【訪問日:2014年8月】
ごはんの時間です.
今日はマルタの「Marsaxlokk」でお散歩です.
マルタ島の南東にある町,マルサシュロック.
この町からマルタ国際空港までは車で10分くらいです.出国前に,マルタ最後の食事をとりに来ました.海沿いの街なので,シーフードを楽しみたいと思います♪
残念なレストラン
海沿いには,たくさんのテラス席が並んでいます.パラソルの色ごとにお店が異なっているようです.どのお店にしようかなぁぁ...と,悩んでウロウロしました.お店の前に置かれているメニューを見て「まぁ,ここでいっか.」と入ってしまいました.
料理がなかなか出てこなくて...隣の店のインコを遠くから観察していました.
やっと来ました.
本日の魚料理(11.8ユーロくらい),フィッシュスープ(2.5ユーロ),ツナサラダ(4ユーロ)です.
フィッシュスープはお湯の味でした.薄いです.写真を撮る気にもなれなかったのですが,色も薄いし具はほとんど入っていません.スープはほぼ透明ですが,トマトっぽい赤い色をしており,玉ねぎのかけらと何かの魚の残りと葉っぱ(ハーブ)が入っていました.
本日の魚...味のない魚が2匹も来てしまいました.
ツナサラダは4ユーロなので期待していませんでしたが,まぁ予想通りのクオリティです.ツナ缶のツナですが,今回の食事で一番美味しかったです.
猫が遊びに来ましたが,
食べ物にはあまり興味がなさそうでした.
食事を何よりも楽しみにしている《ころ》はとってもがっかりした様子です.
マルタで最後の食事なのに...マルタでは美味しい料理に出会えていたから,ショックです.
このお店でいいのは眺めだけでした.
でも,眺めがいいのは隣の店も同じ...
よく見たら,このお店だけお客さんがいません.人気があれば美味しいお店”というわけではありません.でも,初めて行く地でのレストラン選びをする時はある程度人がいるところを選ぶべきだと思いました.
慎重に選んだつもりでも,美味しいものに出会えない時もあります.ちょっと残念ですが,良い経験になりました.
もっと残念なことが起きました.
悲しい気分でお店を後にし,歩き出すとすぐに[Malta Discount Card]で割引になるお店があったのです.食事をしたレストランのすぐ近くに...
「こっちにしておけば良かった...さっきのより美味しいはず」と《ころ》.
もちろんこのお店の料理が美味しいという保証はありませんが,割引がきくし,こっちにすればよかった...とものすごく悲しくなりました.そして,さっきのレストランがさらに嫌いになってしまいました.
Malta Discount Card
そう,今日紹介したかったのは[Malta Discount Card]です.そのため,タグも【ごはん】と【観光】の両方をつけました.
このカードを1枚購入すれば,同伴者ひとりと12歳以下の子供3人までは割引対象となります.カードには有効期限が10日間(20ユーロ)と1年間(35ユーロ)の2種類.事前に購入し自宅やホテルに届けてもらえるサービスもあるようです.
もちろん現地の取扱店で購入することもできます.
[Malta Discount Card]では,約20ヶ所の博物館や遺跡に加え,ボートクルーズやダイビング,ウォータースポーツ,ジープでのツアーなども割引となっています.さらに首都ヴァレッタを徒歩でめぐる観光ツアーやHop On Hop Off Bus Toursも割引対象となっています.そして,約60のレストランでも割引が受けられます♪
とっても良いカードです.確かに良いカードなのですが,認知度が低いようです.
《わん》と《ころ》はこのカードをゴゾ島のフェリーターミナルにあるインフォメーションで購入しました.
[Malta Discount Card]を販売しているにもかかわらず,カードの発行手順が分からないようで,おばちゃんがあたふたしていました.有効期限やカードNoをメモするだけのようですが...なんだか大変そうでした.
こちらが[Malta Discount Card]です.購入時には割引対象施設が載っているブックレットももらえます.
[Malta Discount Card]は使うときも大変です.ブックレットで使える博物館に行ったにもかかわらず,カードを提示すると「?」の顔をされることが何度もありました.
ブックレットに載っているというより,施設の前にAccepted Hereのシールが貼ってあります...
でも,[Malta Discount Card]の存在を知る人は少なく,「ここで使えると書いてあります.」とブックレットを見せると
「そうなんだ...」
みたいな感じで,割引にしてくれます.
ブックレットを見せても,「ちょっっと待っててくださいよ~」と何処かへ確認に行ったり...
Accepted Hereのシールは貼ってあるのですが,なんのことだか知らないようです.
そういえば,このカードを提示している観光客に合わなかったなぁ.
さらに,割引率が様々です.
