デンマーク 「エスビャウの郊外」の思ひで…

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain 【訪問日:2016年8月】


観光の時間です.
今日はデンマークの「Esbjerg(エスビャウ)」でお散歩です.

 

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ユラン半島(ユトランド)西岸にあるエスビャウのランドマークといえばこの彫刻!
Man meets the seaという作品で,Svend Wiig Hansenによるものです.Man at the seaと表記されていることもあります.

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain Mennesket ved Havet

 

Man meets the seaはエスビャウ(行政機関)設立100周年を記念して1994年に創られました.白く巨大な4人はワッデン海そして北海を見つめています.

 

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「とぉっても高いなぁ」

高さ9mのモニュメントとのことですが,もっともっと大きく見えます.天気が良い時には10㎞離れたところからも見えるそうです.
この彫刻がある場所は,町からは4㎞くらい離れています.中央駅(バスターミナル)からは3番や15番のバスで来ることができるそうです(中央広場からのバスは6番).無料の駐車スペースもあるので車で来ても安心です.彫刻たちと同じように,のんびりと海を眺めることができます.

 

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Man meets the seaの近くにあるのが漁業海洋博物館です.歩いていける距離にあります.

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain Fiskeri- og Søfartsmuseet

 

Fisheries and Maritime Museum
住所:Tarphagevej 2
営業時間:基本的に毎日10:00-17:00(夏は18時まで,冬は16時までとなります).詳細は公式ホームページで確認できます.
URL:http://www.fimus.dk/

 

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古くボロボロの建物に見えますが...外装工事中のためです.
漁業と海洋生物に焦点を当てた博物館.《ころ》「水族館だと思っていたよぉ...」
8月下旬にお散歩をしたとき,入場料は大人140 DKKでした(季節によって入場料が異なります).水族館ではないので,たくさんの水槽と海洋生物が展示されているだけではありません.野外スペースもあり船や漁業関連の品が展示されています.

 

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ワッデン海のことや洋上風力発電についても解説があります.灯台のライト(レンズ)も展示されていました.

 

【Saltwater aquarium】

 

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水族館のコーナーにはサメ,エイ,カニ,クラゲなどがいました.こちらはヤドカリの水槽.

 

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《ころ》「あ!! ヤドカリが貝の下見をしてる! 引っ越すかも!」
珍しい場面が見られるかもしれないと,《わん》も《ころ》も水槽の前でじっと待ちました.なかなか移動してくれないヤドカリ.新しい貝の大きさを確かめるしぐさを繰り返し...繰り返し...突然,さっとお引越ししました.最後に新しく入った貝に合わせキュキュっと身体を慣らすしぐさを見ました.
《わん》「珍しい場面が見られて良かったね♪」

 

【sealarium】
このミュージアムの人気者はハイイロアザラシです.
ハイイロアザラシの飼育はとっても珍しいそうですよ.毎日11時と14時半には餌タイムがあり見学できます.

 

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屋外ステージで行われる餌タイムのショーはデンマーク語とドイツ語で行われていました.お兄さんのいうことをあんまり聞いておらず,さらに餌の魚にも興味がない感じのアザラシが可愛かったです.

 

【外の展示】
かつての漁村が再現されています.エスビャウの港から移築された建物や本物の木製漁船もあるようです.作業小屋や倉庫も置かれていて昔の港の雰囲気を感じることができます.

 

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魚を干した木製の器具も再現されています.

 

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魚の長期保存を可能にするための知恵です.bakskuldと呼ばれるスモークした魚は今でも売られているそうです.
敷地内には公園もあり,すべり台で遊んだりお昼を食べたりしていました.

 

【アクセス】
エスビャウの町中から北西方向に4㎞ほど行ったところにあります.自動車で行く場合は10分程度ですが,標識が分かりにくいので注意してください(Fiskerimuseumみたいな看板が出ています).Tarphagevej通り沿いにメインエントランスがあります.駐車場は無料です.
エスビャウの鉄道中央駅からバス(1,3,8番)でも来ることができるそうです.  

 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain Museumsfyrskibet

 

Lightship Museum
住所:Rødspættekaj, Esbjerg Fiskerihavn
URL:http://www.horns-rev.dk/

 

Man meets the seaや漁業海洋博物館よりも町に近い位置にあります.
木製の灯台船(wooden lightship,Lightvessel)1912年に造られた船だそうです.
船内で「灯台の役割を果たした舟この船に関する展示」が行われているため舟に乗れるとのこと♪
港の中をぐるぐる回って,やっと見つけたミュージアム舟.

 

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...船灯台の博物館は休みでした.舟に近づいてみると,8月13日から20日の10:00-18:00との張り紙がありました.Web上で紹介されている開館時間は月,火,木曜の10:00-12:00.かなり限られた営業時間です.電話をすれば他の時間でも対応できるかもしれないようです.
こういった舟は灯台を建てることができない地で役立っていたそうです.

 

つぎはどこをお散歩しようかなぁ... 

  


 

f:id:osanpowanko:20140227173908p:plain デンマーク

 

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ヨーロッパ大陸の北部に位置する国で,ドイツと陸続きのユラン(ユトランド)半島,フュン島,シェラン島,スウェーデン南部を挟んで西側に位置するボーンホルム島といった主要な島に加え,450程の島からなる国です.童話作家アンデルセンが生まれた町,オーデンセはフュン島にあります.また,アイスランドの東に位置するフェロー諸島やグリーンランドはデンマーク領です.

世界中で親しまれている玩具レゴ(LEGO)はデンマーク生まれのブロック玩具です.レゴグループは2030年までに石油を使わない素材への全面切り替えを表明しています.企業だけではなく,デンマークは環境対策先進国として様々な対策を行っています.例えば風力発電が大規模に導入されており,(2015年末時点で)516基もの洋上風力発電風車が設置されています.

2000年の国民投票でユーロ参加を否決しており,独自通貨デンマーク・クローネを(DKK)使っていますが,DKKをユーロにペッグさせ,対ユーロ変動幅を一定幅に維持しているため,ユーロとの為替レートが大きく変動する事はありません.

 

国名 Kingdom of Denmark(デンマーク王国)

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人口 570万人
面積 約4.3万平方キロメートル
言語 デンマーク語
通貨 デンマーク・クローネ(DKK)
時間 UTC+1(日本時間 -8時間,夏季は -7時間)

 

 

【参考ホームページ・参照文献】

川野祐司(2016)「ヨーロッパ経済とユーロ」文眞堂.
TROJABORGS FORLAG「デンマーク-ある王国-」(ISBN 87-89868-60-9).
Karsten Eskildsen「RIBE The city experience」(ISBN 978-87-9920391-8),KulturID.dk. 

外務省:http://www.mofa.go.jp/mofaj/index.html

 

Denmark.dk:http://denmark.dk/en/quick-facts/map-of-denmark/svendborg/

VisitDenmark:http://www.visitdenmark.com/denmark/tourist-frontpage

Municipality of Esbjerg:http://www.energymetropolis.com/