://www.mofa.go.jp/mofaj/index.html

Visit Norway:https://www.visitnorway.com/

VISIT OSLO:https://www.visitoslo.com/en/