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ラトビア 「Daugavpils」の思ひで…

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain 【訪問日:2015年8月】

 

観光の時間です.
今日はラトビアの「Daugavpils(ダウガフピルス)」でお散歩です.

 

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《りん》「ダウガフピルスはラトビア第二の都市だけれど,ガイドブックなどでほとんど紹介されてないよ.お散歩してみて‼」

《りん》からのメールに,《わん》「...えっと,どこどこ?」地図で探してみると,ラトビアの南東部にありました! リトアニアとの国境沿いです.

 

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ラトビアを訪れる観光客が増加傾向にあるにもかかわらず,ダウガフピルスという町を訪れる人は未だに少数のようです.Central Statistical Bureau of Latviaによると2016年第1四半期にラトビアを訪れ宿泊した観光客は36万6000人.外国からの観光客の増加率は前年同月比で2.5%増加でした.観光客の宿泊日数も増加(7.6%)しており,平均宿泊日数は2.1泊です.
観光客の86.0%が首都であるリガ(Rīga)に宿泊しています.またリガの近くの海辺リゾート,ユールマラ(Jūrmala)も人気です(5.5%の観光客が宿泊).ダウガフピルスを宿泊先に選ぶ観光客はわずか0.9%です.
(データはCSB「The number of foreign visitors in Latvia keeps increasing」より.)

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain ラトビアの地域

 

ラトビアには4つの歴史的地域区分があります(Zemgaleの南東部をSēlijaとし,5つに区分することもあります).
西側に位置するKurzeme(クルメゼ)
北側に位置するVidzeme(ヴィゼメ)
南側に位置するZemgale(ゼムガレ)
東側に位置するLatgale(ラトガレ)

 

クルメゼ地方には港町ヴェンツピルス(Ventspils)やリエパーヤ(Liepāja),クルディーガ(Kuldīga)といった町があります.ヴィゼメ地方にはリトアニアの首都リガがあります.ゼムガレ地方には有名な観光地,ルンダーレ宮殿(Rundāles pils)がります.

ロシアに近いラトビア東部,ラトガレ地方はガイドブックなどでほとんど紹介がありませんでした.

 

【ラトガレ地方】
「ブルーの湖を持つ土地」と呼ばれるラトガレ地方には,たくさんの湖があります.
ダウガフピルス近郊の宿泊施設を探していると,「湖畔の一戸建てをまるごと貸します」といった施設も出てきます.写真を見ると...とても美しいところです.何もなさ過ぎて心配になりますが...

湖の多い地域ラトガレ地方には,ラトビア最大級の湖,ルバーンス(Lubāns)とラーズナ(Rāzna)もあります.樺の森,渡り鳥など美しい自然が都会の生活に疲れた人々を引き付けているのだとか.隣国の影響を大きく受けているため‟ラトビアっぽくない”部分があり,他の地域と違った印象を持つ人が多いそうです.英語版のラトビア政府観光局公式ポータル(http://www.latvia.travel/en/article/latgale)ではラトガレ地方にはラトビアで唯一,独自の言語があり,現在でも使われていると紹介されていました. Latgallianの使う方言は他地域のラトビアの人が聞いても理解できないこともあるそうです.市内にあるDaugavpils Theatreではラトガレの言葉で上演されることもあるようですよ.また,大多数の人がカトリックを信仰しているのもこの地域の特徴なのだそうです.

 

ラトガレ地方最大の都市,またラトビア第二の都市ダウガフピルスとはどんな街なのでしょうか!??

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain ダウガフピルス

 

街の名は市内を流れるダウガヴァ川(Daugava)に由来しています.

 

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ダウガヴァ川はラトビアで最も長く全長1022㎞にもおよぶ川で,ロシアからラトビアの首都リガへと流れています.

人口は約9万6000人.50%近くをロシア系が占めています.ポーランド系やベラルーシ系の人も生活しています.ダウガフピルスはラトビア東部の文化の中心であると同時に,多国籍の文化が反映された地なのだそうです.
ダウガフピルスは国境沿いにあり,ベラルーシやリトアニアと国境を接しています.

