【訪問日：2016年8月】
今日はコペンハーゲンとその周辺にあるデンマークの宮殿についてのお話です．
デンマーク王室のためにつくられてきた歴史的なの王宮を観光しましょう”
デンマークの君主制は少なくとも1000年は遡ることができ，世界最古の王国と言われています．デンマーク人の敬愛する現在の元首は1972年に即位したマルグレーテ2世女王（Margrethe 2.）です．
首都，コペンハーゲンにはクリスチャンボー宮殿，アマリエンボー宮殿，ローゼンボー宮殿があります．
それぞれの宮殿の思ひ出もご参照ください．
「クロンボー城（Kronborg Castle）」の思ひで…
「フレデリクスボー城（Frederiksborg Slot）」の思ひで…
クリスチャンボー宮殿（Christiansborg Palace）
住所：Prins Jørgens Gård 1, 1218 København
URL：http://kongeligeslotte.dk/en/palaces-and-gardens/christiansborg-palace.html
証券取引所の隣にあるデンマーク最大の宮殿のひとつ．写真は，施設を紹介するパネルです．コペンハーゲン中央駅にも近く，徒歩で10分程度です．
クリスチャンボー宮殿は2度も火災に遭っており，そのたびに再建されています．今の姿は1907年から1928年にかけて行われた再建によるものです．
現在は女王の謁見の際や政府の迎賓館，国会議事堂や最高裁判所といった機能も持ち合わせています．ガイドツアーを申し込めば内部見学できるそうです．ロイヤルキッチンや地下遺跡，チャペルなど個人で見学できる部分もあります． レストランの脇からは，塔に上ることができます．ここはエレベータで登れるのでお勧めですよ♪
ローゼンボー宮殿（Rosenborg Palace）
住所：Øster Voldgade 4A, 1350 København
URL：http://www.kongernessamling.dk/en/rosenborg/
1710年フレデリクスベア宮殿が建てられると王室の住居としての役割が薄れ，私有財産の保存場所として使われるようになりました．宮殿地下にはデンマーク王室の歴史を感じさせる王室コレクション博物館があります．宝石がたくさんありますので，忘れないようにしましょう！
化粧漆喰の天井，ゴブラン織り，バロック風装飾，クリスチャン4西欧時代の大理石張りの居間といった豪華な装飾の部屋も見学できます．心置きなく見るところがたくさんあります．塔も忘れずに（階段ですが・・・）！ 美しい庭園は，春になると何千という花が咲き誇るのだとか…
アマリエンボー宮殿（Amalienborg）
住所：Amalienborg Slotsplads 5, 1257 København K
URL：http://www.kongernessamling.dk/en/amalienborg/
八角形の広場の周りにある4つのロココ調の宮殿．毎日正午にアマリエンボー宮殿の前で衛兵交代が行われています．近衛兵隊たちはローゼンボー城から演奏しながら行進してきます．写真は衛兵交代を見に集まった人々の様子です．
アマリエンボー宮殿（アメリエンボー宮殿）には当初，貴族が住んでいましたが1794年に王宮であったクリスチャンボー宮殿が焼失したため，ここに王宮が移されました．以降，現在に至るまでデンマーク王室の居住地として使用されています．
アメリエンボー博物館として一般公開されており，宝物展示を見ることができます．3つの宮殿の中では一番見学時間が短いです．
次は，コペンハーゲンからちょっと離れたところにある宮殿を紹介します．
クロンボー城（Kronborg Castle）
住所：Kronborg 2 C，DK-3000 Helsingør
URL：http://kongeligeslotte.dk/en/palaces-and-gardens/kronborg-castle.html
シェイクスピアの戯曲『ハムレット』の舞台としても有名なクロンボー城．
クロンボー城は1420年代に“海峡通行税”の徴収拠点として作られた砦を起源としています．要塞やデンマーク軍の基地司令部として利用されていたこともあります．対岸の町はスウェーデン（ヘルシンボリ）です．
現在は博物館となっており，豪華な城の造りを見たり再現された王族の部屋を見学したりできます．中はかなり広いです．階段を上ったり下ったり，見るところがたくさんあります．
また，地下の見学もできます．地下には，ホルガーの像がありますので忘れないようにしましょう．デンマーク人・ホルガーには，デンマークに危機が訪れると地下から出てきてデンマークを救ってくれるという伝説があります．地下には，本当に真っ暗の所もあります．《わん》は，スマートフォンのライト機能を使いました．
