【訪問日:2019年8月】
ごはんの時間です.
今日はベルギーの「ヘント(Gent)」でお散歩です.
広場Groentenmarkt周辺にあるお店でヘントの伝統の食べ物を頂きました♪
肉屋のギルド(Groot Vleeshuis)
住所:Groentenmarkt 7
営業時間:火曜から日曜(10-18).
URL:https://www.grootvleeshuis.be/en/2136-2/
1419年に建てられた肉市場.当時,肉の販売は管理されており,個別の販売は禁止されていたそうです.中世の肉市場は現在,東フランドル地域の特物産を紹介する建物になっています.
木造の屋根にはハムが!!!
ヘント特産の生ハム「ガンダハム(Ganda Ham)」が天井からつるされています.Ganda Hamは高品質の豚肉から作られたベルギー産の乾燥塩漬けハム.伝統のレシピに従った塩漬けと10ヵ月以上の乾燥工程を経て,美味しい生ハムとなります.
レストランもあり,フランドル地方の食材や料理を楽しめます.ハムのセットは中央の小皿がガンダハム.ヘントのマスタードも添えられています.
美味しいハムですが,しょっぱいので4種類を全部食べるのは大変でした.
ヘントのマスタードは和がらしみたいな辛さです! 酸味の強いフレンチマスタードとは異なります.神聖ローマ皇帝カール5世は「ハムにマスタードは欠かせない」といったそうですが,しょっぱい生ハムに辛いマスタードを付けて食べることはできません!!!
《わん》「ハムの名前,ガンダ(Ganda)はヘントの古い名前に由来するのかな!?」
ケルト語で合流点(confluence)を意味するGanda.街の始まりは,修道院の場所を2つの川(Scheldt and Lys)の合流地点に決めたことにあります.
伝統料理のGentse waterzooi(ワーテルゾーイ).
ヘント名物のワーテルゾーイ.ガイドブックなどでは「鶏肉のクリームスープ煮」と紹介されていますが,ここで食べたものはクリーム系のシチューではありませんでした! 野菜の煮込みスープで鶏むね肉が入っています.鶏むね肉とニンジン,ジャガイモ,リーキ...ほっとする味で,冬に食べたい温かなスープです.お散歩をした日は,とても暑い暑い夏の日でしたが...
フランダース料理のワーテルゾーイが誕生したのはヘントの街だそうです.中世のころ,ヘントを流れる川からとれた魚を使ってスープが作られていましたが,魚の代わりに鶏肉が使われるようになりました.最近では,肉でも魚でも好きなものを具材にしており,ヘント以外の街では魚介をクリームスープで煮込んだものがワーテルゾーイという伝統料理になっているそうです.
レストランなので,トイレを借りることができます.でも,肉市場内にあるトイレには暗唱番号が設定されており,それをお店の人に聞いて,覚えてトイレまで歩いていかなければなりません.もし忘れてしまったら...もう一度,レストランに戻って聞かなければいけません!!
Groentenmarkt広場を挟んで向かい側に行きます♪
ヘントのマスタード屋さんです.
ティーレンタイン・フェルレント(Tierenteyn Verlemt)
住所:Groentenmarkt 3
営業時間:月曜から土曜(10-18.月曜日は13時から)
URL:https://www.tierenteyn-verlent.be/
1867年からマスタードを販売しているTierenteyn mustard.地元の人にもファンが多く,毎年6万9000ポットのマスタードが販売されているとか...
伝統的な製法で作り続けられているマスタードはオリジナルの小さな壺に入れて販売されています! 先ほど紹介したヘントのマスタードは,ピリッとした辛さが特徴です.和がらしに近い味なので,普段の料理に使いやすいかも.サンドイッチの時にパンに塗っても美味しかったです(おさんぽわんこの思ひで -おうちでごはん編-参照).
お店では,マスタードの他にもセロリ塩などの香辛料や調味料,はちみつ,ジャムなども並んでいました.
昔ながらの手法で作りされているマスタードは,壺から量り売りしています.
観光客慣れしているようで,写真撮影も快く受け入れてくれました!!
保存性を高めたいのなら,しっかりと蓋が閉まる瓶入りを購入できます! カワイイ壺は,マスタードを買わなくても販売してくれるので,お土産にイイかも♪
《りん》「マスタード屋さんの2軒隣の店『Bakkerij Himschoot』は,ヘントで最も古いパン屋さんだったんだよ!」
《ころ》「…行ってない...」
つぎはどこをお散歩しようかなぁ...
ベルギー
北はオランダ,南はフランスなどと国境を接している.
北部(オランダ語圏)フランデレン地域と南部(フランス語圏)ワロン地域,首都ブリュッセルで構成されている.東部にはドイツ語を話す地域もある.ブリュッセルは北部地域にあるがフランス語を使う人が多く,駅や通りはオランダ語・フランス語が表記されている.ブリュッセルにはEU主要機関やNATO本部が置かれている.
世界的に有名なチョコレートメーカーが多く王室御用達ブランドは日本でも人気.ワッフルやビールなど食文化の豊かさも多くの観光客を惹きつけている.
ベネルクス(ベルギー,オランダ,ルクセンブルクの3ヵ国)は経済的な結びつきが強く1960年にはベネルクス通商協定が結ばれ,欧州共同体の基礎となっている.
国名 | Kingdom of Belgium(ベルギー王国) | |
人口 | 1,141万人 | |
面積 | 30,528平方キロメートル | |
言語 | オランダ語,フランス語,ドイツ語 | |
通貨 | ユーロ(EUR) | |
時間 | UTC+1(日本時間 -8時間,夏季は -7時間) |
川野祐司(2019)「ヨーロッパ経済の基礎知識2020」文眞堂.
Visit Ghent:https://visit.gent.be/en