エストニア 「クレマエ女子修道院」の思ひで…

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain 【訪問日:2015年9月】

 
観光の時間です.
今日はエストニアの「クレマエ(Kuremäe)」でお散歩です.

 

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エストニア北東部の地域Ida-Viru County(イダ・ヴィル県).その中でも東側,ロシアと国境を接している場所にILLUKA VALDはあります.森や湖,湿地に囲まれた自然豊かな場所なのだそうです.ILLUKA VALDのほぼ中心地にKuremäeという村があります.この村にあるのがクレマエ女子修道院(ピュフティツァ女子修道院)です.

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain Kuremäe klooster

 

クレマエの町の中心にあるクレマエ女子修道院.エストニアで唯一のロシア正教女子修道院です.
19世紀に創設されソ連時代を通して現在も活動しています.

ちょっと離れたところに車を止めた《わん》《ころ》.修道院の近くにはお墓がありました.

 

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《ころ》「不思議な形の十字架だね」
見慣れた十字架とはちょっと形が違います.

 

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先端部分が8か所あることから八端十字架といいます.
ロシア正教会だけではなくウクライナやベラルーシ,ブルガリアといったスラヴ系の教会で広く使われているそうです.

《ころ》「あ‼ 修道院が見えてきたよ」 

 

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入場は無料です.いくつかの教会と建築物からなる修道院です.1891年に完成して以来,ずっと活動を続けているそうです.

 

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門が開いていれば,中を自由に見学できます.建物内は写真撮影禁止です.
手入れの行き届いた庭にはたくさんの花が咲いていました.
 

 

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バラ,マーガレットなどが綺麗に咲いています.敷地内では何度か修道女さんの姿を見かけました.

教会関係のものを扱っている建物内ではポストカードも販売していました.せっかくなので買っていくことにした《わん》.修道女さんとのやり取りは,もちろん英語ではありません.欲しいものを指さしで伝えると,計算機に金額を表示して見せてくれます.言葉は通じませんが,とっても優しく対応してくれました.

 

大聖堂には聖母昇天のイコンがあります. 

 

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『聖母昇天を描いたイコンは聖堂の祭壇に向かって右側の柱にかけられている』とのことでしたが...
《ころ》「あれで合ってたかな⁉ 左側のってのは...あれかな⁉.右側だったっけ???」
近づけないのでよく見えませんでした.
このイコンはクレマエの牧夫によって見つけられたと言われており,16世紀にはすでにイコンを保存する礼拝堂が造られていたそうです.

 

建物の外側にも美しいペイントが施されていました. 

 

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敷地内の地面は石やレンガで舗装されており,石造り風な建物と調和していて美しく見えました.

 

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猫もここにいると立派に見えます.
《ころ》「この猫は,ここで生活してるのかなぁ⁉」毛がサラサラしていそうで,綺麗に見えます.

立派な建物や整えられた庭とちょっと不思議な場所で静かな空間でした.

 

つぎはどこをお散歩しようかなぁ... 

 


【今回の観光地】

Kuremäe klooster(Pühtitsa Jumalaema Uinumise Nunnaklooster)

Kuremäe küla, Illuka vald, Ida-Virumaa

開館時間:毎日7:00-19:00
英語ではKuremäe Convent(The Pühtitsa Dormition Convent)と表記されます.

公式URL:http://www.puhtitsa.ee/(ロシア語のみ)

 

【クレマエ女子修道院へのアクセス】

車で来ることができます.
町の名前「KUREMÄE」と書かれた方向を目指します.修道院の目立つ看板はありませんでした.
32号線(Jõhvi-Vasknarva)に入ります.駐車場は修道院から100mほど離れた場所にあります.

 

(エストニアでの運転)
速度制限 市街地:50km/h,郊外:90km/h(夏期は110km/hとなる場所もあります)です.ヘッドライトは常に点灯させる必要があります.高速道路は無料です.

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain エストニア

 

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バルト三国の最も北に位置する国で,ラトビア,ロシアとは陸続きで国境を接しています.バルト海を挟んで北側にはフィンランドがあり,ヘルシンキとタリンの間ではフェリーも運行されています.言語や文化はフィンランドなどの北欧とよく似ていると言われており,バルト三国でエストニアだけが異なる言語グループに属しています.
2011年にバルト三国で最初にユーロを導入しました.EUへは2004年に加盟しています.
IT立国化が推進されているエストニアでは国政選挙もネット上で行うことができ,ITを通じた効率化が進められています.マイナンバーのICカードも普及しており,行政や納税の時だけでなく銀行のオンラインログインなどにも利用されています.インターネット電話サービスのSkype(スカイプ)がエストニアで開発されたことも有名です.ITイノベーション産業の誘致・育成が積極的に行われており,日本との間ではIT・サイバー分野での協力が行われています.

 

国名 Republic of Estonia(エストニア共和国)

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人口 131万人
面積 約4.5万平方キロメートル
言語 エストニア語
通貨 ユーロ(2011年に導入)
時間 UTC+2(日本時間 -7時間,夏季は -6時間)

 

【参考ホームページ・参照文献】

二宮書店編集部(2016)「データブック オブ・ザ・ワールド 2016年版」二宮書店. 

外務省:http://www.mofa.go.jp/mofaj/index.html

エストニア エストニアの古き町並みと田園,ISBN 978-9985-9969-04.

Visit Estonia:http://www.visitestonia.com/en/