【訪問日:2018年9月】
観光の時間です.
今日はノルウェーの「ベルゲン(Bergen)」でお散歩です.
今日はベルゲンの郊外をお散歩です.
トラムに乗ってEdvard Grieg Museum - Troldhaugenへ行きました.
グリーグミュージアム(Troldhaugen)への行き方
ベルゲン中心部から8㎞離れたところにあります.
トラム(Bergen Light Rail)に乗りHopという駅で下ります.駅からは,歩きます.近くないです.
こんな感じに道案内があるけれど,分かりにくかったです.
《わん》「20分以上...こんなに歩くとは思わなかった...」
やっと近づいたと思ったけれど,この並木道の先です...
Edvard Grieg Museum - Troldhaugen
営業時間
5月から9月は9:00-18:00.
10月から4月は10:00-16:00.
12月中旬から1月上旬はお休み.
演奏会付きかどうか,ガイド付きかどうか...などチケットにはいろんな種類があり,チケット販売のレジはちょっと混雑していました.
博物館への入場だけのチケットは100クローネですがベルゲンカードで割引され,50クローネになりました(2019年は110クローネ).コンサートやガイドツアーなどは含まれていませんが,グリーグの家や作曲小屋などTroldhaugenの敷地内を散策できます.
【Troldhaugen】
世界中で有名なノルウェーの作曲家,Edvard Grieg(1843-1907).
グリーグはベルゲンから10㎞ほど離れたところに,自らの家を建てる土地を手に入れました.湖に面した岬と周辺の森はトールハウゲン(Troldhaugen)と名付けられました.トールハウゲン=妖精トロールの丘“という愛称は妻ニーナ(Nina)が考えた名前です.
1885年に建てられた家は,グリーグとニーナが住んでいた邸宅.
グリーグ自身も設計に携わり,細部にまでこだわって作った家.ミュージアムショップで販売されている本『トロールハウゲン』日本語版によると…
当時,友人に宛てた手紙には「自分は音楽家なのか建築家なの分からない」と記したほどです.テラスや塔は当時の流行だったヴィクトリア様式ですが,内装はノルウェーの伝統的な造りでシンプル.丸太や木の色を生かしたデザインなのだそうです.光がたくさん入るようにと窓の大きさにもこだわったのだとか...
「グリーグにとって一番の作品だ」と言われるほど家の造りにアイデアを出したそうです.さらに,かさんだ建設費用を賄うために仕事も増やしたのだとか.
その甲斐もあり,完成した家はグリーグ夫妻のお気に入りとなりました.
テラスや塔があり,塔の上には旗が建っています.サンルームのドアの上にあるステンドグラスは妻ニーナを喜ばせたそうです.
演奏旅行などでヨーロッパ中を旅していたグリーグですが,夏は毎年ここで過ごしていたそうです.
1885年に完成した自分の家でグリーグは最後の22年間を過ごしました.
【Troldsalen】
コンサートホールTroldsalen concert hallは1985年にオープンしたもの.
このホールはグリーグの家や作曲小屋など周辺の雰囲気を壊さないようなデザインになっています.屋根は芝で覆われています.音響設備は素晴らしいらしく,たくさんのコンサートが催されています.ランチコンサートのチケットを購入できなかった《わん》と《ころ》.休憩の時間にちょっとホールをのぞかせてもらいました.
ここでは200人の人が音楽を楽しむことができます.舞台の後ろは大きな窓.「グリーグの作曲小屋が見えるんだって♪」
Troldhaugenでは,5月から9月の昼に開催されるランチコンサートや日曜18時のイブニングコンサート様々なイベントがあります.演奏会は人数制限があり,聞けない場合もあります.
グリーグが大好きでベルゲンを訪れたのなら,ランチコンサート付きのバスツアーを予約した方がいいですね♪ ベルゲン市内のツーリストインフォメーションでも予約できるそうです.
グリーグの等身大の銅像もあります.
《ころ》「小さくない!??」
《わん》「グリーグは小柄な人だったらしいよ」
身長は152㎝ぐらいだったと言われており,友人との写真を撮る際にちょっと手前に立って同じくらいの背に見せたというエピソードもあります.
【お墓】
グリーグの遺志により,遺骨は湖に面した岩場の洞窟に置かれているとのこと.
《ころ》「お墓はどれかなぁ!?」
お墓は良く分からなかったけれど...
《ころ》「あ!キノコだ.」
【作曲小屋】
グリーグが作曲活動に使っていた小さな小屋.1891年に建てられました.彼がここで過ごした22年間のなかで,たくさんの曲が作曲されました.ノルウェーの自然からインスピレーションを得た作品もあります.
部屋の中にはピアノと机,ちょっと休憩ができそうな長椅子...内装はグリーグがつかっていた時のままなのだとか.邸宅から離れた湖のほとりに建てられた小屋.静かな環境が作曲活動には欠かせなかったそうです.湖に面した小屋からの眺めはとても良さそうでした.でも,ボートを漕ぐちょっとした音でも集中力が切れてしまうことがあったそうです.
【EDVARD GRIEG MUSEUM】
博物館は95年にオープン.
ほとんどはパネルによるグリーグの解説ですが,愛用していた小物や写真なども展示されています.
ショップにはオルゴールやアクセサリー,グリーグ関連の本が並んでいます.日本語の解説本もありました.ショップオリジナルのCDシリーズ「the Trold series」も販売しています.
つぎはどこをお散歩しようかなぁ...
ノルウェー
スカンジナビア半島の西に位置し,スウェーデン,フィンランド,ロシアと国境を接している.西側は長い海岸線となっており多数のフィヨルドがみられる.本土の北に位置するスヴァールバル諸島(Svalbard)もノルウェー領.南北に細長い国土は,北半分くらいが北極圏で,夏と冬で昼夜の長さが大きく異なる.フィヨルドと独特の地形を見せる山々,手つかずの自然,オーロラなど大自然の魅力に惹きつけられた人々が訪れる国.
EU加盟国ではないがEEA(欧州経済領域)に参加しているため,EUの単一市場にアクセスできEU加盟国と自由な交易を行うことができる.シェンゲン協定国でもあるため,エリア内の自由な往来も可能.主産業は石油,天然ガスでイギリスやドイツへ輸出している.天然資源からの収入は政府系ファンド「ノルウェー政府年金基金グローバル」に積み立てられており,外国企業に投資されている.GDPに占める割合は小さいが水産業も盛んで,養殖サーモンは日本にもたくさん輸出されている.
国名 | Kingdom of Norway(ノルウェー王国) | |
人口 | 525.8万人 | |
面積 | 約38.6平方キロメートル | |
言語 | ノルウェー語 | |
通貨 | ノルウェ-・クローネ(NOK) | |
時間 | UTC+1(日本時間 -8時間,夏季は -7時間) |
川野祐司(2019)「ヨーロッパ経済の基礎知識2020」文眞堂.
二宮書店編集部(2018)「データブック オブ・ザ・ワールド 2018年版」二宮書店.
外務省:http://www.mofa.go.jp/mofaj/index.html
Visit Norway:https://www.visitnorway.com/
visitBergen.com:https://en.visitbergen.com/