お城の屋上にも上ることができます．階段がかなり大変ですが，天気が良ければスウェーデンのヘルシンボリも見えます．
コペンハーゲン中央駅から約45分．Helsingør（Elsinore：ヘルシンユアまたはエルシノア）行きの電車に乗りましょう．駅からは歩いて15分くらいです．城壁沿いに歩いていると，小さなお土産物屋があり，そこでチケットを買います．買い忘れると，門の所から戻らないといけません．結構大変です．
コペンハーゲンの北西に位置する町ヒレロズには2つの宮殿があります．
フレーデンスボー城（Fredensborg Palace）
住所：Slottet 1B, 3480 Fredensborg
URL：http://kongeligeslotte.dk/en/palaces-and-gardens/fredensborg-palace-and-palace-gardens.html
フレーデンスボー城の名は1721年の大北方戦争の終結による平和（Fredens）の世を祝して付けられたのだとか．この城を建てたフレデリック4世はすぐ近くにあるフレデリクスボー城を時代遅れの城と感じておりイタリア・ルネッサンス様式の城としました．
ここは今でも王室に利用されているので，一般公開は7月のみです．ホールとバロックガーデンの見学ができます．
フレデリクスボー城（Frederiksborg Palace）
住所：Frederiksborg Slot 10, 3400 Hillerød
URL：http://www.dnm.dk/UK/Forside.htm
ヒレロド（Hillerød）の町にあるデンマークで最も美しいと言われるルネッサンス風の城．
ウアスン海峡の交通税を資金に例を見ない城が落成したのは1625年のこと．スウェーデン占領下での荒廃や財政難による家具の売却，大火事など様々な災難に見舞われますが，寄付運動に伴う見舞金により1878年に再建されました．
現在は，歴史博物館となており，膨大なコレクションが展示されています．お城の部屋も見どころのひとつです．
今回紹介した各宮殿の博物館は，コペンハーゲンカードで入場可能です．ぜひお散歩してみてください．
つぎはどこをお散歩しようかなぁ...
デンマーク
ヨーロッパ大陸の北部に位置する国で，ドイツと陸続きのユラン（ユトランド）半島，フュン島，シェラン島，スウェーデン南部を挟んで西側に位置するボーンホルム島といった主要な島に加え，450程の島からなる国です．童話作家アンデルセンが生まれた町，オーデンセはフュン島にあります．また，アイスランドの東に位置するフェロー諸島やグリーンランドはデンマーク領です．
世界中で親しまれている玩具レゴ（LEGO）はデンマーク生まれのブロック玩具です．レゴグループは2030年までに石油を使わない素材への全面切り替えを表明しています．企業だけではなく，デンマークは環境対策先進国として様々な対策を行っています．例えば風力発電が大規模に導入されており，（2015年末時点で）516基もの洋上風力発電風車が設置されています．
2000年の国民投票でユーロ参加を否決しており，独自通貨デンマーク・クローネを（DKK）使っていますが，DKKをユーロにペッグさせ，対ユーロ変動幅を一定幅に維持しているため，ユーロとの為替レートが大きく変動する事はありません．
| 国名 | Kingdom of Denmark（デンマーク王国） |
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| 人口 | 570万人 | |
| 面積 | 約4.3万平方キロメートル | |
| 言語 | デンマーク語 | |
| 通貨 | デンマーク・クローネ（DKK） | |
| 時間 | UTC+1（日本時間 -8時間，夏季は -7時間） |
川野祐司（2016）「ヨーロッパ経済とユーロ」文眞堂．
TROJABORGS FORLAG「デンマーク-ある王国-」（ISBN 87-89868-60-9）．
外務省：http://www.mofa.go.jp/mofaj/index.html
Denmark.dk：http://denmark.dk/en/quick-facts/map-of-denmark/svendborg/
VisitDenmark：http://www.visitdenmark.com/denmark/tourist-frontpage
Royal residences：http://denmark.dk/en/society/monarchy/the-main-royal-residence
The Danish Monarchy Official Website：http://kongehuset.dk/en
visitcopenhagen：http://www.visitcopenhagen.com/copenhagen-tourist