大抵の博物館は20%引きと書かれているのですが,8ユーロが7.5ユーロになったり,10ユーロが8.75ユーロになったり...なんだかよく分かりません.受付係はカードの存在だけではなく,割引の仕方も分かっていないようです.一生懸命にコンピュータにカード番号を入力して,レジで計算して...そしてなんとなく割引された金額を請求してきます.割引は家族に適応されるはずですが,一人分だけ割引となることもありました.
さらにさらに,ブックレットに書いてあるのに,「はぁ!?.何それ?知らない.ここじゃない」とキレ気味で言われたこともあります.ちょっと怖いおネェさんでした.
また,おさんぽわんこ達が購入した時(2014年8月)は,遺跡や博物館の割引は20%でしたが,最新の情報では25%引きとなっています.変わったのかな...!?
いろいろと書きましたが,いいカードです.
50%引きになるレストランもあるのです(初回時の利用のみ,料理のみ適用で飲み物は割引なし).しかもブックレットで紹介されているレストランは,結構美味しい料理を提供してくれます.美味しい料理をお腹いっぱい食べて,50%引きだなんて,なんだか申し訳なくなります.
(割引でもなく,美味しくない料理を食べてしまったマルサシュロックは本当に悲しい思い出です.)
知られていないカードなので,「使えません」と言われたらどうしよう...とちょっとドキドキしましたが,本当に料理が50%引きになりました!!
マルタでは美味しい思いでもいっぱいあるのです.
番号のついているレストランで50%引きになるのは初回利用時のみです.
カードの写真を見てください.カードのふちに書かれた番号の4と13に穴が開けられています.4番と13番のレストランを1回利用したということを意味します.2回目以降は50%引きにはなりませんが,25%引きが適用されます! 何度通っても美味しいカードです♪
マルタには[HeritageMalta Multisite Pass]という共通入場券もあります.
博物館や遺跡,神殿などマルタにある21箇所の施設への入場が可能になります.ミュージアムショップでの割引もあるようです.有効期限は30日間です.大人は50ユーロとなっていますが,最新のガイドブック(地球の歩き方2014-15)に載っている価格より上がっています.さらに有効期限や対象施設数も変わっています.ウェブページで最新の情報を確認してください.
さらにマルタには[The Malta Pass ]というカードもあるようです.
このカードを購入すると約40の観光スポットが無料となり,観光バスも無料で利用できるようです.また,レストランやショップでの割引もあるようです.カードの種類は1day, 2day,3dayとなっていますが,使用期限は使用開始時から24,48,72時間です.出発前にオンラインで購入でき,自宅やホテルを受け取り先として指定できそうです.
旅の目的や期間にもよりますが,家族で使えレストランやダイビングといった体験型の観光も割引の対象となる[Malta Discount Card]はお得なカードだと思います.お得なカードなので,もしかしたら無くなってしまうのでは...と心配になります.
観光業が主要産業となっているマルタ.観光客に優しい国で有り続けてほしいです.
つぎはどこをお散歩しようかなぁ...
【今回のお店】
良い評価をしていないので,お店の名前は秘密にします.
でもヒントです.
グリーンのパラソル.フランスをイメージさせる気取った名前のお店でした.
【Marsaxlokkへのアクセス】
マルタ国際空港から車で10分程度です.
マルタには高速道路はありません.日本と同じ左側通行ですが,道路の反射が眩しいこともあります.道路標識は見にくく,また自分が何号線を走っているのか分からないことが多いです.
マルタ
小さな島国マルタは,マルタ・ゴゾ・コミノの主要三島にコミノット島とフィルフィラ島を加えた5つの島で構成されている.イタリアとアフリカ大陸の間にあるマルタはシチリア島より南へ93kmの地点にある.
地中海性気候に属し夏は日差しが強く乾燥するが,多くの観光客が訪れるリゾート地である.外貨収入の多くを観光業から得ている.
2004年5月にEU加盟を,また2008年1月ユーロ導入を実現した.イギリスの植民地であったため,英語が公用語となっており,イギリスポンドが使える店も多い.
国名 | Republic of Malta(マルタ共和国) | |
人口 | 42.5万人(山梨県の半分くらい) | |
面積 | 316平方キロメートル(東京23区の半分くらい) | |
言語 | マルタ語及び英語 | |
通貨 | ユーロ(2008年に導入) | |
時間 | UTC+1(日本時間 -8時間,夏季は -7時間) |
二宮書店編集部(2014)「データブック オブ・ザ・ワールド 2014年版」二宮書店.
外務省:http://www.mofa.go.jp/mofaj/index.html
Eurostat:http://epp.eurostat.ec.europa.eu/portal/page/portal/eurostat/home/