【訪問日:2015年9月】
観光の時間です.
今日はラトビアの「Cēsis(ツェーシス)」でお散歩です.
ラトビア第2の古都ツェーシスは,リーガに次ぐ古い町です.
リーガの北東約90㎞にあるため,リーガからの日帰り観光も可能です.長距離バスなら2時間程度で行くことができるそうです.リーガから電車で行くこともできます.
Vienības Square(Unity square)
町の中心にあるのが統一広場です.ここは自動車も通る場所なので,気を付けてください.
真ん中にあるのはVictory Monument.1952年にはレーニン(V.I. Lenin)像と置き換えられたそうですが,1990年に再び元に戻されました.
この広場はクリスマスや大晦日といったイベントが開催される場でもあります.
800年以上,遡ることのできるツェーシスの歴史.ツェーシスの町810周年を記念したTown Festival “Cēsis 810”が開催されます.2016年7月22日から7月24日,町の歴史を祝ったお祭りが行われる予定です.クラシック音楽祭や花火,地元ビールの提供など様々なイベントが予定されています.
ツーリストインフォメーション
リーガとタルトゥを結ぶ経由地であったツェーシスには立派なお城が造られました.ツェーシスの町のツーリストインフォメーションは,そのお城の敷地内にあります.
お城には主な建物(見学スポット)が3つあります.
Medieval castle
Cēsis castle manor house
Exhibition hall
さらに庭園(Castle Park)もあります.
Cēsu Pils komplekss
ツーリストインフォメーションのある建物からスタートです.
コンビチケット(Medieval castle,Museum,Exhibition hall)は5ユーロ(大人)でした(2016年夏は6ユーロとなっています).敷地内のマップは別売りで30セントでした.
【Cesis Medieval castle】
城は建設や拡張が繰り返され,強固な石壁が造られたのは16世紀初めのころです.リヴォニア戦争(1558–1583)などで深刻な被害を受け,1700年ごろからは軍事目的で使われることは無くなりました.
中世の城見学は,ランタンを持って出発します.ろうそくの火は本物です.購入した地図を見ながら...南の塔と西の塔を目指します.まずは南の塔.
The Southern Tower
南の塔には地下牢が残されています.小さな穴から地下へ降りる必要があるのですが...ランタンを持って降りることはできません.最初の難関.梯子です.
梯子の途中は真っ暗ですが,下へ降りると明かりがついていました.何もありません.狭い空間です.500年前からあった地下牢の気味悪さを体験...する場所なのだそうです.
The Western Tower
西の塔は最上階まで上ることができます.
暗くて狭い,らせん階段です...ランタンを持っていないと見えないほど暗いのですが,片手がふさがれると上るのが大変です.114段くらい上ります.
タワーの屋根裏からは城址(Ruins of the Medieval Castle)やツェーシスの町も見えます.
800年以上,歴史をさかのぼることができるツェーシス城.ラトビア国内でも保存状態の良い廃墟なのだそうです.
暗いので本当にランタンが必要ですが,足元もかなり危険です.階段の段差が大きかったり,段差がバラバラだったり,らせん階段が右回り⇒左回りと途中で変わったり...
歩きやすい靴で観光してください.
中世の城の見学はここで終わりです.
ランタンを吹き消し,インフォメーションでランタンを返却します.次はミュージアムのコーナーです.
【The Cēsis Manor - House or Cēsis New Castle】
インフォメーションのあるNew CastleはCēsis History and Art Museumとなっています.
18世紀中ごろに建てられたこの建物は当時の領主ズィーヴァー(Sievers)家の館です.ズィーヴァー家は第一次世界大戦までここに住んでいたそうです.ツェーシス歴史美術博物館となったのは1949年のことです.
ミュージアムも結構広く,階段を上ったり下りたり大変でした.
18世紀から19世紀にかけての外観,内装が再現されているそうです.
ここでも,タワーのてっぺんに上ることができます.タワーへの矢印(看板)から97段...
タワーからはツェーシス旧市街と城址を見渡せます.
最後にもう一つのアートミュージアムへ行きます.
【Cēsis exhibition hall】
貴族の馬のために建てられた厩舎であり,1920年代まで荷馬車を置いておく場所としても使われていました.19世紀前半に建て直されています.
木で造られた2階部分ではコンサートが行われたりするそうです.
全てで5ユーロ.見るとこたくさんいっぱいで,お得な感じですが,ちょっと疲れちゃいました.
まだ最後ではありませんでした.城の北側は公園となっています.
Iron Age Hillfort
1000年以上前にあった古代の丘上集落があったと言われる場所.木製の城が建っていたのだとか.
Castle park
池です.
いいところでしたよ.でも,お散歩をした日は雨が降っていたので,庭をゆっくり見ることはしませんでした.
この日は町でイベントが開催されるようで,城の庭では準備が行われていました.
テントを張ったり,マイクをセットしたり,みんな忙しそうです.スカートやヒール,スーツといったきちんとした服を着た人たちが集まってきていました.
レストランへ行こうと思ったのですが,お客さんがいっぱいで入れそうにありません.また今度,ゆっくりお散歩しよう.
つぎはどこをお散歩しようかなぁ...
【今回の観光地】
Cēsu Pils komplekss
Pils laukums 9 Cēsis
開館時間:
5月1日から9月30日
【Medieval Castle】10:00-18:00
【Cēsis History and Art Museum exhibitions in manor house】10:00-18:00(月曜は休館)
【Cēsis Exhibition hall】10:00-18:00(月曜は休館)
10月1日から4月30日
【Medieval Castle】10:00-17:00(月曜は休館,日曜は16時まで)
【Cēsis History and Art Museum exhibitions in manor house】10:00-17:00(月曜は休館,日曜は16時まで)
【Cēsis Exhibition hall】10:00-17:00(月曜は休館,日曜は16時まで)
チケットは終了時間の45分前までに購入してください.
公式URL::http://cesupils.lv/en/
【ツェーシスへのアクセス】
リーガとツェーシスは,90㎞くらい離れています.車で行くと1時間15分くらいかかります.A2(E77)を利用します.
城の近くにも駐車場があるのですが,この日はイベント開催日だったようで利用できませんでした.Dzintara iela 3辺りにある駐車場に止めました.お城までは歩いて10分くらいの所です.
ラトビア
バルト三国の真ん中に位置する国で,エストニア,ロシア,ベラルーシ,リトアニアと国境を接しています.また西側はバルト海(リガ湾)に面しています.
1991年に旧ソ連から独立し,2004年にはエストニア,ラトビアとともにEU加盟しています.ラトビアは2014年にユーロを導入しました.
ハンザ同盟の都市として発展した地が多く,文化面ではドイツやポーランドの影響が大きいと言われています.公用語のラトビア語はバルト系言語で,リトアニア語と同じグループに属します.キリスト教徒の多くは福音ルーテル派でありエストニアと同じで,カトリックの多いリトアニアとは異なります.
国名 | Republic of Latvia(ラトビア共和国) | |
人口 | 215万人 | |
面積 | 約6.5万平方キロメートル | |
言語 | ラトビア語 | |
通貨 | ユーロ(2014年に導入) | |
時間 | UTC+2(日本時間 -7時間,夏季は -6時間) |
二宮書店編集部(2016)「データブック オブ・ザ・ワールド 2016年版」二宮書店.
外務省:http://www.mofa.go.jp/mofaj/index.html
ラトビア政府観光局公式ポータル:http://ww3.latvia.travel/ja