【訪問日:2015年8月】
観光の時間です.
今日はラトビアの「Kuldīga(クルディーガ)」でお散歩です.
ヴェンタ川沿いにあるクルティーガは中世のロマンチックな雰囲気を残した魅力的な町です.小さな町ですが,2008年には1万248人もの人が訪れた人気の町です.
Ventas rumba
最初の写真は,ヨーロッパ最大の幅を持つ天然の滝として知られるヴェンタの滝です.visit.kuldiga.lvによると,全体で249mもあるそうです.500フィート(約150m)くらいと説明しているものもあります.
春と秋には魚が遡上するため,珍しい現象の見られるスポットとして紹介されています.かつてクルティーガは‟空中で魚を捕れる町(you can catch salmon in the air)”と言われていたそうです.
滝の上を歩いて渡ることができます.滝の正面に位置するのがレンガ橋です.
Senais ķieģeļu tilts pār Ventu
1874年に造られたヴェンタ川に掛かるレンガ橋.
164mの橋には7つのアーチがあります.
この橋の長さや幅にはロシア皇帝時代の交通基準が適用されているのだとか.2頭立ての馬車が双方向で通れる広さのようです.
《わん》「ヨーロッパで最も長いレンガ道路橋のひとつなんだって.映画のロケ地としても使われたらしいよ.」
1900年代の再建ではコンクリートが使われたり石畳が舗装されたりしましたが,2008年の復元作業では,当時の街灯が再現されました.
《ころ》「ランプ? どんな形だったかなぁ?」
この橋からは長いヴェンタの滝,全体を眺めることができます.
kuldigas novada muzejs
クルティーガ地域博物館(http://www.kuldigasmuzejs.lv/en/)です.ヴェンタ川沿い(レンガ橋の近く)にあります.
この建物は‟Villa Bangert”.Bangert大佐はこの家をフィアンセのために購入しました.1900年のパリ万博におけるロシアパビリオンにあったもの...という説もあるそうです.
入館料は1ユーロ...だったのですが,2016年夏には1.5ユーロとなっていますね.でも,展示も充実していたし安い方だと思います.
2階部分には,20世紀初頭の裕福な家庭の部屋が再現されています.
キッチンの展示では,焼きかけのクッキーがあったり砂糖入れには砂糖が入っていたりと,実際に人が住んでいるかのような展示で,見ていて楽しかったです.英語の解説もありましたよ.
カード(トランプの札)コレクションもありました.いろんなデザインのトランプがいっぱいです.
住所:Kuldīga, Pils street 5
営業時間:火曜から日曜(10:00-18:00,火曜のみ12時から)
ミュージアムの周りは,THE TOWN GARDENになっています.2010年に修復作業が終わったため,比較的きれいな公園です.
犬の散歩は可能ですが,フンを置き去りにしてはいけません!
公園内には1242年に建てられた城(first stone castle)の壁や貯蔵庫の一部分が残っているそうです.夏にはオープンエアーシネマというイベントがあります.
THE ALEKŠUPĪTE WATERFALL
クルティーガの町には,もうひとつ「最も××な滝」があります.
この滝は,現在のところラトビアで最も高い滝なのだそうです.
《ころ》「本当かなぁ⁉.だって4.5mしかないよぉ.」
滝の横には,水の流れを利用した製紙工場があったそうです.
町中を流れるのはアレックスの小川(Alekšupīte).
クルティーガが「ラトビアのヴェニス」と言われる所以は,建物の間を縫うように流れるアレックスの小川にあります.
旧市街には煙突のある家,赤いレンガの家,木造の家など歴史的な建物が残されています.
中世の町の雰囲気を感じることができるクルティーガの旧市街は,レンガ橋とともにユネスコ世界文化遺産の候補となっています.
Tourist train ‟Ludis”
クルティーガの町中を走ってくれるTourist train Ludis.クルティーガの滝の近くにある駐車場が乗り場でした.
平日は12:00-18:00,土日は11:00-19:00.1時間に1便(00分に出発)あるみたいです.
《わん》「歩き疲れたから乗りたかったんだけど...時間が合わなかった.」
つぎはどこをお散歩しようかなぁ...
【クルティーガへのアクセス】
リーガとクルティーガは,150㎞くらい離れており,車で行くと2時間くらいかかります.A10‐P130とP120を利用,A9‐P108を利用などいくつか道があります.
旧市街の中心地に駐車するのは大変でした.Pと書かれていても2‐3台しか止められなかったりします.旧市街からヴェンタ川を渡ったところにあるカフェ「Pīlādzītis」(stendes iela 2)には比較的大きな駐車場がありました.観光シーズンは車が多いと思います.
ラトビア
バルト三国の真ん中に位置する国で,エストニア,ロシア,ベラルーシ,リトアニアと国境を接しています.また西側はバルト海(リガ湾)に面しています.
1991年に旧ソ連から独立し,2004年にはエストニア,ラトビアとともにEU加盟しています.ラトビアは2014年にユーロを導入しました.
ハンザ同盟の都市として発展した地が多く,文化面ではドイツやポーランドの影響が大きいと言われています.公用語のラトビア語はバルト系言語で,リトアニア語と同じグループに属します.キリスト教徒の多くは福音ルーテル派でありエストニアと同じで,カトリックの多いリトアニアとは異なります.
国名 | Republic of Latvia(ラトビア共和国) | |
人口 | 215万人 | |
面積 | 約6.5万平方キロメートル | |
言語 | ラトビア語 | |
通貨 | ユーロ(2014年に導入) | |
時間 | UTC+2(日本時間 -7時間,夏季は -6時間) |
二宮書店編集部(2016)「データブック オブ・ザ・ワールド 2016年版」二宮書店.
外務省:http://www.mofa.go.jp/mofaj/index.html
ラトビア政府観光局公式ポータル:http://ww3.latvia.travel/ja
Visit Kuldiga:http://www.visit.kuldiga.lv/en/