【訪問日:2015年8月】
観光の時間です.
今日はリトアニアの「Smiltynė(スミルティネ)」でお散歩です.
クルシュー砂州の北部に位置するスミルティネへは,クライペダ(Klaipėda)から船で渡ります.海洋博物館/水族館(Juru muziejus ir akvariumas)は改装中のため2015年夏は営業していませんでしたが,イルカショーを行っているイルカ館(Delfinariumas)は営業していました.
イルカショーは月や曜日によって開催時間や回数が大きく異なります.また,チケット価格も異なります.ショーの時間などはhttp://juru.muziejus.lt/のページから確認できます.
クルシュー砂州(Curonian Spit)
リトアニアの西側,バルト海に面するところに南北に細長い砂州があります.北側の約52kmはリトアニアですが,南の方はロシアです.ロシアからの観光客も多いようで,イルカ館の説明はリトアニア語,英語,ロシア語でした.全長98kmに渡るこの砂州は,バルト海とクルシュー・ラグーン(curonian lagoon)を隔てており,リトアニア本土とはつながっていません.橋も架けられていないため,クルシュー砂州へ行くにはフェリーに乗る必要があります.
フェリー乗り場は2ヵ所ありました.Danės gatvė 1にある「Old Ferry Terminal」とNemuno gatvė 8にある「The New Ferry Terminal」です.イルカ館があるクルシュー砂州北部に行く場合は,Old Ferry Terminalを利用した方が良いでしょう.
こちらがOld Ferry Terminalです.旧市街やお城博物館の近くにあります.
チケットは右側に写っている自動券売機で購入します.英語表示もできるので簡単に購入できます.往復で0.8ユーロでした.フェリーの運行は,だいたい1時間に2便ですが,イルカショーがある場合は増便されているようです.
フェリーの出発には少し時間があったので,《ころ》は腹ごしらえです.
蒸したとうもろこしを販売しています.塩,チリ,バニラ,チーズの4種の味がありました.2.5ユーロはちょっと高いなぁと考えながら,《ころ》は最も冒険できそうな味「バニラ」を注文しました.おねぇさんが,フレーバー付きの粉をふりかけてくれました.「バニラってどんなのかなぁ」って思っていましたが,味は甘くなく塩っぽかったです.バニラは香りだけでした.
とうもろこしを食べると,クロアチアのスプリットで食べた屋台のとうもろこしのことを思い出します...いつか「思ひ出」として記事にしようと思っています.
フェリーに乗って...
フェリーに乗ってクライペダの真向かいにあるクルシュー砂丘へ向かいます.
リトアニア本土とはつながっていませんが,砂州の北側は本土とかなり近いので,フェリーでの移動も時間がかかりません.8分程度でした.
こんな景色を見ると,クライペダが港湾都市だということがよく分かります.クライペダはリトアニア第3の都市.物流の拠点です.
スミルティネに着くと,とうもろこしの屋台が目の前に出ていたのですが,今度は食べている暇はないようです.フェリーで一緒に移動してきた人達は到着したとたんに,さっと汽車型の電気自動車に乗り込みました.
《わん》と《ころ》はよく分かっていなかったので,フェリーからゆっくり降りました.なんとか空いている席を見つけて汽車型の電気自動車に乗り込みました.
イルカ館はフェリーの到着地からさらに北にあります.イルカ館までの約1.5kmの道のりは歩いていく人,汽車型の電気自動車で行く人,馬車で行く人と様々です.
《わん》「みんな知っていたから早く降りて汽車に乗ったんだね”」
《ころ》「歩いていくのは大変そうだから,乗れてよかった♪」
汽車型の電気自動車は1ユーロです.チケットはなく,直接おじさんに運賃を支払いました.
イルカ館(Delfinariumas)
イルカ館の方は2014年に再オープンしたばかりなのだそうです.
入口の手前にある窓口に皆が並んでいるので,《わん》と《ころ》も列に続きました.そこはイルカショーのチケット購入カウンターでした.
>電光掲示板を見ると,ちょうど良いタイミングでイルカショーが始まるようです.しかも(16時半からの)この日の最終公演でした.
《わん》「フェリーの時間も,ショーの時間もピッタリだったんだね” 運が良かったねぇ♪」
価格は9ユーロ(大人)です.8月は高いようです.渡されたチケットを見てみると...座席が決められています.日本で見るイルカショーのように好きな場所を選べるわけではなく全席指定席です” チケットを購入した順番に座席が決まっていくようです.目の前に背の高い人が座ったら,ちょっと残念ですね.
「えぇ-っと座席は...」
「あったよ!!」真ん中の方の席で,高さもあります.「見やすい位置で良かったね♪」
いよいよイルカショーの始まりです.
