ノルウェー「オスロ郊外~ホルメンコーレンスキージャンプ台~」の思ひで…

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain 【訪問日:2018年8月】


観光の時間です.
今日はノルウェーの「オスロ(Oslo)」でお散歩です.

 

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オスロの北西に位置する丘,Holmenkollen(ホルメンコレン地区).ここにはラージヒルのジャンプ競技場があります.オスロパスを利用して,スキージャンプ台(Ski Jump. Holmenkollen)とミュージアム(Holmenkollen Ski Museum)が見学できるのでお散歩しました.

 

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain ジャンプ台への行き方


スキージャンプ台までは,オスロ市内から20-30分と紹介されています.
オスロ中央駅(Jernbanetorget, Oslo S)からT-bane(Metro,地下鉄のことです)でスキージャンプ台へ.

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2番線(Frognerseteren行き)に乗ります.

ホームには改札機があったり販売機の近くにピッ”とする機械が置かれていたりしますが,スイカのようなTravelcardを持っている人が利用する機械だと思います.

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オスロパスや1回券などを購入した場合は,機械に読み取らせる必要はなく有効なチケットを持っているだけで大丈夫です.
《わん》「公共交通機関の利用も含まれている観光カードを持っていると便利だね!!」
(オスロ公共交通機関Ruter:https://ruter.no/en/buying-tickets/


オスロの地下鉄は1番線が東方面,2番線が西方面となっており,それぞれのホームにいろんな番号の電車が来ます.

 

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2番線に乗って16駅くらい,約30分で下車駅Holmenkollenに到着です.駅のホームにはホルメンコーレンへの看板があり,矢印に従って歩いていきます.

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《わん》「電車に乗ればすぐに着くね♪」

...と思っていたのですが,そんなことありませんでした.駅からけっこう歩きます...坂を上ります.

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《ころ》「あ! ジャンプ台の端っこが見えてきた.まだ遠いね...」
《わん》「ノルウェーって,バス停や電車の駅から目的地まで遠いことが多いよね...駅名は目的地なのに.」
歩いた時間は,10-15分くらいなのですが,上り坂だし,駅の近くだと思っていたので,疲れました.

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立派な建物が現れましたがこれではありません.まだ歩きます.木造風の可愛い赤い建物,Scandicホテルの横を通り過ぎると,もうすぐです.

自動車用トンネルの右側の道を進んでいくと,そこはスキージャンプのテイクオフの場所です!

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《ころ》「雪がない景色は,あまり見る機会がないよねぇ.」

 

この近くにあるのが,スキーシミュレーター(Skisimulator).ジャンプやダウンヒルなどを体験できるそうです.オスロパスで20%割引です.
スキー博物館はジャンプ台の下に位置しています.

 

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2011年のスキーワールドカップのために再建された施設で,スキーミュージアムは最も歴史のあるスキーに関する博物館だと言われています.ジャンプ台の上は展望スペースとして開放されており,オスロ市街やフィヨルドを見学できます.

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain ホルメンコーレン スキー博物館


住所:Skiforeningen, Kongeveien 5, 0787 Oslo
営業時間:
5月と9月は10:00-17:00.
6月から8月は09:00-20:00.
10月から4月は10:00-16:00.
URL:https://www.skiforeningen.no/en/holmenkollen/

 

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入場料は大人140クローナ(ミュージアム+ジャンプ台).オスロパス使えます.
ノルウェーにおけるスキーの歴史と極地探検についても紹介されています.

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でも展示のメインとなるのはノルディック・スキーやオスロスキージャンプ台の歴史です.スキー板がたくさん並んだコーナーもありました.

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映像で昔からのスキージャンプの様子を紹介しています.
ジャンプ競技がホルメンコーレンで最初に行われたのは1892年のこと.1万2千人もお客さんが集まったそうです.当時の記録は21.5mでした.このころのジャンプは雪などで作られた傾斜台から滑りだすものでした.
1900年代に入り,競技の人気が高まるとともに技術が向上したことで,選手がスタートする傾斜台は木製になり高さも増していきました.1922-23年のジャンプ大会にはノルウェーの皇太子も参加しています. 

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エレベーターが設置されたのは第6回冬季オリンピック(1952年)の開催が決定した時です.その後も世界選手権の開催に伴いデザインが変更されています.

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この看板はミュージアムの入り口前にあったもの.ジャンプ台の形状の変化と飛距離が書かれています.
100年以上にわたりノルウェースキージャンプの中心地であり続けるホルメンコーレン.1892年の大会では21mほどでしたが,今日では140m以上のジャンプがみられる競技場となっています.

