【訪問日:2015年8月】
観光の時間です.
今日はラトビアの「Rīga(リーガ/リガ)」でお散歩です.
川沿いにある街,リーガは舟で観光することもできます.
リーガ旧市街の東側にあるピルセータス運河(Pilsētas Kanāls)に来ました.旧市街と新市街の境とされる運河です.
大きなダウガヴァ川とは違い,のんびりとした雰囲気です.緑もたくさんあります.この運河沿いは市民のお散歩コースとして親しまれているそうです.
歩くのに疲れた《わん》は「舟に乗って観光しようよぉ」と言いました.
Rigabycanal
営業時間:10:00-20:00(だいたい20から30分おきに運航しているようです)
乗り場:Bastion Hill(Bastejkalns)の桟橋 .自由記念碑(Brīvības piemineklis)から100メートルほど離れたところにあります.
URL:http://www.rigabycanal.lv/en
自由記念碑の近くに,遊覧船乗り場があります.Bastion Hill(Bastejkalns)の方角です.
「Riga by canal」は旧市街の近くを流れる運河とダウガヴァ川を巡る水上観光♪ 舟に乗っている時間は1時間程度です.リーガ旧市街にある歴史的な建物を水上から,いつもとはちょっと違った視点から眺めることができます.
舟の近くにいるスタッフさんに価格を聞くと1人18ユーロ.高いです...ちなみに18ユーロは税込み価格.ラトビアの付加価値税(VAT,ラトビア語ではPVN)は通常21%なので18ユーロのうちの3.12ユーロが税金です.
値段を聞き,舟に乗るのをあきらめるお客さんもいました.
《ころ》「高いからやめようか.」
《わん》「せっかく来たんだから!」と,スタッフのおじさんにお金を支払いレトロな船に乗り込みました.
《ころ》「わぁぁ” 内装も木製でかわいい舟だね.」《ころ》がはしゃいでいると,船長さんが双眼鏡を貸してくれました.
~リーガの船旅~出発です.英語の音声解説とちょっとゴージャスな音楽が流れていました.
国立オペラ座の横を通り,橋をくぐって...ダウガヴァ川へと向かいます.運河が続く線路の下やセントラルマーケットの横も通ります.セントラルマーケットの反対側にはバスターミナルがありました.
セントラルマーケットを通り過ぎ,道路の下をくぐると...
大きなダウガヴァ川に出ます.
《ころ》「まぶし~い.でも,水面や木々がキラキラして綺麗だね~」この日は,日差しは強く風もありました.でも,この舟は壁や屋根があるので寒さの心配はありません”
《ころ》「アーチ型の橋が近づいてきた.あ‼ 電車が走っているよ♪」
「ビルから見たリーガ」の思ひで…もご参照ください.
大きな橋が見える位置に来ると,全員に見えるように舟の向きを変えてくれます.
《わん》「科学アカデミー(zinātņu akadēmija)見える!」
川から見ると,また違った町の姿を見ることができます.
ちょっと遠いですが,クリストファーの像(Lielais Kristaps)が見えてきました.
クリストファーにまつわる言い伝えがあります.
伝説によれば,ダウガヴァ川岸に住んでいた大男,クリストファーは,人々を対岸に運ぶことで生計を立てていました.ある晩,彼は男の子に対岸まで運んでほしいと頼まれました.ひどい嵐でしたが断ることができず,男の子の頼みを聞き入れたのでした.一歩ずつ歩みを進むにつれて,男の子がだんだんと重くなる感じがしてきました.川の真ん中まで来ると,突然,ものすごい重さを感じましたが,何とか対岸まで男の子を運びました.翌朝,男の子は黄金となっていて,リーガの町の建設に使われたとも言われています.
ダウガヴァ川河岸にあるこの像はレプリカです.19世紀半ばごろこの地に立っていたオリジナルの木製クリストファー像は,歴史と海運の博物館(Museum of the History of Riga and Navigation)に保存されています.
クリストファーの像の近くにはリーガ城があります.
現在は大統領府として使われていますが,3階にはラトビア歴史博物館があるようです.が,工事中でした.
2013年の火災の影響で,2015年夏も修復作業が続けられているようです.
ケーブルスタイルの大きな橋,Vanšu tiltsもくぐります.リーガ旧市街の北の方へ行くと,カラフルで奇抜なデザインの建物がありました.
共和国広場3番地の住宅「ツェントラハウス」です.City Real Estateによると,ひと月600ユーロから借りられる部屋もあるようです.
「Riga」と書かれた建物は,リーガ港客船ターミナル(Rīgas Pasažieru osta)です.
《ころ》「川からでないと見られない景色だねぇ~」
ダウガヴァ川の観光はここまでです.リーガ港の埠頭で折り返し,運河の方へと向かいます.運河に入る手前には,ヨットがたくさん停泊していました.
ここはヨットクラブ『Andrejosta』です.
再び道路の下をくぐりると,運河にたどり着きます.
Kronvalda Parkの噴水が見えて来たら,もう少しで到着です.
リーガの舟ツアー
ダウガヴァ川沿いにも遊覧船乗り場がありました.
Jaunā Vecrīga社(http://jaunavecriga.lv/en/)によるボートツアーです.大きなダウガヴァ川を周るRiver boat“VECRĪGA”,運河も巡るCanal boats“AMBER RĪGA”“AURORA”があるようです.
写真はダウガヴァ川沿いにある乗り場(11.Novembra krastmala)です.
リーガの舟観光を考えている方は,VirtualRiga.comの「Water tourism」もご参照ください.
つぎはどこをお散歩しようかなぁ...
ラトビア
バルト三国の真ん中に位置する国で,エストニア,ロシア,ベラルーシ,リトアニアと国境を接しています.また西側はバルト海(リガ湾)に面しています.
1991年に旧ソ連から独立し,2004年にはエストニア,ラトビアとともにEU加盟しています.ラトビアは2014年にユーロを導入しました.
ハンザ同盟の都市として発展した地が多く,文化面ではドイツやポーランドの影響が大きいと言われています.公用語のラトビア語はバルト系言語で,リトアニア語と同じグループに属します.キリスト教徒の多くは福音ルーテル派でありエストニアと同じで,カトリックの多いリトアニアとは異なります.
国名 | Republic of Latvia(ラトビア共和国) | |
人口 | 215万人 | |
面積 | 約6.5万平方キロメートル | |
言語 | ラトビア語 | |
通貨 | ユーロ(2014年に導入) | |
時間 | UTC+2(日本時間 -7時間,夏季は -6時間) |
二宮書店編集部(2016)「データブック オブ・ザ・ワールド 2016年版」二宮書店.
外務省:http://www.mofa.go.jp/mofaj/index.html
ラトビア政府観光局公式ポータル:http://ww3.latvia.travel/ja
アンドリス・アールガリス「リーガ」,ISBN 978-9984-26-426-4.
LIVE RĪGA:http://www.liveriga.com/en/