【訪問日：2019年8月】
観光の時間です．
今日はオランダの「Amsterdam（アムステルダム）」でお散歩です．
アムステルダムやオランダ全土で使える観光カードと交通機関のチケットについてです．
アムステルダムの観光カード．種類がいくつかあり，何を買うべきか...迷います．また交通機関のカードも色々で，考えるのが面倒です．
オランダでのお散歩を前に，《りん》がいくつか調べてみました．なお価格やサービス内容は2019年秋のものです．
アムステルダム市内の観光カード
アムステルダム市内観光のカードはI amsterdam City CardとAmsterdam Passの2つが代表的なものだと思います．
割引対象になる博物館が多く，公共交通機関が無料になる「I amsterdam City Card」
とエクスカーションツアーも無料になり，観光バス・ボートが無料になる「Amsterdam Pass」
と，それぞれにメリットがあります．観光プランに合った最適なカードを購入できると良いですね”
アムステルダム中央駅目の前にあるこの施設．
I amsterdam City Cardを販売するビジターセンターとAmsterdam Passを販売するSTROMMAの両方のオフィスがあります．
公共交通機関（GVB）のサービスオフィスもありました．
以下，もうちょっと詳しく2つのカードを解説します．
【アイ アムステルダム シティカード】
I amsterdam City Card
アムステルダムの美術館や博物館への無料入場
運河ツアーが1回無料
公共交通機関（GVB）乗り放題
※公共交通機関の乗り降りの際はカードを端末にタッチします．降りる時もタッチする必要があります！
※スキポール空港との行き来はできません．
レストランやショー，レンタサイクルなどでの割引
無料になる施設のリストは公式ページからダウンロードできます．
24時間（60ユーロ）から120時間（115ユーロ）の5種類のカードがある．オンラインまたはアムステルダム3ヵ所にあるビジターセンターで購入できます．スマートフォン用のI amsterdam City Card appもあるそうです．
カードには小冊子・地図が付属しており，アムステルダムの雑誌をもらえます．小冊子はネットでダウンロードできます．
今回はアルクマールからの日帰り観光だったので，I amsterdam city cardの24時間を購入（アイアムステルダムシティカードで観光もご参照ください）．
夏に調べた価格は59ユーロ．《りん》「やっぱり高いね」でも...実際の価格は60ユーロでした（毎年のように値上がりしているのでしょうか!??）．高いけれど，主要観光スポットと公共交通が“この1枚で無料になる”のはとても便利です．
このカードで元がとれたかどうか...
・1日の公共交通：8ユーロ
・運河クルーズ：13.5ユーロ
・レンブラントの家：14ユーロ
・アムステルダム博物館：15ユーロ
・国立美術館：20ユーロ
・ダイヤモンドミュージアム：10ユーロ
＝＝合計80.5ユーロ＝＝
博物館，美術館はかなり速足で見学しています．国立美術館は目的の絵だけを見たって感じ...一つ一つの作品をじっくり鑑賞したいのなら，このカードで元は取れないかもしれません．特に24時間券は損した気分になります．何日も滞在するのならアイアムステルダム シティカードを購入するとお得に過ごせそうですね！
※ゴッホ美術館は予約が必要です．
カード購入時に「ヴァンゴッホ美術館を訪れるなら，事前に時間帯を予約してね！」と説明してくれます．販売場所にWi-Fiがあります．予約にはI amsterdam City Cardの裏面バーコードの下にある番号が必要です．番号は複数人分同時に入力できるので，お友達と同じ時間を予約できます．
「ゴッホ美術館」以外にも「アンネ・フランクの家」も大行列なので事前予約必要と言われています．
【アムステルダム パス】
Amsterdam Pass
30以上のアトラクションや博物館への入場が無料
レストランやクルーズ，自転車レンタルなどでの割引
さらに（通常26ユーロの）hop on hop off bus／Boatも両方無料．その代わりに公共交通機関の利用は含まれていません．が，エアポートエクスプレスの利用は無料になります！
無料となるアトラクションはこちら
アイアムステルダム シティカードと比べ入場無料になる施設は限られますが，RijksmuseumやAmsterdam Museum，Zaanse Schansにある博物館は対象になっています．
アムステルダム パスには無料になるエクスカーションツアーがあります．例えばゴーダ（Gouda）またはアルクマール（Alkmaar）へのチーズマーケット開催に合わせたツアー（通常49ユーロ）が無料になります．
アムステルダム パスは4種類（1日，2日，3日，5日）．
1日券は66ユーロと，アイアムステルダムシティカードよりちょっと高いですが，エクスカーションツアーに参加するのならお得になるかもしれません．
アムステルダムに10ヵ所ほどあるStrommaのオフィスやウェブ購入．モバイルパスをダウンロードできるそうです．
～オランダ全土が対象となっている，博物館のカード．～
【ミュージアムカールト】
Museumkaart
64.9ユーロ．オランダ中の400もの美術館・博物館が1年間入場無料．
ネットで事前購入（オランダ在住者に限る）．仮カードなら観光客でも購入できるが，5ヵ所しか入れない...
