ノルウェー「トロムソ(Tromsø)」の思ひで…

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観光の時間です.
今日はノルウェーの「トロムソ(Tromsø)」でお散歩です.

 

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北ノルウェー最大の町トロムソ(Tromsø).首都オスロから約2時間のフライトで到着です.夏は白夜(5月20日ごろからの2ヵ月間),冬は極夜(11月27日からの約1か月半)やオーロラ(9月から3月)と北極特有の自然を楽しめる観光地です.

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain トロムソの町

町の中心はトロムソイヤ島(Tromsøya)という島で,空港や港,ツーリストインフォメーションがあります.本土側にあるケーブルカーで山の頂上へ行くことができ,美しいフィヨルドと山の景色を楽しめます.写真手前側が本土です. 

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トロムソイヤ島と本土とは橋やトンネルでつながっています.
《わん》「写真では小さな島に見えていますが,観光地を歩いて巡るのは大変です.バスの24時間券を買いましょう.オスロパスのような観光カードはありません.」だって.


18世紀頃には小さな漁村だったトロムソですが,現在では7万5千人以上が住んでいる大きな町となっています.人口が増加した要因は大学や研究機関の存在です.

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Northern Norwegian science center近くの大学キャンパスです.
1972年に開校した大学(Universitetet i Tromsø, UiT:https://en.uit.no/startsida The Arctic University of Norway)は世界で最も北に位置する大学だそうです.UiTは発展に貢献するとともに,北極地域の研究の中心役割も果たしています.
植物園やトロムソミュージアムなど大学が運営する博物館もあり,観光で訪れることができます.


北極圏を超え,さらに350㎞北の地点に位置するトロムソは“ Gateway to the Arctic(北極への玄関口)”とも言われています.1800年代後半から極地探検における主要地となり,北極圏や北極点への探検のスタート地点でした.極地探検の歴史を紹介しているPolar Museumです.

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アムンゼンやナンセンもこの地から探検に出発しています.水族館ポーラリアの近くにはヘルマーハンセン(Helmer Julius Hanssen)の記念碑があります.彼はアムンゼンの極地探検に参加しています.

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《わん》「イヌイットから犬ぞりの操作方法を習ったらしいよ!」
2013年からは8ヵ国が加盟する国際機構,Arctic Council(北極評議会)の事務局が置かれています.

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain トロムソ空港

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トロムソは雨.3日間くらい滞在したのですが雨が降ったりやんだりのお散歩.風が強いと特に寒いです.セーターのみで過ごせる比較的暖かい日もありました.
《ころ》「北極圏を超えると違うね!!」

オスロからの空の旅はいい天気でした.

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《ころ》「あ‼ 丸い虹が出てる♪」

トロムソ空港から市街地までの移動は,エアポートバス(FLYBUSSEN)しかなさそうでした.

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空港にはバスのチケットを買う機械があります.大人100クローネ.クレジットカードで購入できます.レシートがチケットでした.

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バスの運転手さんが「どこまでいくの?」と聞いてくれ,宿泊するホテルの(それなりに)近くでおろしてくれます.空港からは人がいっぱいになり次第出発って感じでした.町中には何ヵ所か乗り場があり,空港へ向かう際もエアポートバスを利用すると便利です.

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水族館ポーラリア近くの乗り場のタイムテーブルです.土日は便数が半分くらいになります.
 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain トロムソのツーリストインフォメーション

住所:Samuel Arnesensgata 5, Tromsø
営業時間:
https://www.visittromso.no/en/content/tourist-information-opening-hours
URL:https://www.visittromso.no/en

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ツーリストインフォメーションがあるのはノルウェー西海岸を行き来している定期観光船フッティルーテンも停泊する港にあります.最近移動したばかりのオフィスで,周辺の工事はまだ続いていました.
ちょうどフッティルーテンの船が来ていました!!

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《わん》「来週は船に乗ってココに来るんだよ! 楽しみだね♪」

インフォメーションは建物の2階です.お土産や周辺のマップも販売やエクスカーションの予約をしてくれます.日本語を話せるスタッフもいるらしいです.

観光情報を掲載している本やトロムソの町のマップは無料でもらえます.この建物にはコートやセーターを販売するお店もありました.

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市内バスのチケットを購入する機械もあります.
【市内のバス】
24時間は大人100クローネです.
(バスに乗る際,運転手から直接1回券(60分有効)を現金で購入できるようです.)
市内を走るバスのうち,2ケタの番号のバスのみ利用可能です.3ケタのバスは郊外へ行くバスなので,このチケットでは乗れません!

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町中のバス停にもチケットを購入機械が設置されていました(このような機械が設置されているところでは事前に1回券を購入できます).
《わん》「機械がないバス停もあるよぉ!」

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バス停に行くと,バスのルートマップやどこに何のバスが来るのかの詳細が示されています.
《わん》「こういうマップが欲しかったけれど,インフォメーションには無かったね...」

※トロムソ公共交通機関(バス)のサイト見つけました♪
バスマップ:https://www.tromskortet.no/tromso/category1138.html


バスのチケットが24時間券だったので,トロムソイヤ島の西にある島へも行ってみました.X43のバスでEidkjosenまで行きました.
《ころ》「あ!トナカイ!?」
バスが急にスピードを落としたと思ったら,トナカイが食事をしていました.

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特に何もありませんが...時間に余裕がある時は,観光地や町の中心だけではなく市街地を見に行っても楽しいです.

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観光地ではないのでバスの運転手さんに心配されることがあります.また,あまり寂しいところに行き過ぎると戻るバスがなかなか来ないという事態に陥るので気を付けましょう!!!! 

  

つぎはどこをお散歩しようかなぁ... 

  


f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain ノルウェー

 

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スカンジナビア半島の西に位置し,スウェーデン,フィンランド,ロシアと国境を接している.西側は長い海岸線となっており多数のフィヨルドがみられる.本土の北に位置するスヴァールバル諸島(Svalbard)もノルウェー領.南北に細長い国土は,北半分くらいが北極圏で,夏と冬で昼夜の長さが大きく異なる.フィヨルドと独特の地形を見せる山々,手つかずの自然,オーロラなど大自然の魅力に惹きつけられた人々が訪れる国.
EU加盟国ではないがEEA(欧州経済領域)に参加しているため,EUの単一市場にアクセスできEU加盟国と自由な交易を行うことができる.シェンゲン協定国でもあるため,エリア内の自由な往来も可能.主産業は石油,天然ガスでイギリスやドイツへ輸出している.天然資源からの収入は政府系ファンド「ノルウェー政府年金基金グローバル」に積み立てられており,外国企業に投資されている.GDPに占める割合は小さいが水産業も盛んで,養殖サーモンは日本にもたくさん輸出されている.

 

国名 Kingdom of Norway(ノルウェー王国)

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人口 525.8万人
面積 約38.6平方キロメートル
言語 ノルウェー語
通貨 ノルウェ-・クローネ(NOK)
時間 UTC+1(日本時間 -8時間,夏季は -7時間)

 

 

【参考ホームページ・参照文献】

川野祐司(2018)「ヨーロッパ経済とユーロ 補訂版」文眞堂.
二宮書店編集部(2018)「データブック オブ・ザ・ワールド 2018年版」二宮書店.

 

外務省:http://www.mofa.go.jp/mofaj/index.html

Visit Norway:https://www.visitnorway.com/

Visit TROMSØ!:https://www.visittromso.no/en 

 Cruise Norway:https://www.cruise-norway.no/