リトアニアのイルカ達は,お腹を見せた背泳ぎみたいなのが得意のようです.ジャンプや泳ぎに加え,ボールや輪っかのキャッチ,バスケットゴールへのシュートなどリトアニアのイルカも頑張っています.が,1匹だけ,やる気のないイルカがいました.やる気がないと言うか“芸ができない”イルカです.でも,ご褒美の餌をもらう時だけは他のイルカよりも早く,正確に動いていました.《ころ》は,なんだかそのイルカに親近感を抱きました.
スミルティネのイルカ館のショーでは,スクリーンも使われていました.
この写真の時はイルカが筆をくわえ,お絵描きをしていました.演技に合わせて背景が変化します.また,子供達向けにイルカの生態や水族館の歴史などを紹介する映像もありました.
イルカショーの間,お客さんは手拍子をするなどすっごく盛り上がっていました.イルカが芸をするのは日本では当たり前のように感じますが,ヨーロッパでは珍しいのだと思います.ちょっとでもジャンプすると,子供も大人も大喜びです.
ショーの最初と最後にドレスアップしたお姉さんとお兄さんが出てきたのが不思議でした.英語での解説はなかったので,何を話していたのかわかりませんがイルカショーには不釣合な感じで...まぁ,それも面白かったです.
イルカ館はイルカショーを見るだけの施設という感じです.施設内にはカフェテリアがありましたが,誰もいませんでした(最終のショーだったからかもしれませんが...).お客さんはイルカショーを見たらすぐに帰っていきました.
馬車に乗って...
イルカ館から出てみると,電気自動車がいなかったので帰りは馬車に乗ることにしました.
馬車は20ユーロなので,ちょっと迷いましたが,一日中歩いていて疲れたので乗ることにしました.フェリーターミナルとイルカ館の間の道沿いには,古い舟や19世紀の漁村の展示があります.
ゆっくり歩きながら,舟を見るのも良いですね”
途中,頑張って歩いてくれている馬がフンをしました.
馬のお尻は,もちろん座席の方を向いています.馬を操るおねぇさんがバケツでキャッチしたのですが,匂いまでは取れません.《わん》と《ころ》が座っている後方に匂いが流れてきました...
20ユーロも払って,ちょっと臭い体験をしてしまいました.
馬車を運転してくれたおねぇさんに記念撮影を頼みました.
馬や馬車全体を入れると,おねぇさんが小さくなってしまいました.手に持ってもらっている《わん》はさらに小さく小さく写っています.
つぎはどこをお散歩しようかなぁ...
【今回のお店】
Lithuanian Sea Museum
Smiltynės Str. 3, LT-93100 Klaipėda
公式URL
http://juru.muziejus.lt/en/index.html
【Klaipėdaへのアクセス】
首都ヴィリニュス市内から車で行く場合は, A1を進みます.クライペダまでは300kmほどありますが,高速道路が整備されています.
(リトアニアでの運転)
速度制限は,街中:50km/h,郊外:90km/h,主要高速道路:110km/hです.ヘッドライトは常に点灯させる必要があります.高速道路は無料です.高速道路にはバス停が設けられていたり,Uターンレーンがあったり,側道を人が歩いていたりするので運転には注意しましょう.
リトアニア
バルト三国の1つでラトビア,ベラルーシ,ポーランド,ロシア(カリーニングラード)と国境を接しています.バルト海をはさんだ西側にはスウェーデンがあります. 1940年に旧ソ連邦に編入され,1990年ソ連からの独立宣言を議会で採択しました.2004年にはエストニア,ラトビアとともにEU加盟しています.リトアニアが2015年1月にユーロを導入したことで,バルト三国すべてでユーロが流通することとなりました. 公用語のリトアニア語はバルト系言語で,ラトビア語と同じグループに属します.宗教は主にカトリックで,文化面はポーランドの影響が大きいと言われています.
国名 | Republic of Lithuania(リトアニア共和国) | |
人口 | 291.6万人 | |
面積 | 約6.5万平方キロメートル | |
言語 | リトアニア語 | |
通貨 | ユーロ(2015年に導入) | |
時間 | UTC+2(日本時間 -7時間,夏季は -6時間) |
二宮書店編集部(2015)『データブック オブ・ザ・ワールド 2015年版』二宮書店.
Danguolė Kandrotienė (2015)「Lithuania 100 places to visit」TERRA PUBLICA(978-9955-652-99-1).
外務省:http://www.mofa.go.jp/mofaj/index.html
Klaipeda Tourism and Culture Information Centre: http://www.klaipedainfo.lt/en/