 

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リトアニアとダウガフピルスはE262という道で結ばれています.国境付近(リトアニア側)には「CURRENCY EXCHANGE(両替所)」と書かれた小屋がありました.2013年までラトビアではラット,2014年までリトアニアではリタスが使われていました.現在ではバルト三国の全ての国でユーロが使われています.

 

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現在では,もちろんパスポートチェックなどありません.国境には「ラトビア」と書かれた看板が立っているだけです.「ラトビア」の看板の後には,ラトビア国内における速度制限などが書かれた看板が設置されています.

 

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自動車で国境を超えると,必ずこの看板を目にします.


ダウガフピルスは鉄道のジャンクション(連絡駅)としても重要な役割を果たしています.

 

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ダウガフピルス駅の写真です.乗客を運ぶ列車だけではなく貨物線ももあるそうです.鉄道関連はダウガフピルスの重要な産業であり雇用も生み出しているのだとか.

 

駅の正面から真っすぐ伸びる通りが「Rīgas iela」です.1970年代の終わりころに整備された通りで,途中までは歩行者専用になっています. 

 

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2009年に再整備されたとのことで,舗装状態も良くきれいな通りです.
お散歩してみましょう♪

 

  f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain Rīgas iela

 

ダウガフピルス鉄道駅の目の前には,水が流れ落ちる階段状の噴水(water cascade)がありました.

 

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《ころ》「あ‼ カフェだ.」
駅の近くにあったカフェで,さっそく,おやつの時間になりました(「Daugavpilsのカフェ」を参照).

 

Rīgas ielaはたくさんの観光客がショッピングをするようなにぎやかな通りではありませんでした.お土産物屋が並んでいるわけでもなく,靴,服,眼鏡,おもちゃなど地元の人が買い物をしそうな店ばかりです.この日は《わん》と《ころ》以外の観光客はほとんどいませんでした.


【St. Peter's in Chains Roman Catholic Church】 

 

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39 Rigas Streetにあります.門が閉っていたので,中に入ることはできませんでした.1849年頃に建てられ,1934年に再建されました.バチカンにあるSaint Peter’s Basilicaに似ているのだそうです.

この教会まで来ると,Cietokšņa ielaと交差し歩行者専用ではなくなります.でもRīgas ielaはダウガヴァ川まで続いています.

 

  f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain 街中

 

Rīgas ielaがCietokšņa ielaと交差しているところにはショッピングセンターがありました.

 

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"Solo" Shopping Centre(http://www.soloparks.lv/)です(9 Rigas Street).写真にメインで写っている「Mego」とは食品スーパーのことです.スーパーマーケット以外にも,服や靴を売る店舗やピザ・レストラン「Čili pica」などがあります.
すぐ近くには"Ditton Nams" Shopping Centreという別のショッピングモールもありました(60 Cietoksna Street).

 

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こちらにはスーパーマーケット「Rimi」が入っています.
ショッピングモール周辺では街の人を多く見かけました.車もけっこう走っていて,駐車スペースを見つけるのが大変です.今回は近所の野外マーケットの無料駐車場に止めました.

Rīgas ielaを(ダウガヴァ川へ向けて)進むとĢimnāzijas ielaと交差します.ここにツーリストインフォメーションがあります. 

 

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インフォメーションにはマグカップやマグネット,ポストカードなどお土産としてよく売られている商品がありました.夏季は10時から18時まで営業していますが,月曜日と日曜日は15時ぐらいで閉ります.
インフォメーションが入る建物はNity Houseという大きな建物です(22a Rigas Street). 

 

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ここにはインフォメーションの他にもDaugavpils theatreやthe Latvian Cultural Centre,Latvian Houseなどがあります.シアターはラトビア国内でも古くからある専門的な劇場のひとつと紹介されています.160年近い歴史があるようです.Latvian Houseでは,ダウガフピルス地域で使われていた昔の品々が展示されているそうです.主に19世紀から20世紀前半の品です. 

 

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伝統的な衣装や中流家庭の当時の生活の様子を見ることができるそうだったので,行ってみたかったのですが...今日は空いていませんでした.開館している日時が限られており,水曜の10時-18時と金曜の10時-17時です.一生懸命探してやっとたどり着いたのに...残念です.住所は22 Rigas Streetですが,入口はSaules Streetにあります.

