スロベニア 「Bohinjsko Jezero」の思ひで…

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain 【訪問日:2013年8月】

 

観光の時間です.

今日はスロベニアの「ボーヒン湖(Bohinjsko Jezero)」でお散歩です.

 

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ゴレンスカ(Gorenjska)地方にあるボーヒン湖は,スロベニアの国土の約4%を占めるトリグラウ国立公園の敷地内にあります.トリグラウ山を中心に広がるこの国立公園は,全体が自然保護区となっています.
ボーヒン湖では湖畔での建築は制限されているため,澄んだ水や美しい自然が保たれているそうです.

ボーヒン湖周辺には歩いて見に行くサヴィツァの滝と,ケーブルカーで登っていくフォーゲルがあります.

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain ボーヒン湖(Bohinjsko Jezero)

 

Soteskaという町からUkancという町にかけて広がる渓谷がボーヒン(Bohinj)です.湖の南側には2000m級の山々があり,北側にはスロベニアで最も高いトリグラウ山(2864 m)があります.

 

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ボーヒン湖は,以前紹介したブレッド湖の南東約30kmに位置しています.スロベニア最大の氷河湖であるボーヒン湖はブレッド湖の3倍の大きさがあり,透明度が高いことで知られています.

 

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近くで見てみると,ボーヒン湖は海のような色をしていました.青色の濃い部分,薄い部分があり,輝きがとても美しかったですよぉ.

 

バカンスの時期ということもあり,たくさんの人が訪れていました.
みんな,湖のほとりでのんびり過ごしていました.本を読んだり,寝っ転がったり...,泳いだり,舟を漕いだり,バーベキューをしたり...忙しく観光地を巡るのではなく,気の向くままに休暇を過ごしているようです♪ 

 

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湖の東側には,インフォメーションの建物があります.この中では,お土産類も販売していました.スーパー,Mercatorもあります.

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain サヴィツァの滝(Slap Savica)

 

ボーヒン湖の西のほとりから北西に4kmほどいったところにサヴィツァの滝(Slap Savica)がありま す.途中までは車で行くことができます.

 

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この駐車場までは,ボーヒン湖沿いを走って行きます.ボーヒン湖から滝への車道は,狭くて車同士がすれ違うのも大変でした.湖沿いを歩いている人や,自転車に乗っている人もいるので,車の運転には注意が必要です.

駐車料金は3ユーロでした.前の車が駐車料金を払っています.

 

滝までは駐車場で車を止めて,歩いていく必要があります.滝への入場料は,大人2.5ユーロでした. 

 

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看板には20分と書いてありますが,写真を撮ったり景色を見たいすると20分では着きません.走ったらいけるかも.

 

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長い長い道のりです... 滝へは,石灰岩が砕けたような白い砂利道が続いていました.子供を背負って階段を登っているお父さん,そして,もうひとりの子供の世話をするお母さん...とっても大変そうでした.犬を連れて登っている人もいました.犬は元気よく歩いています.

...階段は約550段ありました. 

 

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こちらが,サヴィツァの滝です.全長78mの滝で,地表面から500mの高さに位置しています.

一生懸命歩いてきた人達は,滝を見ながらここで休憩です.いえ,ここで行き止まりです.なので,滝の周りはとても混雑していました.

 

思っていたほど大きな滝ではなく,水しぶきも飛んできません...
でも,せっかくここまで来たので,記念撮影です. 

 

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この滝はサヴィツァ川(全長3.5km)となり,ボーヒン湖に流れ込みます.

トリグラウ国立公園ではトレッキングやハイキングのコースがいくつか整備されているようです.ユリアンアルプス中央にあるコムナ山(1520m)への登山は,サヴィツァの滝の脇がスタート地点なのだとか...この滝に来るだけで,相当疲れたのに...ここがスタート地点だなんて...
おさんぽわんこはケーブルカーで行けるところにします♪

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain スキーセンター・フォーゲル(VOGEL ski senter)

 

ウカンツ(Ukanc)という町から1km程のところに,スキーセンター・フォーゲルへ向かうケーブルカー乗り場があります.

 

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フォーゲルの駐車場は無料だったと思います.

スキーセンターという名称ですが,夏も営業しており,ユリアンアルプスに囲まれたボーヒン湖を見下ろすことができます.さっそく,ケーブルカーに乗ってみます♪

 

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ケーブルカーは大人13.5ユーロでした.価格やタイムテーブルは,以下のページを参考にしてください(http://www.vogel.si/summer/options/cable-car-ride ).

 

ケーブルカーはとっても早く感じました!! 最初に乗った(上りの時)は,ぐんぐん動くケーブルカーが怖いくらいでした.下りは落ちていく感覚です.登っている最中にも,ボーヒン湖を見ることができます.2001年にできたこのケーブルカーは,年間を通して1535mの地点まで連れて行ってくれます♪

 

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とっても良い眺めです♪
スキーセンターのあるフォーゲルはボーヒン渓谷の高地点に位置しています.そこには展望台があり,約1500mの地点から湖を眺めることができます. 

