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スウェーデン「ノーベル博物館の思い出」の思ひで…

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain 【訪問日:2012年9月】

 

博物館の時間です.
今日はスウェーデン,ストックホルムの旧市街「Gamla Stan(ガムラスタン)」でお散歩です.

 

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《りん》からのメールは「ノーベル博物館(Nobel Museum)に行ってきてね.ノーベル賞受賞者のパフェも味見してね」とのこと.さっそく,おさんぽスタートです.

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain アルフレッド・ノーベル(Alfred Bernhard Nobel)

 

発明家,アルフレッドノーベル(1833-1896)はスウェーデンの首都,ストックホルムで生まれました.
最も有名な発明品はダイナマイトですが,化学者,発明家,作家,工場経営者として活躍するなど多彩な才能の持ち主であったようです.17歳の若さで,なんと5ヵ国語を自由自在に使いこなしていたのだとか...

 

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こちらはノーベル博物館に展示されているノーベルのデスマスクです.
ダイナマイトを発明したことで多くの資産を得たノーベルは,自身の築いた莫大な私財を人類の幸福に寄与した人に送ることを望みました.そして,ノーベル賞が設立されたのです.

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain ノーベル賞

 

アルフレッド・ノーベルの遺言に従って,国籍を問わず人類に貢献した人々に与えられる賞が設立されました.それがノーベル賞です.
初めて授賞式が行われたのは1901年のこと.X線を発見したレントゲンは第1回ノーベル賞で物理学賞を受賞しました.
ノーベル賞受賞者には賞金の小切手と賞状,メダルが贈呈されます.

 

もともとは物理学,化学,医学・生理学,文学,平和賞で構成されていましたが,1968年に経済学賞(アルフレッドノーベル記念経済学スウェーデン国立銀行賞)が追加されました.経済学賞はスウェーデンの中央銀行,リクスバンク(Sveriges Riksbank)が設立しましたが,選考は物理学賞,化学賞と同様に王立科学アカデミーにより選出された委員会が行います.

 

平和賞以外の5つの賞の祝賀晩餐会は,毎年ノーベルの命日である12月10日にストックホルムの市庁舎にあるブルーホールで行われます.この晩餐会にはスウェーデン国王一家も参加します.
一方,平和賞の式典が行われるのはノルウェーのオスロ市庁舎です.当時,スウェーデンとノルウェーはひとつの王国として統治されていたため,ノーベル賞の受賞は両国で分担して行われることとなりました.現在でもノーベル平和賞はノルウェー国会により選出された委員会が選考します.そしてノルウェーのオスロでノルウェー・ノーベル財団から授与されています.

 

1901年から2014年のあいだに864人の方と25機関がノーベル賞を受賞しました.毎年すべての部門で受賞者が選ばれるわけではなく,また2-3人が同時受賞することもあります. 複数の人が受賞すると,賞金は山分けになります.ちょっと残念ですね.

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain ノーベルの遺書

 

ノーベルが死の数ヵ月前に残した遺書.

 

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博物館にはノーベルの遺書も展示されています.
遺言の中ではノーベル財団の設立にも言及しており,人選や財産の運用を行うノーベル財団が1895年に設立されました.ノーベルは3100万SEK(現在の価値で考えると約17億1600万SEK)を賞設立のために残したとされています.

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain ノーベル博物館(Nobel Museum)

 

ノーベルの遺書など貴重な資料を展示するノーベル博物館はガムラスタンの中心部にあります.
旧市街ガムラスタンはストックホルムの真中にある島(スタッスホルメン島)にあり,中世の雰囲気を味わうことができます.スタッスホルメン島には王宮や大聖堂もあり,観光客が集まる場所です.

 

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この大広場(stortoget)を中心に,周辺には趣のある細い道が張り巡らされています.写真にあるように,中世の家屋を見ることのできる歴史的景観の残る地区です.
ノーベル博物館も18世紀当時の面影を残す建築物としても有名なのだそうです.旧証券取引所の1階部分がノーベル博物館となっています.

 

ノーベル博物館では,ビデオや展示パネル,資料を通してノーベル賞と受賞者,そしてアルフレッド・ノーベル自身を知ることができます.夏期(6月から8月)は毎日営業しており,基本的に10時から20時です.入場料は大人100SEKです.ストックホルムカードがあれば無料となります.

 

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博物館中央部分の天井にはケーブルが張られています.
歴代のノーベル受賞者の肖像画とちょっとした説明が書かれており,回転ケーブルに沿って天井を移動しています.ちょうど写真の上部に写っています.
知っている人は見つかるかな...!?