【ホランド パス】
Holland Pass
オランダ国内の美術館・博物館などの無料入場と各施設での割引．
Small(Gold×1 Silver×2)：45ユーロ
Medium(Gold×2 Silver×2)：60ユーロ
Large(Gold×3 Silver×3)：75ユーロ
の3種類があり，期間は1ヵ月間．公式サイトから購入しスキポール空港やアムステルダムのチケットオフィスで受け取る．
チケットの使い方（例えばスモールの場合）は，ゴールドと指定されている『アムステルダム国立美術館』とシルバーと指定されている『レンブラントの家』を鑑賞し，シルバーの運河クルーズでチケットを利用するといった感じ．
こちらでアムステルダムのどの施設がゴールドorシルバーなのかが分かります．
オランダの交通機関カード
【無記名式OVチップカールト】
Non-personalised OV-chipkaart
観光客向きではないと思います．
オランダ全土で使用されているスイカのような交通ICカード．カード自体が7.5ユーロで，国鉄利用の場合は20ユーロチャージしていないと乗車できない．チャージは駅の窓口やOVチップカールト用の自動券売機で行う．さらに払い戻しには残高を30ユーロ未満にする必要があるし，手数料（2.5ユーロ）もとられるらしい．
【アムステルダム トラベルチケット】
Amsterdam Travel Ticket
公共交通機関（GVBバス，トラム，地下鉄，フェリー）を自由に乗り降りでき，スキポールアムステルダム空港へは，電車（2等車）またはエアポートエクスプレス（バス397）で行き来できる．乗り降りの際にチェックイン‐アウト（タッチ）をする．駅や空港バスステーション，観光案内所などで販売．
1日券は17ユーロで，2日券，3日券もある．24時間ではなく，最終有効日の翌日の午前4:00まで有効となる．
【アムステルダム&リージョン トラベルチケット】
Amsterdam & Region Travel Ticket
基本はアムステルダム トラベルチケットと同じで，HaarlemやZaandam，Zaandijk Zaanse Schans， Keukenhof Gardensなどちょっと遠くまで行ける．
エリアマップはこちら
1日券は19.50ユーロで，2日券，3日券もある．
【公共交通（GVB）チケット】
GVB Multi-day ticket
GVB(アムステルダム市営交通会社)が運営するトラム・バス・地下鉄のチケット．
1時間券のほか，24時間～168時間券があり，価格は24時間で8ユーロ．空港は範囲外なので注意．乗り降りの際に専用の機械でタッチする（トラムもバスも忘れずにタッチ！）．
アムステルダム中央駅構内にある（上部が青色の）販売機で購入可．Buy disposable GVB chipcardを選択．
1時間券はトラムやバスの運転手から購入できるが，デビットカードかクレジットカードのみの受付で現金で支払うことはできません．
【ホランド トラベルチケット】
Holland Travel Ticket
オランダ鉄道NS，地下鉄，トラム，バスが（オランダ全土で）乗り放題になるカード．国際高速鉄道Thalysでは使えずICEは追加料金が必要．
オランダ国鉄のチケット販売機（GVBの販売機とは異なる）やカウンターで購入できる．
いつでも使えるレギュラーパス（1日券61ユーロ）と，月～金の6:30‐9:00以外に使えるオフピークパス（1日券41ユーロ）がある．どちらも2nd classのみ有効．
日本語で詳しく解説しているページです
https://urtrip.jp/amsterdam-tram-bus-metro/
つぎはどこをお散歩しようかなぁ...
オランダ
西ヨーロッパに位置し北海に面する国．ドイツやベルギーと国境を接している．
国土の約26％が海面下の標高で，最高地点は323mという平坦な土地を持つオランダは，ダムや堤防の建設といった水利事業が古くから行われてきた．風車や水車も土地の干拓のために建てられ，国土を水から守ってきた．限られた土地を有効活用するため，また気候変動による海面上昇への対策として，水上での酪農と製品生産が行われている．主要港湾都市ロッテルダムの港には世界初と言われる水上酪農施設（Floating Farm）が開業（2019年6月）．このように農業・酪農分野における技術革新が続いている国で，ICTを取り入れた先進的なシステム・搾乳ロボットなどを開発するLELY（レリー）社が有名．農産物の輸出はアメリカに次ぐ世界第2位で，園芸（花）の輸出大国としても知られている．アールスメール花市場は有名．
EC（欧州共同体）原加盟国．1992年，EU（欧州連合）の創設を定めた条約が採択されたのはオランダ南部の都市マーストリヒト．
| 国名 | Kingdom of the Netherlands（オランダ王国） |
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| 人口 | 1,718万人 | |
| 面積 | 約41,9万平方キロメートル | |
| 言語 | オランダ語，フリース語（フリースランド州） | |
| 通貨 | ユーロ（EUR） | |
| 時間 | UTC+1（日本時間 -8時間，夏季は -7時間） |
川野祐司（2019）「ヨーロッパ経済の基礎知識2020」文眞堂．
I amsterdam：https://www.iamsterdam.com/en
