ノルウェー「ノルウェーでノルウェー料理」の思ひで…

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ごはんの時間です.
今日はノルウェーの「キルケネス(Kirkenes)」でお散歩です.

 

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今度こそ,ノルウェー料理です.

(ノルウェー料理や食材についてはこちらもご参照ください.)

地元の人にも人気のタラバガニ.パーティーになどには欠かせない食材なのだとか.
《ころ》「ノルウェーの人ってお金持ちだね...」
《わん》《ころ》はThon Hotel Kirkenesのレストランでタラバガニに挑戦しました!

 

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain Thon Hotel Kirkenesのレストラン

海(フィヨルド)に突き出すように建てられたトーンホテル.

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景色は写っていませんが...レストランは大きなガラス窓で,美しい景色を楽しみながら食事ができます.

トーンホテルのレストランのタラバガニ料理は1750クローネ.約2万3000円です.
店内の水槽から好みの1匹を選べます♪

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《わん》「あっ,あのカニでお願いします!」
お姉さんがカニを捕まえようとすると,すごい勢いで暴れだすカニ.水が飛んできました...ノルウェーのタラバガニ,Red king crabsは大きいものだと12㎏,2m近くにもなるそうです!!
カニ捕獲はお兄さんにバトンタッチ.

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 カニはケースに入れられ,調理場へ...「カニさんごめんね.楽しみだなぁ♪」


調理には時間がかかります.60分って言っていたけれど,90分はかかりました...
周りを見渡すと他の料理もなかなか出てきていない雰囲気.みんな待たされていました.
《ころ》「おなかすいたぁ」

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トーンホテルのタラバガニ料理は2-3人前とのことです.スターターなど他の料理なしなら,2人で食べることができます.

カニの登場です!!!

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オードブルって感じの冷たいカニが山盛りで出てきました.《わん》「ひやぁ~,おっきいぃ」
キングクラブは調理されると鮮やかな赤色になります.

全て食べやすいようにカットしてくれてます.

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ソースは4種類(アイオリ,バター,オリーブオイル,レモン風味ドレッシング)です.

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いただきまぁす♪
《ころ》「...薄味だね.水につけて冷ましているのかな?」
味が抜けきってる.という感想です.
カニは,長時間水にさらしたって感じで,味も旨みもほとんど残っていませんでした.
カニの味が薄くて薄くて...ソースの味を楽しむ料理になっていました.

《ころ》「タラバガニって爪は小さいんだね.」
《わん》「うーん,3㎝くらいかなぁ」
身は期待していたよりも小さいけれど,歯ごたえはありました.

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味が抜けてるとか言いましたが,全部食べました.

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain キルケネスのキングクラブ(タラバガニ)

キルケネスはキングクラブ漁の主要港です.海沿いには,カニを獲るのに使いそうなカゴが山積みになっていました.船に積まれたカゴもあります.
大きな罠が仕掛けられますが,水揚げを許されるのは特定サイズ以上のオスのタラバガニだけです.

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《わん》「ケーブルテレビでカニ漁の番組を見たことがあるけれど,それと同じようなカゴだね!!!」
ノルウェーでタラバガニの商業漁業が開始されたのは2002年のこと.キルケネスの100㎞沖合で獲られたカニは世界中に輸出されているのだとか.

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Norway King Crab ASホームページより

漁獲される種はほとんどがタラバガニ,red king crabです.最近は北バレンツ海でズワイガニ漁も行われているそうです.

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Norway King Crab ASのタラバガニにはID numberが付けられ,漁獲された日時,漁師,カニの重さなどが情報を検索できます.
《わん》と《ころ》が選んだカニにもついていました!! 検索してみるとカニを獲った猟師さんの写真と船の名前とカニの重量などが書かれていました.後でゆっくり読もう♪と思っていたら,消えてしまっていました...食べてしまったカニの情報はいつまでも見ることができないようです.

 

【ノルウェーのKing Crab】

1960年代にソビエトから持ち込まれたキングクラブ.もともとはバレンツ海に存在しなかった種で,ノルウェーの西海岸からスバールバル諸島にまで広がり,生息数も増大しています.
カニの生存に適した海水温は4℃から10℃.バレンツ海は生存に適した環境ではありますが,定着には時間がかかったそうです.バレンツ海へタラバガニを持ち込む試みは1930年代から断続的に行われていました.1961年にバレンツ海へ放たれたカニの幼生.その親ガニは日本海,ウラジオストク沖で捕獲されたものだそうです!! そのカニが長旅を経てムルマンスク近くの水産養殖場で飼育された後,フィヨルドやコラ湾に放たれたのだとか.


カニ漁の漁期は10月から1月.ロシアとの協定がありますが,東フィンマルクでは二次漁獲量も定められているそうです.
ノルウェー沿岸地域への“侵入生物種”タラバガニ.キルケネスなどでは立派な観光資源となっています.

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キルケネスでは獲って,食べるKing crab safariというアトラクションもあり,いくつかの業者が夏と冬に行っているようです.

King crab safaris are offered by:http://www.visitkirkenes.no/info/king-crabs 

  

つぎはどこをお散歩しようかなぁ... 

  


f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain ノルウェー

 

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スカンジナビア半島の西に位置し,スウェーデン,フィンランド,ロシアと国境を接している.西側は長い海岸線となっており多数のフィヨルドがみられる.本土の北に位置するスヴァールバル諸島(Svalbard)もノルウェー領.南北に細長い国土は,北半分くらいが北極圏で,夏と冬で昼夜の長さが大きく異なる.フィヨルドと独特の地形を見せる山々,手つかずの自然,オーロラなど大自然の魅力に惹きつけられた人々が訪れる国.
EU加盟国ではないがEEA(欧州経済領域)に参加しているため,EUの単一市場にアクセスできEU加盟国と自由な交易を行うことができる.シェンゲン協定国でもあるため,エリア内の自由な往来も可能.主産業は石油,天然ガスでイギリスやドイツへ輸出している.天然資源からの収入は政府系ファンド「ノルウェー政府年金基金グローバル」に積み立てられており,外国企業に投資されている.GDPに占める割合は小さいが水産業も盛んで,養殖サーモンは日本にもたくさん輸出されている.

 

国名 Kingdom of Norway(ノルウェー王国)

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人口 525.8万人
面積 約38.6平方キロメートル
言語 ノルウェー語
通貨 ノルウェ-・クローネ(NOK)
時間 UTC+1(日本時間 -8時間,夏季は -7時間)

 

 

【参考ホームページ・参照文献】

川野祐司(2018)「ヨーロッパ経済とユーロ 補訂版」文眞堂.
二宮書店編集部(2018)「データブック オブ・ザ・ワールド 2018年版」二宮書店.

 

外務省:http://www.mofa.go.jp/mofaj/index.html

Visit Norway:https://www.visitnorway.com/

Visit Kirkenes:http://www.visitkirkenes.no/ 

Kirkenes:https://www.visitkirkenes.info/ 

Cruise Norway:https://www.cruise-norway.no/