ノーベル賞受賞者が語る短編映画を放映しているコーナーもありました.川端康成も放映されていました.

 

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定期的に特別展が行われているようです.

ミュージアムショップもありました.受賞者や受賞分野に関する本が販売されていました.あと,賢くなれそうな雑貨も売っていました.ショップではノーベル賞の晩餐会で提供されると言われるchocolate medalも購入することができます.ちなみに...カフェでは20クローナでこのチョコレートを食べることができます.

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain カフェ「ビストロ・ノーベル」

 

ノーベル博物館にあるカフェで使用されている椅子はちょっと特別です.
椅子の裏にはノーベルミュージアムを訪れた受賞者たちの直筆サインが残されており,いくつかは実際に使用されているとのこと.
で,覗いたのですが...見当たらなかったな…

サインが見つからなかったのは残念ですが,Nobel Ice Cream(65クローナ)を食べました.

 

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これは1976年から1998年の間,ノーベル賞記念晩餐会でデザートとして提供されていたものなのだとか.chocolate medalが付いています♪


ノーベル賞受賞者がもらうメダルの片面にはノーベルの横顔が刻まれています.このチョコレートのノーベルの横顔は,物理学,化学,医学,文学のメダルで採用されているデザインです.経済学賞や平和賞では異なるデザインの横顔が描かれています.
メダルのもう片方の面は分野によってデザインが様々です.例えば医学賞のデザインは,病んだ子供のために水を汲む女性の姿が描かれています.また物理学賞と化学賞のメダルでは,自然の真の姿をとらえようとする科学者の姿を象徴したデザインとなっています.


chocolate medalの裏側はどんな絵だったかなぁ...すぐに食べたのでよく見ていませんでした.

 

つぎはどこをお散歩しようかなぁ... 

 


 

【今回の観光地】

Nobel Museum

Börshuset, Stortorget 2, Gamla Stan, Stockholm

 

URL

http://www.nobelmuseum.se/en

 

【Nobel Museumへのアクセス】

 ストックホルム市内の主なスポットは歩いて観光できます.中央駅からは歩いて10分弱で宮殿の近くです.バスはガムラスタンの中は通らないので,3番か53番で「Riddarhustorget」で下車して歩きます.電車(地下鉄)の場合は13,14,17,18,19の電車で「Gamla Stan」下車で歩きます.中央駅から1駅です.

バスの方が歩く距離が短いです.また,バスの場合は,2番などのバスで「Slottsbacken」下車で歩く方法もあります.

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain スウェーデン

 

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スカンジナビア半島の東側に位置するスウェーデン.北西部のノルウェーとの国境にはスカンディナビア山脈があります.国内には約9万もの湖沼が存在し,またストックホルム群島(Stockholms skärgård)には2万4千もの島々が点在するなど独特の地形を有しています.

国土は南北に細長く,国土の約14%は北極圏に位置し,夏至前後の1-2ヵ月は太陽が沈みません.北部の冬は7ヵ月にも及びます.一方,南部は北大西洋海流の影響を受けるため高緯度にもかかわらず比較的温和な気候です.人口の90%は南半分に居住しています.
1995年にEUへ加盟しましたが,国民投票の結果,通貨統合への参加は見合わせており,ユーロは導入していません.
スウェーデンの中央銀行リクスバンク(Sveriges Riksbank)は,1668年に誕生した最古の中央銀行として知られています.

 

国名 Kingdom of Sweden(スウェーデン王国)

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人口 968万人(日本の約0.08倍)
面積 約45万平方キロメートル(日本の約1.2倍)
言語 スウェーデン語
通貨 スウェーデン・クローナ(SEK)
時間 UTC+1(日本時間 -8時間,夏季は -7時間)

 

【参考ホームページ・参照文献】

二宮書店編集部(2014)「データブック オブ・ザ・ワールド 2014年版」二宮書店.

「ストックホルム決定版ガイドブック」,ISBN 978-88-476-1860-2.

 

外務省:http://www.mofa.go.jp/mofaj/index.html
Eurostat:http://epp.eurostat.ec.europa.eu/portal/page/portal/eurostat/home/
国立科学博物館「ノーベル賞100周年記念展」:
https://www.kahaku.go.jp/special/past/nobel/index.html
在日スウェーデン大使館公認 観光情報サイト:http://letsgo-sweden.com/
The Official Web site of the Nobel Prize:http://www.nobelprize.org/