 

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ケーブルカーが到着した地点をお散歩していたら,リフトを見つけました.夏なので,動いていないと思っていたのですが,そうでもなさそうです.すべてのリフトではないのですが,稼働しているリフトもあります.

 

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こちらは,フォーゲルの案内版です.左側には,今日稼働しているリフトが緑色で表示されています.7番の下(車椅子のマークが付いているもの)がケーブルカーです.今日は3番も稼働中♪ 3番は4人乗りのリフトのようです.これに乗ってもう少し上まで行ってみることにしました.

 

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反対側から来る親子が手を振ってくれました♪
このリフト,結構長かったのですが,歩いている人も見かけました...すごいですね.おさんぽわんこは4ユーロを支払い,往復のリフトチケットを買いました.片道だけの切符も買うことができます.


リフトを降りると...
そこは羊だらけでした.草を食べ尽くしています. 

 

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そして,こんなところにも(右の写真の赤い矢印).羊がView pointなのではありません” 羊さんの横を通って,丘を登って行きます.

 

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こんな感じの景色を楽しめます.見えませんが,ボーヒン湖はこの下にあります.

 

疲れたので,ちょっと休憩.
3番のリフトで来たこの地点には,カフェ(VIHARNIK CAFÉ)がありました.
でも... カフェの入口が分かりません.というか見つかりません.一周回ってみても,入口がありません.閉まっているの!? とも思いましたが,コーヒーを飲んでいる人達もいます...

どうやってはいるのかなぁ...困っていると,外の席にいる人が近づいてきました.どうやらこの柵は開閉式.自分で開けて中に入るようです. 

 

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柵に囲まれたこのお店は羊たちが店内に入ってこないように,このような造りになっているようです.
でも,羊たちは負けません.その柵を飛び越えて,入ってきては,食べ物をねだります.逃げ足も早く,作の外に出すのは一苦労です.

おさんぽわんこは,羊に邪魔されないように室内の席を選びました.

 

注文したのは,Home made Štruklji(4.5ユーロ)です.
シュトゥルクリ(Štruklji)というのは,もちもちのクレープ生地でフィリング(具材)を巻いたもの.

 

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スロベニア全土で見られるこのシュトゥルクリという伝統料理は,生地の素となる粉や中に詰めるものが様々あるようです.1930年代頃まではお祭りや祝日の際に作られていたお菓子なのだそうです.
それぞれの地域や家庭,季節によっていろいろな味があるのかもしれないですね”

このお店で食べた,シュトゥルクリはカッテージチーズと林檎ジャム味の温かいスウィーツでした.カッテージチーズや林檎を用いたシュトゥルクリは代表的な物のようです. 

 

そして,
飲み物としてCOCKTA(2.5ユーロ)を注文しました.

 

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コカ・コーラではありませんが,同じような味のソフトドリンクです.コカ・コーラと同じ価格で販売されていました.

 

ケーブルカーで登った地点からの眺めはとても素敵ですが, 

 

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 落っこちないように,注意しましょう”

 

つぎはどこをお散歩しようかなぁ... 

 


 

【ボーヒン湖へのアクセス】

Bled から209号線をBohinjska Bistrica方面へ.リュブリャナから見るとボーヒン湖はブレッド湖の奥にあります.Bohinjska Bistricaからは5キロ程度です.

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain スロベニア

 

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イタリアの東側に位置するスロベニアは,オーストリア,ハンガリー,クロアチア,イタリアと国境を接しており,アドリア海に面する海岸線も有しています.
1991年に旧ユーゴスラビアから独立し,2004年にEU加盟を果たしました.2007年からユーロが使えるようになりました.

 

国名 Republic of Slovenia(スロベニア共和国)

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人口 206.1万人(岐阜県と同じくらい)
面積 2万273平方キロメートル(岐阜県の2倍くらい)
言語 スロベニア語
通貨 ユーロ(2007年に導入)
時間 UTC+1(日本時間 -8時間,夏季は -7時間)

 

【参考ホームページ・参照文献】

「ガイドスロベニア」(ISBN 978-961-6414-58-6)
二宮書店編集部(2014)「データブック オブ・ザ・ワールド 2014年版」二宮書店.

 

外務省:http://www.mofa.go.jp/mofaj/index.html
Eurostat:http://epp.eurostat.ec.europa.eu/portal/page/portal/eurostat/home/


BOHINJ SLOVENIA:http://www.bohinj.si/en
I FEEL SLOVENIA:http://www.slovenia.info/
VOGEL:http://www.vogel.si/summer