【訪問日:2018年9月】
観光の時間です.
今日はノルウェーの「ベルゲン(Bergen)」でお散歩です.
今日はベルゲンの郊外をお散歩です.
バスに乗ってSalhus Tricotagefabrik(ニット工場,The Norwegian Knitting Industry Museum)へ行きました.
ノルウェーニットミュージアムへの行き方
バスセンター(Åsane terminal)で35番バスに乗りSalhusにあるニット工場へ向かいます(なおÅsane terminalから出発する3番や4番のバスでもいくことができるそうです.ベルゲンの公共交通機関skyssでバスの時間などを検索できます).
Åsane terminalまでは,中央駅近くのBergen Busstasjonから300番のバスなどで行くことができます. 300番のバスに乗った場合,15分くらいでÅsane terminalに到着です.
Åsane terminalは工事中でどこが乗り場なのか分かりにくかったです.
でも,iの看板で必要な情報は手に入りました.
《ころ》「35番バスは...日曜日は1時間に1本しかない…」
ちなみに平日でも1時間に1-2本しかない路線です.
日曜日で近くのスーパーが閉まっていたので...バスの待ち時間はガソリンスタンドで買ったポテトを食べて過ごしました.買い物する場所が他にないので,ガソリンスタンドのショップはとても混雑していました.
「あ‼ バス来た♪」35番バスは乗り場Dから出発です.
下車駅はSalhus kaiという駅.14駅目くらい,約15分です.
《わん》「ベルゲンカードでもらった小冊子にはSalhusで下りるって書いてあったから...心配したね」
交通手段が限られている場所へ観光に来たときは,到着したらすぐに帰りの(バスの)時間を確認します!!!《わん》「帰りのバスは毎時25分だね!」
他に観光客がいないような町へ来ました...でもミュージアムへの看板があったので迷わず行くことができました.
「あの白い建物がミュージアムだね!!」
Salhus Tricotagefabrik
営業時間
6月末から8月:日曜から金曜12:00-17:00.
9月から12月8日:火曜から金曜11:00-15:00(日曜は12:00-17:00).
URL:http://www.muho.no/en/the-norwegian-knitting-industry-museum
入場料はガイド付きで90クローネ,見学だけなら70クローネです.ベルゲンカードが使えます.
1859年から約180年間ニット製品を製造していた工場が,ミュージアムになっています.
糸を紡ぐ工程から製品の完成までを見学できます.
お散歩をしたのは9月初旬の日曜日.ガイドツアーに参加するつもりは無かったのですが...ちょうどツアー時間だったようで,案内されてしまいました.ガイドツアーは平日3回(12,13,14時),日曜4回(13,14,15,16時)です.
1858年頃にできた工場は1910年に新しい建物になったそうです.
《ころ》「わぁ...長い機械だね!!富岡製糸場みたい.」
ガイドのお姉さんは,毛糸の方向をそろえツイストする機械などを動かしてくれます.
機械の音”を感じることができます.稼働しているのは1台でもとても大きな音でした.
「フラットニッティングマシンでは,スカーフとか大きいものを.サークルニッティングマシンでは小さいものを作ります」...などなど,糸の巻取りから編み物・縫い物...最終的な製品まで,生産工程を見学できます.
大掛かりな機械は天井付近にも達しています.
面白かったのは靴下マシン.
「3分40秒で1足できます」とのこと.かかとやつま先といった形が複雑な部分も自動で切り返し,どんどん靴下ができていきました.
機械化された生産システム...Salhus Tricotagefabrikはノルウェーの繊維工場の先駆けといえる存在でした.全盛期には700人近い従業員が働いていて,町には住居や学校もあり賑わっていたようです.
ニットブランドのKrone-Macoはノルウェーでとても有名だそうです.
靴下やセーター,下着類のほかスポーツウエアも開発されたそうです.この工場で作っていた柄のパターンも見せてくれました.
見学の最後はショップへ♪
カラフルな毛糸がいっぱい並んでいました.製品販売もしており,セーターは2万5000円くらいでした.ウールの靴下もありましたよ.
繊維工場が操業を終えたSalhusの町はとっても静か.ここまで観光に来る人はあまりいないようです.
帰りのバスが来るまで,Salhusfjordenを眺めて待ちます.
「帰りのバスが来た!!」
1時間に1本しかないので乗り遅れないように,早めにバス停で待っていましょう.
European Route of Industrial Heritage
ヨーロッパ産業遺産を繋ぐプロジェクト,ヨーロッパ産業遺産の道(European Route of Industrial HeritageERIH).
ヨーロッパ全土の1800ヵ所以上の場所が産業遺産として指定されています.アンカーポイントと呼ばれる場所の他,19の地域ルートと14のテーマルートがあります.今回のSalhus TricotagefabrikはEUROPEAN THEMEROUTE“TEXTILES”の一部です.
工場が操業を止めた1989年にERIHに加わり,2001年,博物館として再開しました.
ERIHは観光情報ネットワークとしても機能しており,産業遺産として重要な地や工業化の歴史を紹介しています.
つぎはどこをお散歩しようかなぁ...
ノルウェー
スカンジナビア半島の西に位置し,スウェーデン,フィンランド,ロシアと国境を接している.西側は長い海岸線となっており多数のフィヨルドがみられる.本土の北に位置するスヴァールバル諸島(Svalbard)もノルウェー領.南北に細長い国土は,北半分くらいが北極圏で,夏と冬で昼夜の長さが大きく異なる.フィヨルドと独特の地形を見せる山々,手つかずの自然,オーロラなど大自然の魅力に惹きつけられた人々が訪れる国.
EU加盟国ではないがEEA(欧州経済領域)に参加しているため,EUの単一市場にアクセスできEU加盟国と自由な交易を行うことができる.シェンゲン協定国でもあるため,エリア内の自由な往来も可能.主産業は石油,天然ガスでイギリスやドイツへ輸出している.天然資源からの収入は政府系ファンド「ノルウェー政府年金基金グローバル」に積み立てられており,外国企業に投資されている.GDPに占める割合は小さいが水産業も盛んで,養殖サーモンは日本にもたくさん輸出されている.
国名 | Kingdom of Norway(ノルウェー王国) | |
人口 | 525.8万人 | |
面積 | 約38.6平方キロメートル | |
言語 | ノルウェー語 | |
通貨 | ノルウェ-・クローネ(NOK) | |
時間 | UTC+1(日本時間 -8時間,夏季は -7時間) |
川野祐司(2019)「ヨーロッパ経済の基礎知識2020」文眞堂.
二宮書店編集部(2018)「データブック オブ・ザ・ワールド 2018年版」二宮書店.
外務省:http://www.mofa.go.jp/mofaj/index.html
Visit Norway:https://www.visitnorway.com/
visitBergen.com:https://en.visitbergen.com/