Latvian Houseの向かい側にあるのがSt. Alexander Nevsky Russian Orthodox Chapelです. 

 

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空色の丸屋根が特徴的な建物です.2004年に建てられました.この場所には St. Alexander Nevsky Cathedralがあったのですが,ソ連時代の1961年に閉鎖され,69年には破壊されてしまいました.かつてここにあったカテドラルを思い起こさせるシンボル的存在なのだそうです.
このチャペルはAndrejs Pumpurs Public Gardenの一角にあります.公園の中央には“A Girl with a Lily”という噴水あり,街の人の待ち合わせ場所としてよく使われているそうです.

ダウガフピルスの街中には,公園や広場が何か所もあります.

 

Dubrovina park(Dubrovin Park)はRīgas ielaとParādes ielaの間にあります.
この公園の造園を積極的に進めたのが1876年から1890年の間市長を務めたPavel Dubrovin氏です.

 

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こちらがP. Dubrovinの銅像です.帽子をかぶったおしゃれな姿です.一緒にお散歩させてもらいました.
公園の噴水は暑い夏の日の憩いの場となっているようです.

 

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この日もたくさんの人が噴水の周りで休憩していました.歩き疲れた《わん》と《ころ》もベンチで一休みです.

 

  f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain ダウガフピルスの中心街

 

今回お散歩したのはUnity Square周辺です.ダウガフピルスの中心部の街並みにはエカテリーナ女帝の命により建設された当時の原型が残っているそうです.ショッピングセンターの周辺など人や車でごちゃごちゃとした雰囲気の場所もありましたが,広場や通り沿いには花が植えられていて,きれいに整備されていました.

こちらはダウガフピルスの紋章です.

 

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青色を背景にした紋章には上部にユリ(lily),真ん中部分には川,下の部分には城の壁がデザインされています.町中には花で彩られた紋章がありました.ラトビア語でpilsは城を意味します.ということで,ダウガフピルスは「ダウガヴァ城」という意味になります.
ラトビア第二の都市ダウガフピルスは,歩行者専用の通り沿いのベンチや公園でのんびりとくつろいで,ゆっくり時間を過ごす街ですよ♪

 

つぎはどこをお散歩しようかなぁ... 

 


(ラトビアでの運転)

速度制限 街中:50km/h,郊外:80km/h,主要高速道路:90km/hです.ヘッドライトは常に点灯させる必要があります.高速道路は無料です.
2014年夏に訪れた時は,特に東部において工事区間が多く移動に時間がかかりました.また,アスファルトではない道路も多くあります.

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain ラトビア

 

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バルト三国の真ん中に位置する国で,エストニア,ロシア,ベラルーシ,リトアニアと国境を接しています.また西側はバルト海(リガ湾)に面しています.
1991年に旧ソ連から独立し,2004年にはエストニア,ラトビアとともにEU加盟しています.ラトビアは2014年にユーロを導入しました.
ハンザ同盟の都市として発展した地が多く,文化面ではドイツやポーランドの影響が大きいと言われています.公用語のラトビア語はバルト系言語で,リトアニア語と同じグループに属します.キリスト教徒の多くは福音ルーテル派でありエストニアと同じで,カトリックの多いリトアニアとは異なります.

 

国名 Republic of Latvia(ラトビア共和国)

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人口 215万人
面積 約6.5万平方キロメートル
言語 ラトビア語
通貨 ユーロ(2014年に導入)
時間 UTC+2(日本時間 -7時間,夏季は -6時間)

 

【参考ホームページ・参照文献】

二宮書店編集部(2016)「データブック オブ・ザ・ワールド 2016年版」二宮書店. 

外務省:http://www.mofa.go.jp/mofaj/index.html

ラトビア政府観光局公式ポータル:http://ww3.latvia.travel/ja

daugavpils:https://www.daugavpils.lv/

Daugavpils novada tūrisma informācijas centrs:http://www.visitdaugavpils.lv/en