新しいスキーのジャンプ台は2010年3月オープン.1000tものスチールでできています.スチール(鉄鋼)だけで作られているスキーのジャンプ台はここだけなのだとか.助走路の長さは96.95m,高さは地上64m.風の影響を防止するデザインや構造となっています.
《わん》「両サイドにアームが付いてるんだって」
ケーブルカーのような斜めのエレベーターでジャンプ台へ.エレベーター,運よく並ばずに乗れました!

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain スキージャンプ台からの眺め

スキージャンプ台のてっぺんから見えるのはオスロの町とフィヨルドの景色.

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《ころ》「あれ?!着地-アウトランの先に変なのがある」 

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 《わん》「ジャンプの選手も見えてるかなぁ?」

トロールでしょうか?
展望スペースはガラス張りの部分もありますが,360℃の景色を楽しめます.
《ころ》「あ! さっき乗った電車かなぁ?」

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《わん》「ホルメンコーレンジャンプ台は海抜425mの地点に立ってるんだって.だから駅からの道が上り坂だったんだね...」
地下鉄も地上に出てから山を登っている感じで,窓からは岩山と高い位置からのオスロの町の景色が楽しめましたよ.
《ころ》「19時近くなのにまだ明るいね!」
夏は20時まで営業しているので,博物館などが閉館してから来ることができます.

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain 8月のオスロ

夏は19時間も太陽が照らすオスロ.
夜8時.高緯度に位置するノルウェーの夏は日が長く,なかなか暗くなりません!

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北極圏を超えると白夜でなくても夜中まで明るく,さらに明るくなり始める時間も夜中です.太陽は沈みますが,真っ暗な時間は少しなのです.

《わん》と《ころ》がお散歩をしたのは8月下旬.
曇りの日は,セーターを着て寒くないくらいでした.コートなどは着ずに,ヒートテック+ウールのセーターで過ごせます.天気が良い時は日差しを暑く感じることがあります.でも,強い風が吹くことも.曇ったり小雨が降ったりすると寒いです.マフラーを買いました...

1日の中でも朝晩は寒かったり,曇ったら寒かったり...逆に日差しが出るとすごく暑く感じたりします.
ノルウェーはセーターや上着類を売っている店が多いので,日本からかさばる暖かな上着を持っていくのではなく,寒かったら現地で買ってもいいと思います.

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オスロのメインストリート,カールヨハン通りにあるお店です.
内側はフリースっぽい生地で,外側は風を防ぐ素材でできている上着もあります.
ショッピングセンターにはスポーツウエアを扱う店があり,そこで販売しているウエアも防寒具になりそうでした.安くはないですが,日本ではあまり見かけないようなデザインや素材もあるので,自分へのお土産として購入してもいいかもしれません.

 

【ノルウェー,オスロの天気】
2018年10月1日の最低気温は-1℃だったそうです.が高気圧に覆われた9日には12℃,最高気温は18℃とオスロにしては8月下旬の暖かさだったそうです. 

 

つぎはどこをお散歩しようかなぁ... 

  


 f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain ノルウェー

 

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スカンジナビア半島の西に位置し,スウェーデン,フィンランド,ロシアと国境を接している.西側は長い海岸線となっており多数のフィヨルドがみられる.本土の北に位置するスヴァールバル諸島(Svalbard)もノルウェー領.南北に細長い国土は,北半分くらいが北極圏で,夏と冬で昼夜の長さが大きく異なる.フィヨルドと独特の地形を見せる山々,手つかずの自然,オーロラなど大自然の魅力に惹きつけられた人々が訪れる国.
EU加盟国ではないがEEA(欧州経済領域)に参加しているため,EUの単一市場にアクセスできEU加盟国と自由な交易を行うことができる.シェンゲン協定国でもあるため,エリア内の自由な往来も可能.主産業は石油,天然ガスでイギリスやドイツへ輸出している.天然資源からの収入は政府系ファンド「ノルウェー政府年金基金グローバル」に積み立てられており,外国企業に投資されている.GDPに占める割合は小さいが水産業も盛んで,養殖サーモンは日本にもたくさん輸出されている.

 

国名 Kingdom of Norway(ノルウェー王国)

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人口 525.8万人
面積 約38.6平方キロメートル
言語 ノルウェー語
通貨 ノルウェ-・クローネ(NOK)
時間 UTC+1(日本時間 -8時間,夏季は -7時間)

 

 

【参考ホームページ・参照文献】

川野祐司(2018)「ヨーロッパ経済とユーロ 補訂版」文眞堂.
二宮書店編集部(2018)「データブック オブ・ザ・ワールド 2018年版」二宮書店.

 

外務省:http://www.mofa.go.jp/mofaj/index.html

Visit Norway:https://www.visitnorway.com/

VISIT OSLO:https://www.visitoslo.com/en/